はじめに
こんにちは、トビです。
ブログ名を若干変更しました。優柔不断で申し訳ない…。
今回紹介する漫画はネコ太郎先生の「限界OLさんは悪役令嬢様に仕えたい」です。略称は「あくつか」です。(あとがきより)
カテゴリー的には異世界召喚もの、悪役令嬢ものとも取れる作品となっています。
いろいろな要素がうまく重なって面白い作品となっています。
あらすじ
「出来ることはなんでも一生懸命頑張る」が取り柄の派遣OL「名取翠」はある日派遣切りにあい、仕事を失う。
傷心した心を癒そうとプレイ中のノベルゲーム『Fairy tail.of.jewels』を開いた時、ゲームの中に召喚される。
召喚したのはゲームの中の悪役令嬢「ラピス・テネブラエ」だった。名取はシナリオを知っていたためゲームの主人公「ダイアナ」が起こしそうになった事故を未然に防ぐ。そこでラピスに気に入られた名取はラピスの召喚獣となる。
ゲームのラピスを知る名取は最初怖がっていたが、ラピスの思いに触れ彼女を支え仕えたいと感じるようになる。
ラピスを助けるため、ゲームの知識を使い名取は奔走していくが起きることは予想外のことがいっぱい!ラピスの運命を帰ることは出来るのか。名取とラピス、そしてダイアナの未来は…。
感想
名取とラピスの距離感
「やりがいキュン」ってもう大好きってことじゃないんですかね…
本作の見どころはラピスと名取のやり取りでしょう。悪役気質なラピスと周りの人を和ませる名取のやり取りはみてて癒やされます。
お互いがお互いに対するクリティカルな言葉をいい、でもお互いの本心は絶妙に伝わらない感じがみててじれったく、たまらないです。
自信に溢れていて堂々としているラピスの照れた顔が可愛いですし、名取のやりがいキュンを感じている顔も可愛いです。可愛いが止まらない。
ラピスは名取と話すとき、笑顔を出しているのは少ないです。ダイアナと一緒にいて話しているときは(本心を知っているからか)ちょっと怖いくらいニコニコしています。
一方、名取といるときは貴族としての凛としたたたずまいをしていることが多いです。
その中で名取の行動に対して自然と笑顔が出ているので、名取といることを本当に楽しんでいて、短い間ながらも大切な人と思っていることだと思います。
そんな名取も自分に居場所をくれたラピスを助けたいと行動していて本当に大切だと思っていることが伝わってきます。
自分の行動を名取は「自分のわがまま」と行っていますが、それがラピスにとって心地いいものなんだと思います。
個人的には書類の整理のために言いつけを破るギリギリ(アウトなラインでは?とも思いますが)をしたり、ラピスを守るためと危険をおかしたりしています。
ラピスが怒るのも無理ないと思います。
2人の関係性が一番出たのはやっぱり第5話です。
ラピスが「名取」をしっかりと見ていたことを話し、名取は『自分はラピスの召喚獣です』(『限界OLさんは悪役令嬢様に仕えたい』より引用)と主張する。その時の2人の表情はまさに「愛い」です。
というかラピス様本当に15歳なんですかね…色々と強すぎる。名取さんも名取さんで行動がかわいすぎませんかね。成人女性可愛い。およそ10歳差でのこの関係性、尊いです。
主人公であり「推し」のダイアナ
もう一人の主要人物のダイアナとの関係性も面白いです。
ゲームの主人公であるダイアナはラピスにとっては大好きな「推し」です。だから最初はダイアナのことを「強い主人公」と捉えていました。
でも話してみた彼女は普通の15歳で、名取を実習で傷つけたことで自分の強さに悩んでいました。
そんな彼女をみて名取も「主人公ダイアナ」ではなく「普通の15歳の少女のダイアナ」として見るようになりました。
たとえそれが自分にとって不幸につながることだとしても人の未来を奪ってまで居場所を取りたくないと思うのは名取の優しさだと思います。だからこそ、ラピスやダイアナに好かれているのでしょう。
そんな彼女に励まされて自分の力に悩んでいたダイアナは「悪い人をやっつける」ためではなく「大事な人達の笑顔を守れる人になりたい」と決意します。
これは後々の大きな伏線だと思います。第3話のセリフに『ダイアナちゃんがこの世界の主人公である限りその力で傷つけたものが「悪」になる』(『限界OLさんは悪役令嬢様に仕えたい』第3話P113より引用)というものがあります。
これはゲームの中でのダイアナは名取で出会っていないため「悪い人をやっつける」ことが自分の力を振るう理由になっていると思うからです。この決意が名取とラピスにどのような影響を与えるのか楽しみです。
ちなみにダイアナ、名取に励まされたことで名取さん大好き人間になります。距離が物理的に近いです。抱きつきすぎじゃないですかね。あと名取過激派の属性もつきます。
もともとの設定的に戦うこととかに抵抗はないと思われますが、護身用に剣を勧めたり王子に対してナイフやフォークを向けたりと名取を守るため行動の攻撃力も上がっていきます。ついでにスキンシップも強いです。
それでも「ナタリー」さん呼びなんですよね。愛称と考えれば変ではないですかね。
なんだかんだちゃんと「名取」と読んでいるのはラピスだけなので何か意味があるのかもしれません。
今後もっと名取(ナタリーさん)過激派になっていくと思うダイアナにも注目していきたいです。
おわりに
以上、「限界OLさんは悪役令嬢様に仕えたい」の紹介でした。
- 異世界転移が好きな人
- キュンキュンしたい人
- 癒やされたい人
こういった人は楽しんでいただけると思います。
第1巻の最後の第5話にてゲームにおける第1章が開幕したということで、まだまだ最初の最初です。
ゲームの内容が続いているような、それでいて少しずつ変わっている世界でどのような物語が展開されていくのかすごく楽しみです。
そして名取、ラピス、そしてダイアナの関係性も今後どうなるのか、それぞれの結末が名取によってどのように変化していくのか楽しみです。
それではまた次の作品で。
あとがき
私自身としては一応ネタバレしすぎないように(本を読む分については問題ない程度)に押さえているつもりですが難しいですね。もっと精進します。
あとこれまではあまりしてこなかったのですが、紹介をはじめるにあたってできる限り考察を行っています。真面目に考えているので間違えていたら恥ずかしいですが今後の展開を考えていくのは楽しいです。
これからも新刊の記事のときはできるだけ考察をしていきたいと思います。
もし「こんな考えもあるよ」ってありましたら教えてください。
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