はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、竹嶋えく先生の「ささやくように恋を唄う」3巻です。
表紙はひまりをお姫様抱っこする依です。もうこれ優勝ですね。
今巻ではひまりが保留していた依への告白の答えを出します。表紙の時点でネタバレじゃないですかね。これでだめだったらこの表情にならないですよ。
そんなある意味結果ありきのところもありますが、その過程がいいですね。
依に対する気持ちを改めて考えるひまりだったり、相変わらずひまりが大好きな依だったりとそんな2人を見ているだけで癒やされます。
また今回ライブシーンがあるのですが、正しく3巻までの集大成ですね(まだ終わりませんが)。最高でした。
これアニメで絶対メロディがつくと思いますので楽しみですね。
多分タイトルのように「ささやくように」歌うのかなと勝手に想像してしまいますね。アニメは2024年1月からですが今から楽しみです。
作品名 | ささやくように恋を唄う |
作者 | 竹嶋えく |
発売日 | 2020年7月17日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
憧れと恋心、互いにすれ違うひとめぼれをしてしまった少女、ひまりと依。
依からの告白の結論は先延ばしになったものの、二人の関係が告白以前に戻ることはなく、
依は改めてひまりに振り向いてもらうためにバンド活動に精を出すように。
そんな依を晴れない表情で見つめていたアキは、ひまりに自分の想いを打ち明ける。
「依、あたしがもらっちゃってもいいの?」
ひとめぼれから始まる恋物語、進展の第3巻。
(『ささやくように恋を唄う』3巻 あらすじより引用)
感想
ゆれるひまりの思い
2巻ラストにて、依の所属するバンド「SSGIRLS」のアキから「依、あたしがもらっちゃってもいいの?」と言われます。
アキは前から依の事が好きでしたが、告白をするまでには至っておらず、そばにいられる今の関係が続けばいいと思っていました。
そこにひまりが現れて、依からの告白を保留している状態と知って、依のことを幸せにしたいとひまりに言います。
その話を聞き、自分と依の関係、人を好きになることを改めて考えるひまりは、悩んでいることを料理部部長の百々花に相談します。
すると百々花からひまりがもう恋をしているものだと思っていたと言われます。ひまりの依に対する思いは恋をしている人のように見えていたということだと思います。
その話を聞いたひまりは『今の好きを信じてみてもいいのかな』(『ささやくように恋を唄う』3巻より引用)と思い始めます。
改めてひまりの行動を振り返ってみても、恋をしているといっても間違いない行動が多いと思います。
一番最初から名前といつもどこにいるか調べて会いに行くだからですね。それからもそばにいたいことを何度も言ったり、依のためにお菓子を作ってあげたいと思ったり、行動基準が依になっています。
特定の誰かのために何かをしようと思うことは、恋といっても差し支えないと私は思います。
そこからひまりも依と一緒にいるために積極的に行動していきます。
放課後にあった依に自分から『一緒に帰ってもいいですか!』と言ったり、アキが依のライブ用のアクセサリーを選ぶデートに一緒にいって欲しいと声掛けしたときも『一緒に行きましょう』と言ったりしています。
今までもいっしょにいたいと思っていましたが、それ以上に依のそばにいたいと思う気持ちが出てきているんじゃないかと思います。
行動以外についても、依と今のような関係でなくなったら嫌だと思っていたり、アキと依が仲良さそうにしていると胸が傷んだりと明らかに意識している場面があります。
このあたりからもひまりにとって、依は特別ということが伝わってきました。
特にデートのときはいつもより意識しているような場面もあって好きです。
デートのとこで一番好きなところは依からひまりに頬にキスをするところですね。その後ひまりが赤面するところまで含めて好きですね。
意識し始めたところにこのキスは絶対効きますよね。攻めの依も見ることができて最高の場面でした。
ここまでを経て決着のライブ、その後の流れまでが本当に最高でした。ここで依から言うのではなく、ひまりから言うというところがすれ違っていた「ひとめぼれ」が重なったことだと感じて最高に良かったです。
攻めて攻められる依
ひまりが好きかどうか悩んでいる間も、依は変わらずひまりが好きです。
ひまりが関わっていると心の浮き沈みが激しくて面白いです。あと心の声がめちゃめちゃ多いです。
ただ今回の依はこれまでよりひまりに対して攻めているように感じました。
ひまりが失敗したお菓子をひまりの手ごと口に運んで食べて、「木野さんが作ったの食べれたからうれしい」といったり、デートの終わりにひまりの頬にキスをしたりと好きを全面的に伝えています。やっぱりキスのところは繰り返すくらい印象深いです。
告白して、バンドに入って、気持ちを伝えると決めてから依が強くなっていっているように感じますね。これが愛の力でしょうか。
それを全て出したのがラストのライブですね。これまでのひまりとの日々や感じたことや思っていたことを歌にしていて気持ちが伝わってきました。というか完全に告白でしたね。
そんなかっこいい依を見られるのですが、やっぱりいつものひまりに振り回される依もかわいくて好きですね。
特にデートのときの服選びのところが好きですね。ひまりが見つけた普段着ないような服(ワンピースでしょうか。服に疎いのでわからない…)を見たときと試着をお願いされたときの顔は面白いです。断りたいけど断れない微妙なラインの表現が伝わってきます。
結局その服を着た依は私は好きですね。普段パンツスタイルのかっこいい系を着ているイメージなので、今回のような可愛い服を着たときのギャップがいいです。
ひまりが足の露出を見て目を覆ったの気持ちなんとなくわかります…。
その後のひまりファッションショーの反応も好きです。ぼそっと天国って言ってるの面白い。依はひまりの色んな姿を見ているだけで幸せでしょうね。
依がひまりが好きなことはどこから見ても伝わるのがいいですね。歌とひまりのことしか考えていないような気がします。(バンドのこともちゃんと考えていると思いますが)
ただ少し嫉妬深いというか、独占欲が強いところも少しずつ見えてきているように感じます。
今回はひまりを呼んだ先輩に近づくのを止めたぐらいでしたが、段々と重くなるような気がします。
好きだから誰にも取られたくないというのも当然だと思いますが…これが悪い方向に話がいかないことを願います。
割りとこの2人は自分の本心を伝えているような気がしますので大丈夫だと思います。
終わりに
ということで「ささこい」3巻の感想でした。
アキ関連では少しピリつく場面がありましたが、全体的にギスギスすることなく進んでいくので癒やされながら読むことができます。
特にひまりが明るくしてくれるので暗くなり過ぎないのがいいのかと思います。(まあ今回そのひまりが暗くなる場面もありましたが)
今巻の個人的な推しのポイントとしては、
- 依を意識するひまりが可愛い
- 依とひまりのデート
- ライブからの流れが最高
というところです。他にもいい場面や箇所もあります。皆さんなりの好きな場面を見つけてください。
「ささこい」の物語としてはここで一区切りといったところですね。
ここからさらに新しいキャラが出てきそうなのでさらに盛り上がると思います。
(というか前回からいた気がしますが)
また、関係が変わった依とひまりがどうなっていくかも注目していきたいですね。
それではまた次の作品で。
あとがき
まいどまいどイラストが素晴らしいです。竹嶋えく先生に感謝です。
細かくかかれた美しいイラストも当然好きなのですが。ちょっとしたところ簡略して描いている顔も味わいがあって好きです。
お菓子のリクエストのとき、「ネコ型のクッキー」といったところやイメージカラーのことを言われたときの依の「?」のときのような顔は妙にツボにハマって好きです。
あとはちょくちょく出てくる犬耳のついたひまりも可愛いです。本当についているような反応をしていて面白いです。
それでも今回一番好きな画はミニスカワンピースの依。
半ページぐらいなのに私には破壊力が強すぎました。可愛い。
これからも2人の可愛い姿を見ていきたいです。
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