はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、「私の百合はお仕事です!公式コミックアンソロジー」です。アンソロジーコミックの紹介は今回が初です。
2023年6月現在、放送されているテレビアニメ『私の百合はお仕事です!』に私ハマっておりまして、原作全てに手を出していないにも関わらず、今回この作品に手を出しました。
いやさっさと原作買えって話なんですが既刊12巻は少しハードルが高い…。
あとは今回参加している14人の作家の中に、私の好きな先生が数名書いていたことも買ったきっかけです。
公式コミックアンソロジーは原作があるときは画が違うので苦手な方も一定数いるかと思いますが、個人的色んな作家を知るきっかけになるので、気になった作品のアンソロジーは買うことが多いですね。
他に買ったことがある作品は『やがて君になる』(仲谷鳰先生著)です。こちらの作品も面白いのでぜひ読んでみてください。
ということで今回は、個人的に特に面白かったと感じた話をいくつか紹介したいと思います。
原作作者 | 未幡 |
発売日 | 2023年5月17日 |
定価 | 897円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(コミック百合姫) |
感想
桜木蓮先生「猫耳リーベ女学院」
最初は、桜木蓮先生の「猫耳リーベ女学院」です。タイトルからして可愛いが詰まってます。
陽芽がある日、新しい企画として「猫耳リーベ女学院」を提案します。
純加はリーベ女学院のイメージと違うとして却下しますが、その夜、夢に猫耳の生えた果乃子が出てきて…という話です。
「猫耳の果乃子可愛すぎませんか?」という感想しか出てきませんでした。いや桜木蓮先生の画と相まって本当に可愛かったです。
若干ファンタジー風に遊べるのもアンソロジーの面白さですね。
純加も意識しているあたり、「果乃子が猫耳つけたら可愛い」ということを思っていたんでしょうね。
他のメンバーの猫耳姿も見てみたかったです。
桜木蓮先生は他にも『アネモネは熱を帯びる』なども描いています。このブログでも描いています。
この作品も面白いのでぜひ読んでみてください。
伊藤ハチ先生「ひめ活をしよう!」
つづいて、伊藤ハチ先生の「ひめ活をしよう!」です。
果乃子が『”ひめ活”をしたい』と言ったところから始まります。果乃子なら本編でもやりかねないのが怖い。
そしてそこに混ざる矢野。こっちの矢野は前面に好意を打ち出し過ぎではないですかね。
具体的な内容について尋ねる純加に対し、帰ってきた答えにちょっと引きます。
『お金を払うからヒメちゃんとデートしたい』
『私の百合はお仕事です!公式コミックアンソロジー』より引用
これ推し活じゃなくてちょっとした社会問題になってるやつでは?もしくは某○ンカノでは?
しかもこのときの果乃子の目がマジすぎて怖い。陽芽ですら引いてます。
そしてやはり乗っかる矢野。ここには怖い人しかいないのか。
この2人は本編でもここまで無くても出すぐらいの勢いがありそうでホントに怖いです。
私も「推し活ブログ」なんて名前でこちらを書いてますが推しへのお金の使い方は常識的な範囲で無理なくしましょう。
伊藤ハチ先生は『月が綺麗ですね』などの作品も描かれています。
ブログで紹介はしていませんが6巻で完結しているので読みやすいかと思います。
いずれはこちらも書いていきたいです。
苗川采先生「ひとくち」
次に紹介するのは、苗川采先生の「ひとくち」です。選んでおいてなんですが果乃子メイン回の選出多いな…。
ある日、お店で期間限定メニューの提供が始まりました。内容としては、小さなケーキを4つ選ぶメニューです。
そのときお客様からケーキの大きさについて尋ねられる果乃子。うまく表現できず困っていたところに純加がやってきます。
ケーキの大きさについて説明していたことを説明すると、純加が試作用の同じサイズのケーキを「あーん」させます。
お客様の悲鳴がじわじわ来て面白いです。興奮しすぎでしょ。目の前でされたらそうなるものなんでしょうか。
しかも最終的に拝んでいる人もいました…ご利益がもらえる何かかな?
それで終わるかと思いきや「あーん」をまた見せてほしいとのリクエストがありました。
その時の言い方が
『ケーキの大きさを見せてください!』
『私の百合はお仕事です!公式コミックアンソロジー』より引用
何かの隠語でしょうか。若干ノリが『スマイルください』と同じ感じにも見えます。
一度見せたことから再度の実演を断ろうとする果乃子。
しかし、お客様から『綾小路さまご姉妹(矢野と陽芽)でもみたい』と言います。
これを聞いた果乃子は、陽芽の「あーん」を守るため、自らケーキの大きさを見せに行きます。陽芽のために体張りすぎではないでしょうか。
というか『あーん」を守るって何だ…果乃子なら言いそうですが。
そして周りの反応も「ぎゃあああ』『うわあああ』『うおおおお』声だけ聞いたら地獄絵図では?訓練されすぎている。
ある意味尊死している人も何人かいるかも知れませんが。
コンセプトカフェという形式上、こういうところで盛り上がるんでしょうね。
ここまでお客様と店員の全員(?)でお店を盛り上げているんだと考えると実際に行ってみたくなる気持ちもよくわかります。
苗川采先生は他にも『私を喰べたい、ひとでなし』などを描いています。このブログでもすでに最新6巻まで感想を描いているほど好きな作品です。
もしよろしければこちらの記事もどうぞ
みかん氏先生「もしもがあるなら」
次に紹介するのは、みかん氏先生の「もしもがあるなら」です。
息のあった姉妹としての行動を見せる陽芽と矢野。
それにちょっとした辛さを感じた果乃子は陽芽と一緒に帰ることを避けます。
そんな果乃子の思いには気づかない陽芽は矢野と一緒に帰ります。ここのツンデレ矢野が可愛いです。
そんな2人の様子のことを一緒に変えることになった純加に話す果乃子。
まあ、純加のほうが果乃子の様子を気にして一緒に帰ろうと声を掛けたのですが。
その話を聞いた純加は『本当はどうなっているのかわからない』と話します。
陽芽が外面完璧人間なのでそのあたり疑われても仕方ないですね。
それを聞いて安心する果乃子。いや安心するのもおかしいんですが果乃子だし…。
このあたりの2人の距離感がホントいいなと思いながら読んでいました。(本編のことは一旦おいておいて)
純加と果乃子が本編でもこの距離感で言ってもらいたいと思う話でした。
みかん氏先生の他の作品としては『不揃いの連理』を描かれています。
既刊7巻で紙書籍だと大きいので手が出しづらいと思われる方もいるかも知れませんがとてもおもしろいですし、短編形式なので読みやすいと思います。
この作品の紹介についても今後描いていきたいと思います。
ゆあま先生「私の来校は推しごとです!」
ラストは、ゆあま先生の「私の来校は推しごとです!」です。
アニメ6話でも放送されていました、陽芽と矢野の仲直りの回の話から、お客様側からの視点になります。
リーベ女学院にハマった2人の来校者がSNSの噂について心配しすぎるあまり、つい口を出してしまう…といった流れになります。
言葉にして伝えることって難しいですよね。伝えたい意図と間違って伝わってしまうこともあります。
特に日本語の場合は本心と建前といったこともあるので更にややこしくなるときもあります。このあたりはこの作品のテーマでもあるかなと思います。
推しとの適切な距離感だったり、どこまで伝えるかと言うのはファンの悩みでもあるのかと思います。
私自身、どういうふうに距離を取ればいいのかわからないので結局何も言わず遠くから応援しているだけになることがほとんどですね。
できれば応援できる時はしたいと思っているのですが…。
そんな思いもあって始めたのがこのブログなので、ここではできる限り推しの魅力を伝えられるように頑張っていきたいです。
ゆあま先生の他の作品としては、『君と綴るうたかた』が既刊5巻出ています。
この作品も、言葉の伝え方、人との関わりなどを感じることが出来るので心にしみます。
こちらの感想もあげていきたいなと思います。
おわりに
ということで『私の百合はお仕事です!公式コミックアンソロジー』の紹介、感想でした。
今回紹介した先生の他にも
- 大沢やよい先生
- しぼりかすこ先生
- 玉崎たま先生
- tsuke先生
- もちオーレ先生
- よしむらかな先生
といった先生がたが参加されています。
どの作品も面白いのでぜひ読んでみてください。
各所から「地獄」という言葉が囁かれる今作、怖い気もしますがアニメが面白いのですごく興味があります。
全巻揃えてもいいかもしれませんね…。検討します。
それではまた次の作品で
あとがき
個人的にアンソロジーコミックは好きです。
自分な好きな先生が参加されることでその作品に興味を持ったり、まだ読んでいない先生に出会えたりと新しい発見があるので興味があるものは買っています。
カラーイラストでは香川優作先生のイラストが好きです。ストレートに矢野と陽芽のペアですがそれがいいですね。
そしてアニメも毎週とても楽しみです。果乃子が今の推しですね。
あの陽芽にどっぷりの感情だったり、若干何しだすかわからないようなドキドキは目が話せないです。(推し方おかしいですかね)
こういったアンソロジーなどを通して、もっと色んな作品を知っていこうと思います。
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