はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、竹嶋えく先生の「ささやくように恋を唄う」7巻です。ようやく現時点での最新刊に追いつきました。(間に他作品挟んでいるせいですが)
表紙も前回に続いて依とひまりです。思いが通じ合ったことでまた向かい合って抱き合う構図、最高です。
今回も依とひまりのイチャイチャ多めでしたね。前回キスをしたことで2人の仲が更に深まっています。
お互いに本音をぶつけたことでお互いが「好き」という安心感を感じることが出来たのが一番大きいかなと感じました。前回が依のメンタルがブレブレでしたのでなおさら感じました。
この2人はもう大丈夫という安心感を感じました
…大丈夫だと思いたいです。
ローレライ、というより志帆の過去の話も今回語られました。
結成理由が重い…「プロになる」のその決意の重さを感じることが出来ました。
そして志帆が依のことを以上に敵視していた理由も今巻で判明しました。
それまでもなんとなく匂わせ程度はありましたが、今回はっきり語られましたね。
2巻の話からのつながりだったので、こうした最初の話が後々聞いてくる話の構成大好きです。
色々と話が動き出した今巻。これからの盛り上がりを感じさせる内容で最高でした。
作品名 | ささやくように恋を唄う 7 |
作者 | 竹嶋えく |
発行日 | 2023年1月18日 |
定価 | 814円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(コミック百合姫) |
あらすじ
夏祭りデートでお互いの気持ちを打ち明けあって、
花火を背景に初めて唇を重ねたひまりと依。
しかし、その後突然の雨で依の家に避難した二人は、
期せずして初めてのお泊りも経験することに…
『ささやくように恋を唄う 7』あらすじより引用
感想
恋人としてさらに深まる二人
6巻の夏祭りデートををとおして、お互いの気持を伝え合い、キスをしたひまりと依。
しかし、その後突然の雨により依の家に避難します。
両親不在の家に二人きりとなったひまりと依。
その状況に依は平常心を保とうとしますが、緊張してしまい平常心を保てません。
まあ、依わりとメンタル弱いですし、ひまりが絡むと若干ポンコツが混ざるので平常心を保つのは無理だと思っていましたが。
そんな状況で「家族が不在だから」という理由で泊まっていってもいいと話す依。本心とはいえメンタル的には自分の首絞めてませんかね。
そんな依の提案を恥ずかしながらも「母親が許せば」と積極的なひまり。こういうところ積極的ですよね。
そのあと泊まることが決まった二人。そしてひまりの提案で同じベッドで寝ることになります。
「キスからその先に行くのか⁉」と少しこのあたりはドキドキして読んでいましたね。
しかもベッドの中でお互いが初めて下の名前で言い合います。
そのままキスをしてお互いを求めあい…
そのまま朝になりました。(依は眠れなかった。)ちなみに理由はひまりの寝落ち。
センシティブの世界に入るのはまだ先のようです。まだこれぐらいのほうが初々しいのでみてて面白いですが。
この一件があったことから、二人の絆がより強くなっています。
依が映画館デートに誘ったとき、ひまりがローレライの用事を優先しましたが、気持ちを伝え会ったことから「ひまりが盗られる」という心配はなくなっています。
6巻までだったらひまりに気づかれないように嫉妬していたでしょうね。
ひまりによって左右される依のメンタル。
これもし別れたら依もう再起不能になるのではと心配になってきますね。そんなことにはならないでしょうけど、喧嘩とかしてもすぐメンタル不安定になりそうです。
今巻もひまりと依のイチャイチャ多めでしたが、前回以上に笑顔が増えて本当に良かったです。
この二人にはそのままで幸せになって欲しいです。(n回目)
ローレライの過去
今巻で印象に残ったのがローレライが結成に至るまでの過去です。
結論からいうと、志帆の過去に出てきたキョウが結成のきっかけでした。
キョウは現時点で事故によりすでに故人となっていました。そんな彼女とそれぞれの形で関わっていた志帆、百々花、始の3人がキョウの見てきた景色を見るために結成したバンドでした。
…内容重すぎませんか。ひまりと依のイチャイチャで相殺出来ないくらい重いものが飛んできて正直びっくりしました。
3人が音楽にかける重いを知って、さらにローレライのことが好きになりました。
というかSSGIRLSよりローレライのほうが深掘りされているような感じがします。このままだとローレライに感情移入してしまう…。
ひまりもローレライのことを知っていって、本当にマネージャーやめられなくなりそうです。
志帆とひまりの絡みも好きなのでそれはそれで嬉しいのですが、依の事考えると少し複雑です。
3人で仲良くしていく世界線はないんですか…それはそれでアキがひまりに嫉妬しそうですね。
ひまりも自分から関わりに言っていることとはいえ、色んな人の思いを聞いているので、色々と抱え込みそうで怖いところがあります。
実際今回もローレライのことで抱え込んでいるところありました。
ひまりが明るい顔をしていくためには依が必須ですね。頑張れ依。
志帆が脱退理由
そして今巻のラストに、志帆がSSGIRLSを抜けた理由が判明します。
依のことを煽っていたり、敵視していた理由もここで判明します。というか実質同じ理由でした。
改めて前の巻から見直すとそういう匂わせみたいなものだったり、態度が出ていたなと思いました。
ほぼほぼ答えみたいになってしまいますが一言でまとめるなら、『大体アキが関わっている』この一点ですね。
この物語の話と問題の今のところ全てにアキが関わっていますね。もう主人公じゃないかなってレベルに感じました。
『ささこい』の前日譚みたいなものがあるなら、確実にアキが主人公ですね。バッドエンド直行ルートですが。
アキもとてもいいキャラなので、個人的に好きなのですが…。ここまでの話的に実質トラブルメーカーというか導火線の起点というかそんな感じなっていますね。
流石にこれ以上のものはないと思いますが…早く志帆と和解してすっきりしたいですね。
おわりに
ということで「ささこい」7巻の感想でした。まだこの話は続きそうですね。
題名的には「ローレライ編」「文化祭ライブ編」どっちになるんでしょうね。個人的には「ローレライ編」ですね。
ここまで色んな人の思いを聞いて来たひまりが、関係性をつなげるというのはこれまでの話を踏まえていることが伝わってきてとても良かったです。
今回の個人的推しポイントは
- 恋人としてのレベルが上がったひまりと依
- ローレライ結成秘話
- 志帆の隠してきた思い
です。ローレライと志帆の話がどうしても中心になってしまいます。それだけ魅力的ということですが。
次の巻ぐらいで文化祭ライブ本番でしょうか。この関係性がきれいに収まるんでしょうか。
色んな人の思い聞いたひまりが抱え込んでしまうのでハッピーエンドで終わって欲しいです。
依と志帆が和解する未来が見たい…。
次の巻も楽しみです。
それではまた次の作品で。
あとがき
あらすじ読み直して感じたんですが。もしかして「ひとめぼれ」の言葉がないのって7巻が初めてでしょうか。
ひとめぼれが物語の中心になっていることは変わらないですが、今まで使われていた言葉がなくなったことに気づいて少し寂しい感じもしました。
改めて、今回の個人的好きなイラストとしては、第35話の最初の志帆のイラストですね。
志帆の自分のほんとうの気持ちを誰にも言わずに鍵を掛けているというように感じられて志帆の心情を表している1枚に感じました。
そんな志帆がこの話でひまりに本音を話しているというところもいいですね。
ひまりにはすごく心を許していることが伝わってきます。だからこそ余計に依のことが気に食わないのでしょうが…。3人で仲良くしてほしいです。
そんな未来が来ることを願っています。
そしてせっかくなのでこの場で改めて、「ささこい」アニメ化おめでとうございます。
本当に好きな作品なので依とひまりがアニメで動いてくれるということがすごく楽しみです。
2024年1月からということなのでもう少し後ですがそれまで何度も読み直したりして楽しみにしていきたいです。