ライトノベル感想

「魔女の旅々」21巻感想~イレイナの偽物登場?~

はじめに

こんにちは、トビです。

今回紹介する作品は、白石定規先生著、あずーる先生画の「魔女の旅々」21巻です。

今巻も、笑いあり、きつい話ありでした。

この作品、馬鹿話した後に一気にきつい話持ってくることが多いので温度差が激しいです。

久しぶりに読んだ感じがするせいか、きつい話がいつも異常にしんどかった気がします。

同じくらい、「そういえば魔女旅ってこんな話あったよな」と懐かしい気持ちにもなりました。

思ったよりサクって人死にますよねこの作品。

それがこの作品の魅力の一つだと思いますけどね。

また、今巻はイレイナさんの話がほとんどでしたね。どの巻もそうと言われたらその通りなんですが。

フラン先生とかアムネシアさんとか個人的な推しの今回出番がなかったので、同作者の「魔女の旅々 学園」を楽しみにしたいです。

個人的オススメポイント

  1. イレイナの偽物が登場
  2. ある姉弟の話
  3. とある森の話
作品名魔女の旅々 21
作者白石定規
イラストあずーる
発売日2023年10月14日
定価1430円(税込)
発行SBクリエイティブ株式会社(GAノベル)

あらすじ

世界中を自由気ままに旅して回っている一人の旅人、イレイナ。

そんな彼女は、今回も様々な国に立ち寄り、色んな人に出会う。

あるときは自分の偽者と、あるときはとある村の姉弟と、またあるときは砂漠の街に住む商人と冒険者などなど…。

色んな人に出会う中で周りに振り回されながら、色んな経験を重ねていく。

出会いと別れを繰り返す魔女の物語、第21巻。

感想

イレイナの偽物が登場

とある国に訪れたイレイナは、初めて訪れた国なのにも関わらずすごい歓迎を受けます。

状況が分からず困惑するイレイナ。

話を聞いてみると同じ名前の魔女が善行を積んでいるとのこと。

その偽物こと「イレイヌ」さんに会いに行くイレイナ。

いつもの明るい方の魔女旅です。

そして偶に出てくるイレイナガチ勢です。

レベルがサヤさんのような気がします(サヤさんはもはや別枠かもしれませんが)

イレイナさんのこと好きになる人ってなんでこう極端なのが多いんでしょうか。

フラン先生とかアムネシアさんがまだ普通に見える…この2人もだいぶ重い気がしますけどね。

そしていつものようにギリギリアウトな方法でお金を稼ぐイレイナ。

普通に魔法で稼いだほうがいい気がするんですけどね…。

嫌な方向に頭が働くタイプの守銭奴って地味に厄介な気がします。

そんな姑息なイレイナさんも見られるいつも通りの明るい(?)話なのでとても好きです。

ある姉弟の話

今巻のつらい話枠です。

とある集落…の近くの湿地を通ったときに偶然であった姉弟。

その2人は湿地の主である『ヌシ』を倒すために来ていました。

優秀な魔法使いの姉の『アーミラ』とその姉に憧れる弟の『リーノ』。

その2人にイレイナが同行することになります。

魔女旅の辛い系の話は前段階からなんとなく嫌な感じが伝わってくることが多いのですが、今回はその場面まで全くわかりませんでした。

それだけ先生が重い話を書くことに慣れてきたんでしょうか…。

ただ、一度読んでから改めて見返すと違和感がわかるようになります。

こういうきついけど読み直したくなる話をかけるってすごいなと思います。

短編だから耐えられるというのもあると思いますが。

タイトルからラストまでちょっと精神的にしんどかったですね…。

この前の話が前のイレイヌさんの話だったのでギャップが酷い。

あんな馬鹿話をした後にこんな話を持ってこられたら風邪ひきます。

個人的に色々と衝撃が強かった章だったので、良ければ読んでいただきたいですね。

とある森の話

おつらい話第2です。

心の闇期だったかな先生…。

魔女旅には珍しく、一つの章の中で前後編みたいに分かれています

前編はとある森の出来事の事後の話です。

魔法統括協会所属の魔女であり、サヤの師匠のシーラが出ます。

彼女が来た理由は、『鋼鉄の森』と呼ばれる場所で起こった放火事件のためです。

すでにその事件は終わっており、その詳細がシーラから語られます。

前編はその出来事の直前の話です。

イレイナがこの森でしか見れない景色を見るため、夕暮れの時間に出国しようとします。

そこで、この場所の管理をしている老婆と子供の2人の魔法使いに出会います。

短い時間ながら交流したイレイナはまた見られることを楽しみにしながら、この森を後にします。

ここまで書いている時点でなんとなく落ちがわかった感じですね。

あとがきから、現代の社会を風刺するような作品になっていると思います。

章の中心となっているのは、とある出来事に対して「自分の正義を通したい」ことと「ただ騒ぎたいだけ」の2つが混ざってしまっているということです。

前者は正しく行えば悪い社会を変えるいいことですが、後者は周りにとって迷惑なだけです。

最近だと特にネットの世界で、こういうふうに感じること増えてきたなと思います。

昨今のSNSが普及してきた時代だからこそ刺さるなと思いました。

おわりに

ということで「魔女の旅々」21巻の紹介・感想です。

表紙イラストからだと砂漠の町の話が今巻のメインの話になると思いますが、個人的には感想で上げた話が印象に残ったので、今回は紹介しませんでした。

砂漠の話も魔女旅らしい面白く、ちょっと珍しいと思った話でした。

他にも色々な話があるのでぜひ読んでみてください。

あとがき

今巻もイラストがとても良かったです。

魔女旅のキャラ紹介のイラストがいつも好きなのですが、『運命の人』の話で出てくるミレイユさんのビジュアルがとても好きです。

どんなキャラかは本編を読んでいただければと思いますが、こういう気弱そうなキャラは個人的にとても好きです。

守って上げたくなる気持ちになります。

本編でもイラスト通りのキャラでとても良かったです。嘘はついてない。

さて、今回のイラストですが、砂漠の町の話のイラストです。

箒から見下ろすイレイナとそれに対峙する砂の町の探検家のノクラです。

このいい感じのゲス顔イレイナさんがいいですね。メスガキっぽい。

まあ、実力があるのでできる余裕だと思いますが。

それに対峙するノクラも格好いいです。

あんまりシンプルにかっこいい男って魔女旅では出てない気がするので、なんだか新鮮に感じました。

非常に魔女旅らしいイラストでとても良かったです。

もう次の巻の発売予定まで決まっていて本当にペースが早いなと思います。

「学園」もありますし、これからも「魔女の旅々」を楽しんでいきたいです。

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ABOUT ME
トビ
1996年12月4日 長崎県生まれ長崎県育ち。 現在長崎市在住の会社員。 小学生のときからライトノベルやマンガ、アニメが好きでした。 ライトノベル作家や漫画家の先生を少しでも応援したいと思いブログを始めました。 いろんな感想を語り合いたいと思っています。 ちなみにプロフィール写真は私が作ったケーキです。 お菓子は作るのも食べるのも好きです。 甘いものは正義。 よろしくお願いいたします。

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