マンガ感想

「ケイヤクシマイ1」感想~姉妹の契を結びましょう~

はじめに

最近よく指を怪我します。包丁で指を切ったり、トースターで指を火傷したり。皆さんも料理をするときは気をつけましょう。中途半端に慣れたときが危険ですね。

こんにちは、トビです。

今回紹介する作品はヒジキ先生のケイヤクシマイ1巻です。漫画ならではの現実ではありえない不健全な関係性っていいですよね。見ててドキドキします。

社会的にはアウトですが本人たちの中では納得しているギリギリの感じがたまりません。

この作品も雇用契約によって結ばれたOLと女子高生の話です。

このタイプの作品は結末がハッピーエンドになるかバッドエンドになるかどちらも出来るので楽しみです。義姉妹ラブコメディとのことなのでバッドエンドはなさそうだと思いますが。

作品名ケイヤクシマイ
作者ヒジキ
発売日2022年8月26日
定価704円(税込)
発行元月間コミックキューン(発行㈱KADOKAWA)

作品の推しポイント

  • 雇用契約によって結ばれた姉妹関係
  • 依存度高めの妹
  • 早藤さんのテンション

あらすじ

早藤香沙音はファミレスで働くアオヤマさんに会いに行くことを生きがいにしている。ある日、香沙音は雨の中で佇むアオヤマさんを助けることに。すると彼女は唐突に姉妹契約をもちかけてきて――。

『ケイヤクシマイ』1巻 あらすじより引用

感想

美人だけど残念な早藤さん

会社員の早藤はアイドルや百合漫画が好きな隠れオタク。そんな彼女の生きがいはファミレスで働くアルバイトの「アオヤマさん」に会うこと。

心が沈んでいた時にたまたま入ったファミレスでアオヤマさんとあった早藤。

顔が可愛かったことから気になっていましたが、話をしてみる(注文でおすすめを聞いただけですが)とおもしろい子だったことからアオヤマさん推しとなり、それ以来お店に通い続けています。(ちなみにおすすめで紹介されたタコライスを食べ続けています。)

そんなある雨の日、アオヤマさんがいないことを知りながらいつもの癖でファミレスの近くを通るとそこには傘もささず雨に濡れているアオヤマさんがいました。

いくら通い詰めているからって、シフトがいつなのかまで知っているのは怖くないですかね早藤さん。法の壁に触れないラインを攻めてるだけで下手したらストーカーでは…。

そんな彼女を放っておけず、傘を差し出します。

それからどうしようと悩んでいるとアオヤマさんから『私の…お姉ちゃんになってくれませんか…?』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と突然のお願いをされます。

彼女の家に行き、詳しく話を聞こうとすると、改めて「姉妹の契約をしましょう」と言われます。ロザリオを交換してお互いを姉妹のように想いやるってどこの姉妹制度ですかね。

現在一人暮らしのアオヤマさんは早藤のことをファミレスに通い詰めていた時から知っており、大丈夫だと思ったことからお姉ちゃんになってくれないかと話します。

文脈がつながっていなくてよくわからないです。早藤さんじゃなくても疑問符しか出ないわ。

そんな自分にとって都合が良すぎる話に疑問を持っていた早藤でしたが、実際に書かれた「姉妹契約書」を見た時、早藤にとってのユートピアを感じ求めていた『生きがい』ではないかと感じます。

そしてその勢いのまま『アオヤマさんのお姉ちゃんになりまあす!!!』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と承諾しました。

それでいいのか社会人

この日から早藤香沙音とアオヤマさんこと青山めぐるの契約姉妹としての新しい生活が始まりました。

早藤さん1枚紙の契約書見ただけで2ページ分の妄想するのは妄想力が強すぎませんかね。

お姉ちゃんになると宣言する前のコマの表情が目のハイライトがなくて若干怖いです。自分の妄想の世界に取り憑かれているみたいでしたね。

姉妹契約初日

めぐると姉妹契約を結び生きがいを感じている早藤。その初日にすることはめぐるの家でいっしょにご飯を食べることでした。

「お姉ちゃん」として頑張るために早藤はめぐるにご飯を作ることにします。しかし、最近作っていなかったことから、玉ねぎを切るのも一苦労します。

それでも一生懸命作ります。そんな姿を見てめぐるは本当の姉の姿を見ながらもほほえみます。

「あんまり見ないで」という早藤に対するめぐるの「やだ」というセリフと表情がめっちゃいいです。めぐるさん顔がいい

ご飯を一緒に食べている時、めぐるが料理に入っていたブロッコリーが苦手なことを話します。

ちゃんと苦手なものを聞いておけばよかったと落ち込む早藤でしたが、めぐるに「あーん」をされます。好きな人あーんをされたら食べないわけにはいかないですよね。

このあと、めぐるは早藤に食べさせたあとそのフォークにキスをします。間接キスをするかのよう。

この時点でめぐるは早藤に若干依存してそうな感じがしていて、激重感情を持っている気配を感じます

一方的に眺めるだけだった関係から、一緒にご飯をたべて、おしゃべりして笑うという契約姉妹関係を喜ぶ早藤。

しかし、契約は契約。ご飯が終わり、帰ろうとしたときには《契約モード》のアオヤマさんとなっていました。そして契約書に記載のあった給料を渡してその日は終わってしまいます。

早藤はそのときただの雇用関係であることを思い出しますが、今日の楽しかった日のことが上回り一旦細かいことを後回しにします。それでいいのか社会人(2回目)

しかし、その翌日、早藤が住んでいたマンションが改装工事を行うことになり、引っ越しを余儀なくされます。

めぐるの家に近いところに引っ越そうと考えていたところ、話を聞いためぐるから『うちにきたらどうですか?』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と提案されます。

契約姉妹と同棲生活

引っ越しをするかどうかにあたり改めて話をする2人。家族には友達とルームシェアをしているといごまかすつもりのめぐる。

ここまで家族が放任だと家族間の仲とか気になりますね。何か離れて暮らしている理由などあるのでしょうか。

また、改めて契約についても話すことになります。契約期間は30日として終了後も家にはいていいが、姉妹契約を続ける必要はないという

それを聞いた早藤は契約がなくなることを嫌がり、お金はいらないとめぐるに返しました。

その時の妄想めぐるの目がマジで蔑んでいるようで怖いです。多分直接「好きだから」と伝えてもめぐるはそこまで反発しないと思いますが

お金はいらないといった早藤にめぐるはこんな契約は信じてもらえないと考えます。そのシュンとした顔をみて心がいたんだ早藤はめぐるの家に住むことになりました。

あのシュンとした顔はズルいです。作中ではクールな表情とか無表情とか言われていますが、早藤と話している時は結構コロコロと表情が変わっている感じがします

めぐるの家に住むことにになったあと、お風呂に入ろうとすると「一緒に入る?」と言ってきてドギマギする早藤。

その後冗談と言われますが早藤は結局その後もドキドキしていました。

あんな顔で言われたらドキドキするのも仕方ないでしょう。

にしても一緒に入ると言われた後『え』しか言えていないのはドキドキし過ぎでしょう。もう年上の威厳ないのでは…

ご飯を食べている時、自分の好きなものを知りたいといった早藤にうれしいとめぐるは肩を寄せます。早藤のその時の心の動きがジェットコースター並に動いていて面白いです

寄りかかってくるめぐるにかわいい(こんなものではないですが)と心の中で叫びます。

その後抱きしめたいという感情に駆られますが、脳内《妹モード》と脳内《契約モード》のめぐるのパターンを同時に想像しています。その結果、何もできずに大人しくすることになりました。

心の振れ幅が大きすぎてテンションがおいてかれがちですがどれだけ今が幸せなのかも感じられて面白いです。

二人の休日

共同生活の1日目が終わりあとは寝るだけ…ですが早藤は一つ屋根の下にめぐるがいることを意識して眠れません。思考が男子かな。

悶々としていると、部屋からめぐるが出てきます。

ここで一言『いっしょに寝てもいい?』。早藤にクリティカルです。

めぐるの攻め属性が強すぎます。年上の威厳ゼロです。

そのまま息がかかりそうなくらいめぐる近づいてきます。そのまま近づいていき…

気がついたら朝になっていました。特に何もなく早藤はぐっすり寝ていました。

2日目は日曜日で休日でしたので2人で買い物にでかけます。実質デートですね。

出かける前の朝食の場面も好きです。仕切りいらない理由が『めぐるが都合のいいときに来てくれるわけで!』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)の絵面が忠犬なの面白すぎる。

心の中の表情がコロコロ変わるので見てて飽きないです。めぐるの表情はほとんど変わらないのでその分早藤がめっちゃ変わります。

近くのショッピングモールで買い物にでかけます。途中、紅茶の店に入り商品を見ます。

普段紅茶を飲まないめぐるですが、早藤が持ってきたテレビとソファーをおいた空間で紅茶を飲んだら落ち着けると思っており、早藤も賛成します。

お互い紅茶をあまり飲まない派ですが、早藤はめぐると一緒にしたいとめぐるに伝えます。

こういうところめぐるは嬉しいと感じているのかと思います。

買ってきた紅茶を飲みながら、幸せを感じる早藤に、めぐるが改めて姉妹契約書を渡します。

最初に作ったものは手書きだったので正規の契約書としてしっかりと書き直したところ、早藤は(心のなかでは絶叫しつつ)前のほうがいいといいます。

「手書きは面倒」と言うのはよくあることですが、今回の姉妹契約書のようなものは早藤の言う通り手書きのほうがいいかなと思いました。

結果的に前の手書きのままとなり、早藤そのコピーをもらうことになりました。その時の「ありがとうございます」に心の声がダダ漏れな気がしますが。

その姉妹契約書ですが、早藤に渡したものとは別のものがありました。

「しまいけいやくしょ」と平仮名で書いてあったり、文字が可愛かったりすることから子供が書いたものと思われます。

めぐるが子供のときに本当のお姉ちゃんがいるときに書いたものでしょう。これが今後物語にどのように影響してくるのか楽しみです。

みーちゃんの登場と新たな契約

とあるファミレス(めぐるのバイト先とは別)で早藤はとある女性と待ち合わせをしていました。

相手はみーちゃんこと美明。早藤の高校の頃からの「友達」です。

自分の荷物(大量)を預かってもらったお礼に美明に食事を奢っていたところ、引っ越しをした話になり、友達だからというテンションでめぐるのことを話します。

めぐるのことを詐欺か妄想と思った美明は実際に会わせろと話します。

ちなみにこのときのファミレスの店員さんのテンションが完全に私達側で面白いです。こんな癖が強くて印象が残るお客様がきたら私でも「また来ないかな」と思ってしまいます。

美明が来ることになったことをめぐるに話したところ、早藤の予想が外れてOKの返事をもらいます。

美明のことを話したとき『ふうん…』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と意味ありげなことをいい、何事もなかったかのように食事は3人分用意するといいます。

そして美明が家に来ますが、最初から早藤はドキドキしています。やましいことをしているような態度です。(実際はやましいことこの上ないですが。)

美明はめぐるに対し、早藤が今まで避けていたような話題にズバズバ切り込みます。家族の状況から姉妹契約のことまでど直球に突っ込んでいきます。

友達とは言え自分のことではないのに踏み込んで話を聞こうとするのは早藤のことを本当に心配しているからです。口は少し悪いですが悪いことに巻き込まれていないか心配しているのが伝わってきます。

その中で早藤と姉妹契約を結んだ理由に「実の姉」と似ているといったことからめぐるに『本当の姉』がいることを早藤は初めて知ります。

海外で元気に暮らしているとのことですがその口ぶりから最近は全然あっていないことも伺えます。それ以上美明も言及することはなくその場は解散となります。

早藤が美明を送っている時の、『ぜってぇー下心あんだろ』『ナイヨ…?』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)の問答がおもしろいです。

まあ一緒に住んでいたり、様子をみたら誰でもわかりますよね。

そのごまかしている顔を見て、美明は詐欺だと疑ったことを謝り、『なんか困ったことがあったら私にいえ』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と言います。

本当に良い人ですねみーちゃん。この雰囲気でこの2人もただの友達じゃないように感じます。

そのことをめぐるもなんとなく気づいたのか、美明との関係について『ほんとに友達?』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と尋ねています。

早藤は「友達…だよ…?」とすぐに返していますが、そのあとすぐめぐるが姉妹契約に追加します。

『第十条 契約中、お互い恋人をつくってはならない。』(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)

この内容に、早藤はめぐるが一番だからと(心のなかでは独占できてバンザイとかなり喜んでいますが)了解します。

この時早藤も「たとえ『本当のお姉ちゃん』の代わりだったとしても…」(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と考えていることからめぐるが自分の寂しさを埋めるためのものだと思った上で自分がうれしいから嘘でもいいと考えているのかと思います。

するとめぐるは早藤に抱き、「ありがとう」と言います。一番と言われたことが嬉しかったのでしょう。そのまま表情を変えずに「おやすみ」といい、部屋に入ります。

早藤は抱きつかれたことによりドキドキしていました。その後独り言で「下心…全然あります」(『ケイヤクシマイ』1巻より引用)と漏らしています。知ってた

この話で今巻は終わりなのですが、めぐるも早藤のことが本当に好きなんだなと感じました。

最初はお姉ちゃんに似ていて、もうお姉ちゃんに会えないからその代わりとして早藤と姉妹契約を結んだと思っていました。

実際、姉との「しまいけいやくしょ」を見て悲しそうな顔していたので、未練が残っていると思っていました。

ただ、今回、美明との関係を聞いたり、姉妹契約に「恋人をつくってはならない」と追加してることから早藤のことが本当に好きだとわかりました。

最初は「代わり」だったかもしれませんが、早藤が一生懸命めぐると向き合ってくる姿勢に本当に好きになったんだと思います。

後めぐるの独占欲(嫉妬心?)の強さもすごいですね。基本が無表情なので分かりづらいですが今後その独占欲がどこまで出てくるか楽しみです。

終わりに

改めて「ケイヤクシマイ」1巻の感想でした。

早藤さんの表情と心の声が目まぐるしく変わるので面白いですね。残念美人が言い得て妙です。

  • 年の差百合が好きな人
  • 依存度高めの話が好きな人
  • イケメンの女の子が好きな人

は好きになると思います。

ぜひ読んでみてください。

現在2巻まで出ていますので、2巻についても感想記事を上げたいと思います。

次の更新になるかは気分次第ですがなるべく早くあげます。筆が遅くてすみません…。

それではまた次の作品で。

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あとがき

更新が遅くなり申し訳ございませんでした!!

毎日ブログ更新できる人すごいです。尊敬します。

わたしももっと更新できるよう頑張ります。

というか「あとがき」って書いてますがどちらかというと編集後記っぽいですよね。

でも編集後記だと変にカッコつけてる感じがします。内容があまりにも個人的すぎるので。あと「あとがき」って響きいいですよね。小説とか漫画とかのあとがきは作者の個性が出てて好きです。

もっと頑張って書きます!!

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ABOUT ME
トビ
1996年12月4日 長崎県生まれ長崎県育ち。 現在長崎市在住の会社員。 小学生のときからライトノベルやマンガ、アニメが好きでした。 ライトノベル作家や漫画家の先生を少しでも応援したいと思いブログを始めました。 いろんな感想を語り合いたいと思っています。 ちなみにプロフィール写真は私が作ったケーキです。 お菓子は作るのも食べるのも好きです。 甘いものは正義。 よろしくお願いいたします。

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