はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介するのは、竹嶋えく先生の「ささやくように恋を唄う」4巻です。今回から新章突入です。
前回のラスト、依とひまりが恋人になってからの話になりましたが、付き合いたての初々しさがいいですね。
恋人になる前後の気持ちの違いやちょっとしたすれ違いなどもあって、じれったくも見守りたくなります。
この2人の雰囲気なら多少すれ違いがあってもすぐに戻れるという安心感がありますね。最初3巻の過程をみているとそう思います。
また今回から新しいバンドと登場人物が物語に絡んできます。(まあちょこちょこと出てきていましたが。)
料理研の百々花もバンドしていたことは驚きましたね。3巻ではその影も感じなかった。
新しい人間関係やバンド同士の対決など今後を期待させる4巻となっていました。
作品名 | ささやくように恋を唄う 4 |
作者 | 竹嶋えく |
発売日 | 2021年1月18日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
気持ちが通じ合い、ついに恋人として結ばれたひまりと依。
目標を達成したものの、今後もバンドを続けていくことを決めた依の前に、SSGIRLSで先代のボーカルだった少女、泉志帆が現れる。
彼女は何やらアキと因縁があるようで…。
ひとめぼれから始まった恋物語、新章突入!
(『ささやくように恋を唄う』4巻 あらすじより引用)
感想
付き合い始めた依とひまり
ついに恋人同士となった依とひまり。ついに念願がかなった依は幸せか感じています。
しかし、恋人になっても特に変わらずいつも通りなことに「恋人らしいこととは?」と考えます。
調べた内容が「彼氏に惚れ直す瞬間とは」「彼女にキュンとしたこと♥」で『私はどっちを見るべきなんだコレ』と突っ込んだところはおもしろかったです。
たしかに同性同士ってこういう時どちら側で考えるんでしょうね。
どっちかがかっこいい、可愛いとかなんとなくでもわかれていればそれぞれの方法でみれば異のかと思いますが、この2人どっちも可愛いです。(もう依のクールな印象なんてどっか消えました。)
色々迷って、とりあえずできそうなことをやっていくは恋人としてなにかしないとと考えているのがよく伝わります。
その中の一つに「ちゃんと気持ちを伝える」があったことからひまりに「好きだよ」と伝えますが、逆にひまりから「大好き」と言われて撃沈します。ひまりが依特攻すぎる。
ここでひまりが言った『いつも通りじゃダメですかね」』言うセリフが好きですね。ひまりがこうした依といつも通り一緒にいることに幸せを感じている事が伝わってきます。
その後依の頬にキスをするのですが、このときの顔と「ただの放課後で終わらせないように」という場面は今巻で一番好きなところですね。
コレが本当に最近まで恋を知らなかった人の行動ですか…。レベルが高すぎる。依が「ズルい」というのも仕方ないと思います。ほんとそれ過ぎる。
そんなひまりも、依と恋人になったことで色んな感情が出ていましたね。
依にアキが(多分わざと)べたべたしたときは嫉妬から依の腕に抱きついたり、付き合ってからの初デートのときは依の恋人として隣に並んでも恥ずかしくないようにと気合を入れて服を選んでいます。
初デートで依が楽しくないと思っていると感じたときに、黙ったままにせず直球で『私といるとつまらないですか?』と聞いているの冷静に考えてすごいと思います。
普通だったらこのまま飲み込んで、それが積み重なって…ていうパターンかなと思うんですけど最初にはっきり言っているのですぐに和解できているので重くなりすぎていません。
こうした「安心して見ることが出来る」というのはギスギスするのが嫌な人に取ってはいいですね。
大好き同士の二人の関係をこれからも見ていきたいですね。
新バンド登場
『ささこい』のもう一つの魅力はバンドです。ジャンルもガールズバンドラブストーリーですし。といっても前回までは基本SSGIRLSしか出ていませんでした。
それが今回から新しいバンドが出てきます。(バンド名は今巻ではでてこないです。)
ここで外せないのはやはり泉志帆ですね。
元SSGIRLSのギターボーカルだったことから依以外とは知り合いであり、因縁があります。得にアキとは仲が良かったにも関わらず今では口も聞かないぐらいの中になっています。
なんだかアキ色んな人と因縁がありますね。ほぼ全員繋いでるんじゃないですかね。それだけ交友関係が広いのか何なのか。
そんな志帆は現在フルート奏者でお嬢様の天沢始(ドラム)と料理研の百々花(ベース)のスリーピースバンドを組んでいます。
その圧倒的な実力は依が一番のひまりをも飲み込むほどです。
初演奏は文化祭ライブのオーディションですが、ここがアニメ化したときにどうなるのか楽しみですね。期待値が上がってしまいます。
そんな志帆は口が悪いと言うか色々とはっきり物申すタイプです。自分の決めたことを曲げたくないとかそういうものを感じます。後若干のツンデレを感じます。
バンドメンバーとの会話やひまりとの絡みを見ると悪い子じゃないんですよね。そもそもこの作品悪い人出てきませんが。
それがどうして中の良かったアキと喧嘩をしてSSGIRLSを抜けることになったのか、そのあたりの話も楽しみです。
終わりに
ということで、『ささこい』4巻の感想でした。
新しい関係、新しいバンド、そして変わらない思い。新章最初として最高の始まりの巻でした。もうお手本のような流れだと思っています。
本番であろう文化祭ライブの回が楽しみですね。
そして、これからもっと深まるであろうひまりと依の関係、その他周りの人間関係がどのように関わっていくのかも感じていきたいですね。
今巻の個人的押しポイントは
- 恋人となったひまりと依のそれぞれお互いに対する思い
- 新しいバンド、新しいキャラの登場
- ひまりと依のコロコロ変わる表情が可愛い
です。
やっぱりメイン2人を押してしまいますね。これからも幸せでいてほしい。
それではまた次の作品で。
あとがき
ひまりと依の表情の変わり方のバリエーションが多くて好きです(n回目)
ひまりのたまに犬の耳がでるような表現は好きですね。ひまりの小動物っぽさがよく表現されています。多分本当に見えている。
誰に対してもあんな感じで振る舞えるひまり本当にすごいです。まあ、当然依はさらに特別でしょうが。
依も特にひまりといるときの表情が面白いです。
2人で帰る時、初めて恋人繋ぎをしたときのあの顔好きです。すごくシンプルがゆえに直球で感情が伝わってくるのがいいです。
丁寧な画とゆるい絵のかき分けをしっかりしているから、より作品が魅力的に感じられると思います。なんか上から目線みたいになっていたらすみません。
この作品は色んな表情がありますのでそれを楽しむのもいいと思います。