はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、樫風先生の「ロンリーガールに逆らえない」3巻です。表紙は本田さんと桜井さんで固定ですね。いつも通り距離が近い。
初っ端から小動物カフェ&晩ごはんを一緒に楽しんでいましたね。小動物カフェなんてものがあるんですね。ひよこもハリネズミも可愛いですよね。
そしてそれを尾行する怪しい影こと南&和奏ペア。これ実質ダブルデートでは…。
そして海と名前呼びイベントを同時にしていて贅沢でしたね。桜井さんの「空」の呼び方可愛すぎませんかね…。
そして帰り道での本田さんの「彩花」呼びも尊かったです。
ですが、「お願い」の関係から「友達」になったことで、逆に心の距離が少し遠くなったように感じましたね。
そこから桜井さんの方から本田さんに気持ちを伝えていくのがよかったです。
そこからの本田さんの母登場と突然のお別れの危機。ここまで物理的に立ち塞がるキャラが出てくるとは思いませんでした。
友達みんないい子過ぎませんか…。さすがに「友達だから親にでも口出していい」は首を縦に振れませんが。
自身の想いを伝えるべく行動する桜井さんがかっこよかったです。この引きで終わりはずるくないですかね。次巻では告白ですね。
本田さんと桜井さんの関係がどうなるのかすごく楽しみになる今巻でした。
作品名 | ロンリーガールに逆らえない 3 |
作者 | 樫風 |
発売日 | 2021年4月16日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(コミック百合姫) |
あらすじ
転校生・守永和奏の協力(?)もあって、体育祭の二人三脚に出場した桜井彩花と本田空は、晴れて「友達」になった。
しかし、休日に彩花の部屋で二人っきりになった空は、「お願い」を言ってキスをしようとするが、やめてします。
そんな空を見た彩花も自分の中のモヤモヤに戸惑い、なんだか以前よりも関係がギクシャク。
「…もう『友達』なんだから、しないのが当たり前…そうだよね?」
「お願い」で繋がっていた彩花と空、二人の関係が向かう先は…。
うかつな委員長とアンニュイ問題児(?)、
2人の秘密な青春ラブコメディ!
『ロンリーガールに逆らえない 3』STORYより引用
感想
「友達」の距離感
2巻にて晴れて「友達」になった本田さんと桜井さん。(ここまでも長かった気がしますが)
友達になってから一緒に小動物カフェに行ったり、桜井さんの家で一緒に御飯を食べたりして距離が縮まって…とうまく行かないのがこの作品です。
今まで秘密の「お願い」でキスをしたりと友達ではしないことをしてきた本田さんですが、「友達」になったことで、普通の「友達」になろうとします。
桜井さんは友達同士ではキスをしないことは普通と思っていますが、それまでの関係が変わっていくことに物足りなさを感じていきます。
最初のインパクトが強かったですし、桜井さんも途中から拒まなくなっていたので、本田さんのことを恋愛的に好きになっていたんだと思います。キスも自分からしたこともありましたし。
2巻で南が桜井さんのことを「恋愛初心者」と言っていたのでそのあたりの判断がついていないんだろうなと思いました。
一方の本田さんは恋愛的な「好き」は自覚していても、桜井さんと釣り合わないと自分を下に見ているような感じですね。
後桜井さんが「友達」といったので、自分の気持ちを抑えて桜井さんの望む「友達」になろうとしたんだと個人的には感じました。
だから、恋愛的に抑えられない「キスをして」と桜井さんと普通の友達になりたい気持ちが混ざって、今巻のようにキスをお願いして自分から離すような行動をとったんだと思いました。
改めて考えてみると見事に気持ちがすれ違っているように感じますね。本心が伝わっていない。特に桜井さんは無自覚なのでなおたちが悪い。
だからこそ、桜井さんが自分の気持ちに向き合って、本田さんに気持ちを伝えようしたのが個人的には良かったです。
多分本田さんからだったら今まで通りになってしまう気がしますし、そのままだと本田さん離れていったんじゃないかと思います。
2巻の時もそうでしたけど、自分の想いと向き合って、自分から行動していく桜井さんすごいなと思います。
こんなふうに自分から行動していくことって実際出来ない人が多いですし、私もその一人なので尊敬します。
今巻ではその思いを伝えることが出来ていませんが、きっと次の巻でやってくれると信じています。
2人を見守る友達
お互いの距離感がうまくとれない本田さんと桜井さんでしたが、そんな中周りの友達の優しさをあらためて感じました。
その筆頭こと『空&彩花応援隊』の南と和奏。本田さんと桜井さんに尾行していたのは面白かったです。そのグラサン持参したんか。
海に行きたいと言った2人の言葉を聞いて即海に行こうと誘ったときの判断が早すぎる。というかなんでその距離で聞こえてるんですかね。
本田さんと桜井さんをただの友達で終わってほしくないと感じている南と和奏が、自分たちから名前呼びしてその流れで呼ばせようとしたりするなど、色々考えているのはおもしろかったです。
この場面見てて思ったんですけどこの2人も実質デートではと感じました。最終的に2人で買い物してますし。
2巻からこの2人で行動することが多くなっているのでこっちもこっちでなにかあるんじゃないかと思ってしまいます。というかなって欲しい。
他のメンバーも、本田さんの突然の転校に心配していたり、なにか出来ないかと集まって会議をしていたりと友達のことを真剣に考えるいい子たちだなと感じました。
「家庭の事情」となると普通は「仕方ない」と諦めるものだと思うのですが、それに納得できず、なにかできることはないかと考えられるのはすごいなと思いました。
「高校生だから」「まだ何も知らないから」と言われてはそのとおりかもしれませんが、そこまで本気で行動できるということは本当にすごいです。
こういう人間関係は大人になっても簡単になくならないものだと思います。こういう友達ができたら、大事にしたいですね。
おわりに
ということで「ロンリーガールに逆らえない」3巻の感想でした。
完全にクライマックスのノリですが全6巻ですのでまだまだ続きます。続くにしてもこのギスギスは早く終わって欲しいですが。
今回の個人的推しポイントは、
- 小動物カフェに行く本田さんと桜井さん(実質デート)
- その2人を尾行する南と和奏(こっちも実質デート)
- 桜井さんの本田さんへの名前呼び
です。前半の平和な場面が好きだということが自分のことながらわかりますね。
本田さんのお母さん、強烈なキャラでしたね。
それまで出ていた桜井さん家族がいい人たち過ぎてより差が出ていたように感じます。
それにより引き立つ桜井さん家族の優しさ…受験失敗しても攻めない両親、真剣に相談にのる兄…優しすぎる。
どんなふうに解決に向かっていくのか楽しみです。
それではまた次の作品で。
あとがき
今巻は夏休みに入っていることもあって今までよりも私服の場面が多かった気がします。
当然といえば当然かも知れませんが、みんなおしゃれだなって思います。私自身はファッションセンス全然ないので。
漫画とかだと「そのキャラだから」という格好が多いと思うので、参考にするものじゃないと思ってしまいます。
最近はもてるコーデの話とかもラノベや漫画で話している事があるので、そこから参考にできることはないかと探ってみたいと思います。
さて、今回の押しのイラストは第12話終わりのイラストです。
ミニキャラの本田さんが浮き輪に載ってぷかぷか浮いているイラストですね。
樫風先生のこのミニキャラみんな可愛くて好きです。特に目の部分がくりくりしていて小動物味があって好きです。もとからそんな感じのところありますが。
今の問題が解決したらみんなのミニキャラを本編でもたくさん見たいですね。
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