マンガ感想

「ロンリーガールに逆らえない」1巻感想~キスから始まる「お願い」の日々~

はじめに

こんにちは、トビです。

今回紹介する作品は、樫風先生の「ロンリーガールに逆らえない」1巻です。愛称は「ロンガル」です。こちら全6巻とすでに完結している作品となります。

表紙の距離感からもう近い感じがしていいです。キスから始まる関係性ってドキドキしますね。

文武両道だが本番に弱いクラス委員長の『桜井彩花』(桜井さん)と、不登校で表情薄めの『本田空』(本田さん)の2人がメインの青春ラブコメディです。

1話で桜井さんの企みが本田さんのバレる展開は早くて面白かったです。もしかして先生気づいたのでは?と思いました。

「何でも一つ本田さんの言うことを聞く」という若干不純な関係(契約?)から始まりますが、交流を通して仲良くなっていく流れが見てて微笑ましかったです。

傍から見たら仲良く見えるけど「友達」と言えるのかと桜井さんが悩んでいる場面は、はじまりがここからだったので、自身が持ててないように感じました。

本田さんも表情薄めと言われていますが、契約で一緒にいることが多いとはいえ、桜井さんの前では笑っていることが多いように感じたのでそこまで気にならなかったです。

むしろなんか猫みたいだと思いました。(キスしたり抱きついてきたりしていたので。)

そんな関係から始まった2人がこれからどうなっていくのか、楽しみです。

作品名ロンリーガールに逆らえない 1
作者樫風
発売日2020年5月1日
定価748円(税込)
発行株式会社一迅社(コミック百合姫)

あらすじ

桜井彩花は文武両道な優等生。
しかし、本番に弱いせいで高校受験に失敗、滑り止めの学校に行くことに。
大学受験こそ失敗できないと悩む彩花は、
担任の江川先生と「不登校の生徒を説得できたら、
好きな進学先を推薦してもらう」という秘密の約束をする。
…のだが、肝心の説得相手である本田空にその約束がバレてしまう。

空は「毎日一つお願いを聞いてくれたら、
黙って学校に来てあげる」と言い、
突然彩花にキスをして…。

うかつな委員長とアンニュイ問題児、
二人の秘密な青春ラブコメディ!

『ロンリーガールに逆らえない 1』STORYより引用

感想

流される桜井さん

成績はトップクラス、運動もそこそこできる、いわゆる文武両道の主人公の桜井さんにはとある弱点がありました。

それは「本番に弱い」ということ。

志望校合格と言われていたが、受験当日の試験中に視界が霞むほどの腹痛に襲われた結果、まともに試験を解くことが出来ずに不合格に。滑り止めの高校に入学することになった。

なんかそこまでの腹痛だったらもう病院行ったほうがいいのではないかのレベルだと思うのですが…事情話せば再試験とかできそうですよね。

桜井さん根が真面目なのでそうして再試験うけるとか考えなさそうではありますが。

そんなある日、植え込みから現れた不審者…ではなく担任の江川先生よりとあるお願いをされます。

そのお願いとは、入学式からずっと不登校の生徒を学校に来るように説得してほしいとのことでした

お願いを聞いて貰う代わりに、進学先の推薦をするといい、桜井さんに協力を仰ぎます。もう取引ですね。

高校1年の生徒を推薦するっていうことってできるんでしょうか。3年になったときに改めて推薦するってことでしょうかね。

この時点で若干怪しく感じますが、両親に慰められたくない、兄と同じ道を進みたいという気持ちが強かった桜井さんはその話しにのります。

実際にその人の家にいった桜井さんが出会ったのは同じ中学の本田さんでした。

違うクラスの生徒の名前仲いい友達以外でそんなすぐ思い出せます?私は無理です。

やっぱり地頭がいいというのを感じました。

桜井さんもすごいですが、それよりも先に本田さんが桜井さんのこと気付いているんですよね。文武両道だから知っていたのでしょうか。

1話のラストの流れ的に何かしらの形で興味を持っていたので、最初から知っていたと考えるほうが自然だと思いました。

次の日、江川先生に本田さんに会ったことを話し、取引のために頑張ろうとする桜井さん。

すると後ろから登校してきた本田さんが出てきました。桜井さんすぐ後ろ取られる

話を聞き、桜井さんの事情を知った本田さん。

桜井さんは不正で大学の推薦を取ろうとしたことがバレることを恐れますが、本田さんは話す気はなく、学校に登校するといいます。

やっぱりこういう方法で大学の推薦をもらうことは不正だと思っていたようです。

しかし、その代わりとして条件をだします。

それは、『本田さんのお願いを毎日1つ聞くこと』です。

その手始めとして桜井さんとキスをします。手始め…?

桜井さんは自分の推薦のため、その『お願い』を聞くことにします。

ここから、桜井さんと本田さんの交流が始まることになります。

1話は状況説明だとしても、内容濃過ぎじゃないですか?

後は桜井さん自分にメリットがあるとはいえ、いろんな言葉に流されている気がしますね。

推薦がもらえるという言葉だけでなく、家族からの言葉など、必要以上にいろんなことを重く考えている気がしました。

そのあたり重く考えることがこれからなくなっていけばいいなと思いました。

本田さんとの交流

そんなわけで登校してきた本田さんと一緒に行動することが多くなった桜井さん。

本田さん制服着崩しすぎでは…

桜井さんの本田さんの弱みを握るために積極的に交流していきます。自分の弱み握られてるんだからあまり変わらないような気がします。

個人的になのは3話の話ですね。

テスト勉強を一緒にした後帰ろうとすると、おばあちゃんの猫が学校に逃げ込みます。その猫を追いかけて学校に戻る桜井さん。猫はそのまま旧校舎に逃げ込みます。

暗いところが苦手な桜井さんは中に入ることを躊躇しますが、合流した本田さんと一緒に旧校舎に入ります。

旧校舎に入った後天気が悪くなり、雷が鳴り出します。

雷の音も苦手な桜井さんは怖がって動けなくなりますが、本田さんと手を繋いで猫探しを続行します。このときの本田さんのイケメンムーブが好きです。

桜井さん苦手なもの多すぎじゃないでしょうか。女の子らしい苦手なものだとはおもいますが、緊張に弱いことや後の絶叫系も踏まえると多い気がします。

本田さんの弱みを見つける前に自分の弱みが次々バレて言っていますが、そのあたりどう考えているんでしょうか…何も考えてない気がします。

この場面で私が特に好きなのが、雷がなったときに桜井さんが思わず本田さんに抱きついたときですね。

このときの本田さんの表情は動いてないように見えますが、目でかなり驚いているのがわかります。

今巻の時点で、本田さんが桜井さんのことを好きなんだなんとなくと感じることができるので、好きな人に急に抱きつかれたらびっくりするよねって感じました。

この桜井さんの怖がる反応とびっくりする本田さんの表情が面白くて好きですね。

その後も一緒にお泊りをしたり(早くないでしょうか?)、他の友達と一緒に遊園地に言ったりして交流を重ねる2人。

そんな中、この関係が友達なのか違うのかと考える桜井さん。

始まりが始まりなので素直に友達といい辛いのかもしれませんね。

これからの関係性の代わり方に注目していきたいです。

おわりに

ということで「ロンガル」1巻の感想でした。

流される桜井さんと攻め攻めの本田さんの関係性がとても好きです。

本田さんもキス以外は本気で嫌われそうな変な「お願い」をしないあたり、桜井さんのこと好きなんだろうなって感じました。

それを桜井さんが知るのはいつになるのか…

個人的には先生も好きです。色々と状況を回してくれるキャラは面白くていいです。

あと登場パターンがたくさんあるのも好きな理由です。掃除用具ロッカーから出てきたのが一番面白かったです。どうしてそこにいたんですか…

これからも期待したいです。

さて、個人的推しポイントは、

  • 本田さんに押される桜井さん
  • キスの「お願い」をする本田さん
  • 神出鬼没の先生

です。なんだか先生だけ異質感がありますね。

「キス」から始まったこの関係性がどんなふうに向かっていくのか、それを楽しめる作品だと思います。

いわゆる「嫌な人」が出てこないほっこりした物語なのでゆるい話が好きな方は楽しめると思います。

それではまた次の作品で。

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あとがき

今回の「ロンガル」はすでに完結した作品ですが、個人的に面白かったですし、色んな人に読んでもらいたいという思いで今回紹介いたしました。

今後も続刊、完結作品問わず色んな作品を紹介していきたいと思います。

1巻で個人的に好きなところはカバー下です。

今回登場したキャラのプロフィールが載っています。それぞれの個性が描かれていて面白いです。先生私よりも身長高い(170cm)…

特に面白かったのが、主人公の桜井さん。『夢はひよこに埋もれる夢』ひよこ鑑定士にでもなりたいんでしょうか。

こういう真面目すぎじゃない面白いところもあるので桜井さんすごく好きなキャラです。

電子版でこの情報載っているか正直わかりませんが、紙で買われた方はぜひここまで見ていただきたいです。

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ABOUT ME
トビ
1996年12月4日 長崎県生まれ長崎県育ち。 現在長崎市在住の会社員。 小学生のときからライトノベルやマンガ、アニメが好きでした。 ライトノベル作家や漫画家の先生を少しでも応援したいと思いブログを始めました。 いろんな感想を語り合いたいと思っています。 ちなみにプロフィール写真は私が作ったケーキです。 お菓子は作るのも食べるのも好きです。 甘いものは正義。 よろしくお願いいたします。

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