はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、柊ゆたか先生の「新米姉妹のふたりごはん」4巻です。
絵梨がいつもより多く出ていて、好きなキャラということもあり、個人的にとても良かったです。
恋する乙女のような感情をたくさん出していました。
あやりとサチは姉妹なので、百合的な甘い展開が少ない分、絵梨が出たときの感じがとても良いです。
まあ、あやりはサチに対する感情結構重たいですけどね。
そしていつもよりでてきたサチのお父さん。
こういう別で暮らしている家族がいるときは、一緒に暮らそう的な話は王道だと思います。
実際、高校生で親から離れて暮らすというのは普通寂しいと思いますので、親からしたら心配なのもわかります。
にしても手紙だけの場合が多いというのは流石にどうかと思いますけどね…(物語の都合上仕方ないとはいえ)
それぞれの関係性や気持ちを改めて見ることができた巻だったと思います。
個人的おすすめポイント
- フォアグラでテンションが上がるあやり
- あやり(と自分)のためにオムライスをつくるサチ
- チョコを渡し合う3人
作品名 | 新米姉妹のふたりごはん 4 |
作者 | 柊ゆたか |
発行日 | 2017年8月26日 |
定価 | 627円 |
発行 | 株式会社KADOKAWA(電撃コミックスNEXT) |
あらすじ
新年を迎えたあやりとサチ。
絵梨も入れた3人で変わらず仲良く過ごしていた。
新年早々3人で鍋を食べたり、
サチのお父さんから届いたフォアグラを食べたり、
バレンタインデーにチョコを作ったり…。
そんな中、サチのお父さんから一通の手紙が届く。
それは、海外で家族4人で一緒に過ごそうというもので…。
急展開な第4巻。
感想(ネタバレあり)
フォアグラでテンションが上がるあやり
大体1巻につき1回は出てきているように思う特別感のある食材。
今巻はなんと世界三大珍味の一つ、フォアグラです。
三大珍味は他にトリュフ、キャビアがありますが、実際味ってどんな感じなんでしょうね。
フォアグラはかもやガチョウの肝臓なので、なんとなくレバーに近い感じの触感なんでしょうけど、味に関しては全く想像できませんね。
他では味わえないような味なんだろうなぐらいでしょうね。
そんな滅多にお目にかかることすらできないフォアグラを目の前にしたら、サチとあやりのテンションが上がるのも無理ないですね。
特にあやりは料理に関することが大好きなので、いつも以上にテンションが高かったです。
そんなフォアグラを使った料理は、シンプルなソテーです。
私だったら「もったいない」と思ってしまうかもしれません。
ただ、せっかく高級食材があるなら贅沢に使いたいというのもよくわかります。
こういうめったに食べられないものは、派手に使ったほうが満足度は高いかもしれませんね。
幸せそうに食べるサチとあやりの顔が可愛かったです。
そしてもう一つ出てきたフォアグラのサンドイッチ。
これも贅沢ですね。
自分の家で作るからこそできる贅沢、最高です。
あやりも色々な調理法に挑戦していて、研究家なところを感じました。
スペシャルな料理と、それを楽しむ2人を見られてよかったです。
というか、フォアグラってインターネットで買えるんですね…。
自分とは関わりのない世界だと思っていたので、一気に近くなった気がします。
本誌発売が数年前なので、状況は異なるかもしれませんがちょっと気になりました。
あやり(と自分)のためにオムライスをつくるサチ
だんだん料理をするようになっているサチ。
今巻ではさらにレベルが上がって、ふわとろオムライスを作ることを決めます。
オムライスって、どういうオムレツを作るかで難易度が変わってくると思います。
私は卵を広げて焼いただけの簡単なやつしか作れません。
昔はそれを得意料理と言っていました…今にして思えば恥ずかしい。
今作のようなふわとろオムライスにも挑戦したことがありますが、結果は惨敗、焼きすぎて固くなりました。
そんなふわとろオムライスに挑戦するサチ。
色々あったものの、大きなミスがなく作れていたというのがすごかったです。
途中味見をして「本当に大丈夫か」と思うのは料理あるあるですね。
最後のコラムでも料理は足し算はできても引き算はできないとあるので、薄味から作っていく方がいいというのはすごく心に響きました。
また、最初は「自分が食べたいから」というのが動機でしたが、途中からあやりに美味しいオムライスを食べさせたいになっていました。
自分で料理をしてみて、料理を作ることの大変さを知ったからこそだと思いました。
多分、自分ひとりが食べたいからだけだったら、妥協したり、チキンライスとかでやめていたんじゃないかなと思います。
「あやりのため」というのがあったから、頑張って作ろうと思ったし、見た目も良くしようと思ったんだと思います。
やっぱり、誰かのために作る料理というのはその人の心が乗ってくるものです。
それをあやりも感じていたようで見ていて微笑ましかったです。
チョコを渡し合う3人
時間は進みバレンタインデー。
絵梨は毎年恒例となっているサチへのバレンタインの贈り物を作ります。
ソワソワするサチうざかわいい。
『今年ももらえるのか』って遠慮する気持ちあったんだと思いました(失礼)。
そしてまんざらではない絵梨、ほんといい子。
そして今回作っていたお菓子は「オランジェット」というフランスが由来のお菓子です。
砂糖漬けのオレンジをチョコレートでコーティングしたお菓子になります。
何そのおしゃれなお菓子。
チョコレートのお菓子を作るのは、今回もありましたが、テンパリングが必要になるので、難易度が高く感じます。
私がチョコのお菓子作るときはここまでできないので、溶かして混ぜたりするぐらいです。
なので、ここまで手間を掛けてサチのためにお菓子を作る絵梨が本当にすごいです。
それだけ、サチに美味しいお菓子を食べてもらいたいということなんだろうなと思います。
…よくよく考えたら愛が重たいな。
そして当然のようにチョコレートムースを作るあやり、レベル高すぎませんかね。
そんな中、クランチチョコを作ったサチ、成長を感じます。
しかも子供の頃に初めて絵梨がサチに作ったお菓子です。
サチは覚えているかわかりませんが、はっきりと覚えている絵梨にとってはとても嬉しかったでしょうね。
ここ2人の「幼馴染」感が最高ですね。
この話の最後はだいぶ不穏に終わりましたが最高でした。
おわりに
ということで、「新米姉妹のふたりごはん」4巻の紹介・感想でした。
3人の仲がどんどん良くなっていていいですね。
サチの料理スキルがどんどん上がっているのを見ていて、「もう私より高いんじゃないか」と思います。
やっぱりこういうのは先生がいいとどんどん成長するんでしょうかね。
サチ自身かなり頭いいほうですし。
ラストは最終回っぽかったですがまだ続きます。
次は新学期、新しいキャラが出そうというか出ます。
人間関係が変わっていくのかどうか…楽しみです。
あとがき
今回はいきなりイラスト紹介から。
今回は22話のイラストです。
3人で一緒に写真を撮っている場面ですね。
手元には表題の海鮮丼の丼がのっています。
状況的に22話のラストの写真の場面になります。
日常の1場面に見えますが、ラストとおまけを読んで、このイラストを振り返るとそれだけで嬉しくなります。
絵梨とあやりも仲良くなって本当に良かったです。
新年度になっても3人仲良くご飯を食べていってほしいですね。
それではまた次の作品で。
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