ライトノベル感想

「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった⁉)」5巻感想~恋人のために頑張るれな子~

はじめに

こんにちは、トビです。

今回紹介する作品は、みかみてれん先生著、竹嶋えく先生画の「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(ムリじゃなかった⁉)」5巻です。初めての3人表紙です。SDれな子可愛い。

真唯と紫陽花さんの2人と恋人になることになったれな子の最初の巻、第2シーズンです。488ページってライトノベルにしては厚くないですかね?(みかみてれん先生も突っ込んでましたが)

始まった瞬間れな子のストレスがマッハで限界になっているのは気のせいでしょうか。まあ、紗月さんの件もあったので仕方ないかもしれませんが。

恋人2人とイチャイチャ生活。文字にするとやばいですね。不純過ぎる。

それでもみんな幸せそうでいいですね。真唯と紫陽花さんもれな子という共通の好きな人がいるからさらに仲良くなっていて、3人だからいいんだろうな、と言うのが伝わってきました。

そんな新しい学校生活がはじまり、最初のイベントの球技大会のために頑張るれな子の姿は見ていて応援したくなりました。

クインテットの皆さん勉強も運動も出来るとか強すぎませんかね…。いくら球技大会とはいえ活躍し過ぎではないでしょうか。

その中に混じって活躍出来るれな子も、すごく頑張ていることが伝わってきました。本当に頑張ってるよれな子は。

そんなれな子に(命の)危機が迫ります。まあ、一般的に見たら二股ですからね…。実際にれな子が悪い。しかもいつの間にか四股にまで広がっている。

もしかしたらシーズン2ラストにはホントにそうなっているかもしれませんが。香穂が察してそこまではならないかもしれませんね。

これからの第2シーズンも見逃せません。

作品名わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(ムリじゃなかった⁉) 5
作者みかみてれん
イラスト竹嶋えく
発売日2023年2月24日
定価858円(税込)
発行株式会社集英社(ダッシュエックス文庫)

あらすじ

大切な女の子のために、大切な女の子と一緒に

わたし、甘織れな子。ふつうの陽キャを目指していた女子だったはずが、なぜこんなことに……!?

ともあれ、大切な人達を幸せにすると決めましたからね! 早速メチャメチャ奮闘するものの……これ結局わたしが幸せにされてるだけかも!? ってことばっかり!

だが、とろけるような日々にも波乱の匂い。がんばるって決めた球技大会で、わたしは過酷な争いにムリヤリ巻き込まれてしまう!

「選ぶということは──、それ以外を選ばないことよ」

わかってるつもりだったのに。選択を迫られたわたしは……。

ひたむきな努力はきっと実を結ぶ青春ガールズラブコメ第5弾!

で、紗月さんのメッセージは、一体なんのつもりですかねえ!?

『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(ムリじゃなかった⁉) 5』あらすじより引用

感想

恋人2人との学校生活

4巻にてはれて真唯と紫陽花さんの2人と恋人になったれな子。何度書いても字面がやばい。

そんなれな子は、2人の恋人でいられるように色々と頑張ろうとします。

といっても、暴走気味の空回りをして、真唯と紫陽花さんに甘やかされるといったことになっています。

「恋人事業契約書」とかそういうことについては行動力というか、一人で突っ走って決めることが多いれな子です。いつも通りか。

そんなれな子に対して、それぞれいろんな形で「れな子が好き」ということを伝える真唯と紫陽花さん。れな子が生きてるだけで嬉しいは甘やかし過ぎではと少し思いますが。

真唯はれな子とリムジンで登校する中で、れな子への思いを伝えたり、家に誘って一緒に晩ごはんを食べたりしています。そもそもリムジンで登校するってなんだ。

紫陽花さんもれな子にモーニングコールを頼んだり、放課後にデートに誘って「恋人」であることをアピールしています。

2人でいるときもいい雰囲気になっているときがありますが、お互いが「れな子のことが好き」ということをすごく感じられて、なんとなく不思議な関係性に感じます。

れな子が熱で倒れたときも、2人でお見舞いにきてれな子を励ますところは、この3人だからこその優しさや雰囲気を感じました。

他のハーレムものとかもこのメンバーだからこその関係性といったものがあれば認められるんでしょうか…。個人的にはそういった作品も好きなので特に気にしていませんが。

この3人の関係性は応援したくなるような、そんな雰囲気を感じました。

球技大会でれな子頑張る

今巻の大きなイベントは球技大会です。

B組のカーストトップ『5dèesse』からもろもろ因縁をつけられ、勝負を挑まれるクインテット。

最初はあまり乗り気ではなかったですが、『紫陽花さんペンケース事件』(勝手に命名)をきっかけに絶対に負けられない勝負になります。

それまでもバスケットのメンバーとして頑張っていたれな子でしたが、それまで以上に練習を頑張ります。

というか元バスケ部だったのか…。幽霊部員だったらしいけど。

妹や紗月さん、香穂や同じクラスの男子(清水くん、山口くん)、や女子(平野さん、長谷川さん)とともに練習を行うことで少しずつうまくなっていったれな子。

平野さんや長谷川さんはちょくちょく出てきていましたが、男子組の清水くん、山口くんは1巻以来のまともな登場ではないでしょうか。いい人たちが多いです。

一度は過労でダウンするものの当日にはなんとか復活し、迎えた当日、押されながらもいい勝負をしていきます。

そして試合終盤のれな子の頑張りは倒れるまで頑張った努力の成果を見事に出し、チームを勝利に導きます。

れな子がまさかここまでバスケの試合で活躍するとは思いませんでした。

他のクインテットが上手なのはなんとなく予感していましたが。というか真唯と紗月さんうますぎでは?

紗月さんそれで運動苦手は絶対ないと思うのですが…比較対象が真唯ゆえの認識の差を感じる。

このバスケ回、れな子の思いや頑張りが伝わってきてよかったです。これまでも出していた一生懸命さを感じられて、これまでの成長も感じることが出来ました。

『自分を褒めてあげてもいいかな』ってまだ少し謙遜していましたが、こういう時は素直に褒められていいんじゃないかなと思いました。

このときの試合の描写やれな子の心情がとても好きなのでぜひ読んでほしいです。

紗月さんの思い

4巻ラストにて一番の爆弾を落としていた紗月さん。

今巻ではそのことにもちょくちょく触れていますが、解決には至っていません。

実際れな子のことが好きなのかについては(当然ながら)明言されていませんし、描写からも私は読み取れませんでした。

れな子への反応だったり、2巻のことを踏まえるとれな子のことはまず嫌いではないんですよね。どちらかと言うと好きの部類入っていると思います

ただ、それが恋なのかは私ではうまく読み取れませんでした。紗月さんがそうだと思わせないようにわざとそのような描写をしているのかもしれませんが。

紗月さん自身も、恋をすること、恋愛がどのようなものか測りかねていて、それを知りたいんじゃないかと思います。

そのあたり、ラストの『私も知りたい』と言うところに詰まっているのかなと思っています。

そして、れな子に四股(半分冤罪)の被害者となった立場を利用して、恋について知ろうとする紗月さん。

この紗月さんの行動が自身にどういう影響を与えるのか、れな子とどういう形で関係性に決着がつくのか。個人的にはシーズン2の大きな楽しみです。

おわりに

ということで「わたなれ」5巻の紹介、感想を書いてきました。

れな子が真央と紫陽花さんのために頑張っていることが伝わってくる巻でした。

4巻までの第1シーズンではクインテット5人が中心でそれ以外は少し出てくる程度のような感じでしたが、今回からガッツリ本編にも絡んできたように感じます。

イベントがあることもそうですが、それだけれな子も周りを見る余裕が出来てきたということでしょうか。常に心がパニクっているイメージしかありませんが。

今回の個人的推しポイントとしては

  • 恋人2人との学校生活
  • 球技大会のバスケ対決で頑張るれな子
  • 紗月さんの思いと行動

です。れな子ホントに頑張っているので、その頑張りを推したくなります。

紗月さんの問題についてはもう少し時間がかかるようです。それが第2シーズンの柱の一つ何だと思います。

ちなみにみかみてれん先生は『紗月さんがなにをするのかわからないから…』と言っています。だいたい『紗月さんだから』で解決するのズルい。

紗月さんが本当に好きなので幸せになるルートに言ってほしいです。個人的にはれな子との絡みが好きなので本当に恋人になってもいいと思っているんですが。

そうなったられな子が倒れるかもしれないですね。頑張れ、れな子。

ということで今回は以上とさせていただきます。

それではまた次の作品で。


あとがき

竹嶋えく先生の作品の紹介比率が多い気がします。

同作者の『ささやくように恋を唄う』を書いているからですが。竹嶋えく先生の描く女の子の表情は本当に最高です。

記事作成時点(2023年6月)でしたら、アニメ放送中の『私の百合はお仕事です!』のエンドカードも描いていました。作品含めて最高でした。

さて、そんな先生のイラストの中からまた個人的好きなイラストを語るコーナーと化しているここですが、今回は、第2章197ページの『小学生の真唯と紗月さん』です。

まだ真唯に対する若干歪んだ愛情を持っていない時期の紗月さん、天使すぎませんか

真唯と並んでも遜色ない衣装の着こなしと美しさを誇る紗月さんに目を惹かれます。

真唯も小学生ながら大人っぽい服に身を包んでおり、「さすが王塚真唯」という貫禄をこのときから感じます。

これを間近で見続けていたら、心奪われますし、この2人に幸せになって欲しいと思うのも無理ないかもしれませんね。その被害者が真唯の運転手の花取さんなんですが…

他にも恒例のれな子のお風呂のイラストもありました。流石に花取さんと一緒に入ることは想像出来ませんでしたね…。

当然ながら、どのイラストも最高ですので、ぜひイラストも楽しんでください!

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ABOUT ME
トビ
1996年12月4日 長崎県生まれ長崎県育ち。 現在長崎市在住の会社員。 小学生のときからライトノベルやマンガ、アニメが好きでした。 ライトノベル作家や漫画家の先生を少しでも応援したいと思いブログを始めました。 いろんな感想を語り合いたいと思っています。 ちなみにプロフィール写真は私が作ったケーキです。 お菓子は作るのも食べるのも好きです。 甘いものは正義。 よろしくお願いいたします。

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