ライトノベル感想

「転生王女と天才令嬢の魔法革命4」感想~アニスとユフィ、イリアとレイニ、それぞれの関係~

はじめに

こんにちは、トビです。

今回紹介する作品は、鴉ぴえろ先生著、きさらぎゆり先生画の「転生王女と天才令嬢の魔法革命」4巻です。

アニスとユフィのイチャイチャが止まらない!ユフィさん最初の頃とキャラ違いすぎませんか?

この2人が仲良くしているところを見るだけで3巻の戦いに意味があったのではないかと思います。攻められていつもの勢いがなくなるアニスが可愛いです。

そんな2人ですが、アニスは魔導具の普及のための講義や開発、ユフィは次期国王となるための準備も進めています。

新しい魔導具も開発もありました。新しい道具が出てくるというのはいつもワクワクしますね。

そして前回結ばれた(?)アニスとユフィに続いて侍女組のイリア、レイニの仲も変化が会ったのは良かったです。

思ったよりイリアガッツリいっていましたね。魅了の効果ももしかしたら入っているかもしれませんが、ユフィ並みに押していたかもしれません。

…いや、攻めのユフィはそのレベルじゃないですね。

そして実質敵対同士だった魔法省とアニスを繋げたのがアニスの生誕祭というのが良かったです。

今まで祝われていないと考えていたアニスが、自分で作った魔導具により精霊が現れるというのは和解の証として個人的にはすごく好きでした。

それをアニスの生誕祭でやったというのも良かったです。

今まで疎まれ、自身も生まれてきた(転生前の記憶が戻った)ことに後悔があったアニスが国中から祝われたというのは、生まれてきてよかったと実感できたのではないかと思います。

アニスとユフィの進む道はまだまだ険しいかもしれませんが、2人で乗り切って欲しい、改めてそう感じる今巻でした。

…だからといって国王の即位式でアニスにいきなりキスするのは攻め過ぎだと思いますよユフィさん⁉

作品名転生王女と天才令嬢の魔法革命4
作者鴉ぴえろ
イラストきさらぎゆり
発売日2021年8月20日
定価792円
発行株式会社KADOKAWA(ファンタジア文庫)

あらすじ

転生王女・アニスフィアのため、王位継承権を得て王になる道を選んだ天才令嬢・ユフィリア。想いを確かめ合った二人が掴んだ、幸せな生活

「いいじゃないですか、キスぐらい」

「……これ以上、好きにさせてどうしたいのさ」

ユフィは政務を、アニスは研究をしながら、未来に向かって歩み始めていた。

その中で、政敵として立ちはだかったのは魔法省。真意がわからない彼らだが、新しく研究仲間が増えたアニスの魔導具開発が冴えわたり、事態がみるみる改善していくーー!

さらに、従者のレイニとイリアの関係にも進展がーー⁉

王宮百合ファンタジー、幸せいっぱいの第4幕

『転生王女と天才令嬢の魔法革命4』あらすじより引用

感想

アニスとユフィの幸せな甘い生活

実質朝チュンスタート!

…というのは言い過ぎかもしれませんが、いきなり同じベッドからスタートしています。

より正確にいうならば、ユフィが食事という名の魔力摂取のためにアニスと一緒に寝ています。

その食事方法がキスです。定番ですね。

これだけで雰囲気甘々なのが伝わってきますが、このときユフィからでるアニス大好きオーラすごいです。アニスが押されるのもよく分かる。

ユフィに攻められて年上の威厳を気にするアニス。元々の行動が行動なのでどこまで威厳があったのかとも思いますが…。

というかここで改めてアニスが年上ということを思い出しました。アドガルドが弟だから当然なんですが。

押されていることに対し、「惚れた弱み」と言っていますが純粋にユフィが強すぎるだけでは…

そんな朝の始まりでしたが、その日の夜も一緒に部屋で語り合っています。

それぞれの状況の報告も踏まえているとはいえ、一緒に入れる時は一緒にいようとしているところがラブラブなところを感じます。

そしてそこでアニスの助手となった『ハルフィス・ネーブルス』(ハルフィス)に嫉妬するユフィ。

嫉妬する相手そっちですか。一緒に男性の『ガーク・ランプ』(ガッくん)のことも話に出たはずなんですけどね。

まあ、アニス前科がありますしそう思われるのも仕方ないかもしれませんが…このときに話題にすら出ないガッくん、不憫過ぎる

アニスも色々言いながらも「つまみ食い」程度ならとユフィに魔力をあげるの、やっぱり大好きなんだなと思います。

それで軽く済まないのがユフィ何ですが。嫉妬で他の人に取られたくないと言う思いから「つまみ食い」済まないユフィ。好きの感情が重すぎる。

アニスはこれからもユフィに押される生活になるんだろうなとしみじみ感じた流れでした。

レイニにかけるイリアの思い

アニスとユフィだけではなくイリアとレイニについても関係性に変化が起きています。

ユフィは国王になるため、貴族の仲間をつけたいと考えていますが、魔学を好ましく思わない貴族が多いことから、味方を見つけることが難しい状況でした。

その手伝いをするためにレイニがユフィの手伝いに乗り出します。

レイニの持つヴァンパイアの能力を用いて、ユフィの仲間になりそうな人を探すというものでした。

その提案についてはうまくいき、ユフィと魔法省の関係が少しづつ良くなっていきました。

その結果、レイニに対して貴族からの婚約の打診が来るようになりました。

まあ、レイニ自身性格がいい、男爵令嬢ということに加え、ヴァンパイアの力もありつつ人の心を絆す才能があります。(ヴァンパイアの力そのものについては秘匿されていますが)

そんな子に優しくされたら、惚れられても仕方ないのかもしれません。貴族なので打算も当然あると思いますが。

そもそもの物語の発端もヴァンパイアのちからによってレイニにひとめぼれした貴族から(アルガルドは利用しようとしてでしたが)でしたし、人前に出た時点でこうなるのはある意味必然だったかもしれません。

レイニはそれまでの過去とユフィとの間の婚約破棄騒動から、結婚はしないと考えていました。

しかし、このままでは婚約の申し出が後を絶たない状況になっていることも事実でした。

そんな中、イリアが偽装結婚や同性を好きだと公言することなど事態を収拾するための方法を提案します。

ですが、愛や恋といったものが怖いと感じているレイニにとってはこうした手段を取ることも抵抗を感じていました。

レイニがこうした想いを知った上でイリアはレイニに自らの想いを伝えます。

『私は貴女を愛おしく思っています。後輩として、同僚として、そして、人として』

『ーー私が相手では、ダメですか? レイニ』

『転生王女と天才令嬢の魔法革命4』より引用

侍女として一緒に過ごしているうちに、レイニに好意を抱いたイリアは、レイニに自らの想いを伝えます。

自分の感情をめったに表に出さない人が、想いを伝えるまでに愛おしく感じるってすごいことだと思いました。

イリアの場合は、魅了の件もあるとはいえ、その人柄にも惹かれていったのだと思います。

それをレイニは魅了にかけてしまっただけとその思い、その思いに答えられないと感じます。

その後レイニは、ティルティやアニスの話を聞き、改めてイリアと話をします。

イリアに思われて嬉しいと感じる反面、今まで裏切られてきたことや、ヴァンパイアであるということから、その気持ちには答えられないというレイニ。

それに対し、イリアは自分がレイニをどれだけ思っているのかを届けます。

その言葉を聞き、まだはっきりと受け入れるということは言えませんでしたが、その気持には答えたいという気持ちにはなっていたと思います。

こんな中途半端な書き方になっているのは、イリアがはっきり明言した答えを聞かずに実質レイニを押し倒したからです。(したのはキスですが)この世界の女性陣押しが強いのが多い…。

おそらくキスまでかと思いますが、アニスが部屋を訪れたときにめったに見ない満面の笑みのイリアと布団の中で丸くなるレイニ。一体何があったのか

そして2人で話し合った結果、『恋人見習い期間』を設けることになった2人。見習い期間とは?

紆余曲折合ったとはいえ、この2人も丸く(?)収まることになってよかったです。

イリアがここまで押しが強いとは思いませんでした。ユフィもそうでしたが、あまり自分の感情を前に出さない人は一度あふれると加減を知らないということでしょうかね。

抑圧された感情が外に出る的なやつですかね。

これから、『恋人見習い』の2人がどこに向かっていくのか、こっちにも目が話せないです。

おわりに

ということで「転天」4巻の紹介、感想でした。今回の感想はアニス・ユフィ組、イリア・レイニ組の関係性に注目して書きました。

それ以外にも好きなシーンがたくさんあってとても好きな巻でした。新キャラもいいキャラが多くてよかったです。それまでは割りと嫌なキャラも多かったので…

今巻の個人的推しポイントは

  • アニスとユフィの(実質)新婚生活
  • レイニに積極的なイリア
  • 『念盤』を叩き続けるグランツ公

『念盤』に狂うグランツ公が楽しそうで何よりです。(国王からは目をそむけつつ)

今巻は割りと丸く収まっていることから明るい話しが多めでしたが、問題はまだたくさん残っている状況です。

これからの「革命」もできる限り早く読んで見ていきたいです。

それではまた次の作品で。

あとがき

今巻は甘々成分多めでしたね。こういうのでいいんですよ。

あんまりこれをすると本筋から離れてしまうのであんまり良くないかもしれませんが。

今回のイラストも全部言いですよね。きさらぎゆり先生、ありがとうございます。

ハルフィスとガッくんも挿絵にて登場していましたね。文学少女っぽい感じのハルフィス可愛いです。

ガッくん糸目キャラだったのか…それだけで強者感すごく感じました。

と素敵なイラストがありましたが、特に好きなイラストは5章のイリアとレイニのシーンですね。

ベッドに丸くなっているレイニがプルプルしていて可愛いです。でも本当に何があったのか…。

そしてライトノベルではめったに見ないイリアの満足げな顔。キャラとのギャップもあってこういう顔が見えるのはとてもいいですね。

なかなか進まず申し訳ないですが、この作品のテンションと話が好きなので、今後も転天を応援していきたいと思います。

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ABOUT ME
トビ
1996年12月4日 長崎県生まれ長崎県育ち。 現在長崎市在住の会社員。 小学生のときからライトノベルやマンガ、アニメが好きでした。 ライトノベル作家や漫画家の先生を少しでも応援したいと思いブログを始めました。 いろんな感想を語り合いたいと思っています。 ちなみにプロフィール写真は私が作ったケーキです。 お菓子は作るのも食べるのも好きです。 甘いものは正義。 よろしくお願いいたします。

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