はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、樫風先生の「ロンリーガールに逆らえない」4巻です。表紙が私服なのは初めてですね。
空の母親が登場し、空が引っ越しすることになるかもしれないという展開からの今巻。色々ありましたが何とか丸く収まってよかったです。
というか、あのまま空が引っ越しすることになったらバッドエンドで終わっちゃうところでしたよ。
そしてついにお互いの想いを伝えあった2人。収まるところに収まった感じですね。
また、今巻は和奏の後悔についても触れられる巻でした。ここでまさかの和奏メイン回。
和奏の昔の恋の行方とまさかの展開に驚きを隠せなかったと同時に心を打たれました。
急な告白は心臓に悪いんですよ…。
一つの騒動の解決と新たな関係が生まれた怒涛の巻でした。
この作品がオススメの人
- 女の子のラブコメが好きな人
- 普通の友達じゃない関係性が好きな人
- 自分の道に迷いがある人
作品名 | ロンリーガールに逆らえない |
作者 | 樫風 |
発行日 | 2021年10月18日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
ずっと家を開けていた空の母親が家に戻ってきて、空と一緒に暮らすために引っ越す事になった空。
ようやく自分の気持と向き合い、空と一緒にいたいと思っていた彩花は嫌だと思いながらも家族のことだからと諦めてかけていました。
しかし、彩花の友達が空を引き止める方法を考えていたこと、彩花の兄の言葉をきっかけにもう一度空と一緒にいたいと言う気持ちを奮い立たせ、自分の想いを伝えるために空港に向かいます。
そして全てが解決した後、綾花達は和奏の過去の後悔について知ります。それは自分が好きだった女の子に告白できなかったこと。
和奏はもう済んだことと言っていますが、その過去を聞き何とか力になってあげたいと思う綾花達。
そして学校では文化祭がはじまり、おのおの楽しんでいました。
そこで和奏の過去の後悔である『井上咲良』(咲良)と再開します。
かつて好きだった人と再開した和奏。そこで過去の後悔と改めて向き合うことに。
それぞれの決意と、新しく先に進む巻となっています。
感想(ネタバレあり)
思い伝える彩花と空
母親が突然戻り一緒に暮らすということで急に引っ越しすることになった空。
そんな急な決定に納得できなかった彩花は周りの後押しもあり、空のいる空港に向かいます。
彩花の思いと空の母親への反発により、何とか折れた空の母親は空が残ることを許します。
許すと言っても本当に納得しているとかではないような気がしますけどね。
こういうときって、なんだかんだ親の方も納得して別れるか一緒に住むとかになると思うんですけど、彩花が不登校だった空を学校に連れて行ったから今回は許したという渋々感が強かったですね。
空に自分の都合を押し付けていたことについては反省していないように感じます。結局空のことをあまり見ていなかったように見えました。
この後親と和解するイベントとかあるんでしょうか…。なくても本筋には関係ないのですが、親と喧嘩したままというのは少しモヤモヤが残るような気もします。
そんな流れになりましたが、結果的にそのまま高校に残ることが出来た空。そのことに彩花も一安心します。
その後空の家に一緒に行った際に彩花は自分の「好き」と言う気持ちを伝えます。
そして晴れて2人はついに恋人になる事ができました。
ここまで長かったような短かったようなそんな感じです。
先に好きになった空からではなく、彩花からというのも一過性の気持ちではなく、自分の気持と向き合った結果というのがわかるので、彩花からは別れを言わないという安心感もあります。
まあ、空も彩花が好きであの約束の後もずっと好きだったので今更好感度が落ちることはなさそうですが。
この作品の大きな特色だった「ある意味不健全な関係性」というのがここで完結したので、どうだろうと言う気持ちもありますが、2人のこれからを見たい気持ちもありますので、これからどのように進んでいくのか楽しみです。
和奏の過去と決着
空と彩花の一件が一段落したところで、ふとしたことから和奏の過去を空、彩花、結菜が聞くことになります。
それは引越し前に和奏が好きだった咲良に告白できず、そのまま離れ離れになったということでした。
その経験があったことから、和奏は空と彩花には自分のようになってほしくないと思っており、そのことから応援していました。
自分の過去の経験から人の応援をするって、和奏めちゃめちゃいい人だと感じました。
勝手な想像も入りますが、自分の叶えられなかったことを他の人がしているのをみたら、逆に嫉妬して邪魔してしまう思います。
それを逆に「自分ができなかったから頑張って欲しい」と思えるのは和奏の人の良さが出ているなと感じました。
そんな思いを抱えつつ、すでに割り切ったと言っていた和奏は、文化祭の途中で偶然好きだった咲良と再開します。
始めは話もぎこちなく、咲良がすでに他の人と付き合っていたもあったことから自分の想いをそのまま胸に秘めようとした和奏ですが、結菜や周りの後押しもあり、改めて自分の想いを咲良に伝えることができました。
それまで周りを気にしたり、アドバイスをしたりと周りを優先するキャラだったので、自分の思いをぶつけることができたことが良かったです。
その後のスッキリした和奏の表情がとても良かったです。
これで和奏の問題もすべて解決した…と思いきや、結菜からの突然の(実質的な)告白。それに対して動揺する和奏。
それはそうですよね。私も驚きました。
一緒に行動することは多かったのはわかっていましたが、結菜が和奏を意識しているようなシーンが個人的には見つけきれなかったので、いつの段階からそう思っていたんだろうなと思いました。
私の勝手な想像になりますが、和奏が自分の過去を話したときにはすでに意識していたんじゃないかなと思います。
そして、和奏の過去の後悔がスッキリしたことをを確認してから告白をしたんだと思います。そう考えると結菜相当の策士ですね(冤罪)。
このふたりもこれから正式に付き合うことになるんでしょうか。この2人にも注目していきたいです。
おわりに
ということで、「ロンリーガールに逆らえない」4巻の感想でした。和奏と結菜のコンビが更に好きになった巻でした。
個人的に今回の好きなポイントは
- 彩花の告白(第16話)
- 和奏の後悔に対する彩花のツッコミ(第18話)
- 咲良を離したくない和奏(第20話)
になります。彩花から和奏に対するツッコミってあまりないように感じたので、表情と相まってとてもツボにはまりました。
少し前まで若干ポンコツな部分が多かったのに…これが彼女持ちの強さか。
好きな人に抱きしめていいと言われて離したくなる和奏が可愛いです。なかなか見られない乙女な和奏がとても良かったです。
基本の中心は空と彩花でしょうが和奏、結菜ももっと絡みが出でてきてほしいですね。
それではまた次の作品で。
あとがき
空とのお母さんの件とか、空と彩花が付き合ったとか色々と出来事があったのですが、個人的には今巻のメインは完全に和奏でしたね。
後半の和奏メイン回の盛り上がりは個人的に心に刺さりました。こういうキャラは本当に幸せになって欲しい。そのまま結菜と幸せになってくれ。
ということで、今回の推しのイラストですが、カバー裏のイラストになります。
空と彩花のキスという、この作品では割と普通(?)のイラストになります。
しかし、注目すべきはその過程。その答えはその裏になります。
今回そのことには触れませんが、とりあえず「空が可愛い」につきます。このままずっと幸せになって言ってほしいです。
というかこの2人、高校生で、付き合い始めでこの距離感だったらもっと大人になったら距離感どうなるんでしょうか。
お互いがいないと駄目になるのでは…若干心配になってきます。
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