はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、桜木蓮先生の「アネモネは熱を帯びる」4巻です。
書いている当時はすでに5巻が発売されているのに4巻。遅れてる。
そして相変わらず帯が強い。ここまで百合を全面的に推している作品って少ない気がします。
3巻にて恋人になった凪紗と茉白。イチャイチャ度が増しています。
段々人目すら気にしなくなっている気がします。
もうこれ自白しているのと同じでは?
そしてついに宇田が全面参戦。それまでも色々と匂わせみたいなものはありましたが、今巻で凛理を意識し始めます。
ボーイッシュ系女子が恋する姿ってすごくギャップがありますね。特に最後の宇田の顔、可愛すぎませんか。
凪紗と茉白は両方向でスッキリしているのに、会長や宇田の周りはそれぞれ好きな人への矢印の方向が別です。
若干ドロドロしそうな気がします。
昼ドラ(今もそうか知りませんが)みたいな感じではないですが、下手したらこの辺拗れそうで少し怖いです。
百合作品って下手したら以上にドロドロすることありますし。
そこは百合好きの先生にお願いしましょう。
相変わらず百合成分が濃いお話でした。
作品名 | アネモネは熱を帯びる 4 |
作者 | 桜木蓮 |
発行日 | 2022年12月12日 |
定価 | 726円(税込) |
発行 | 株式会社芳文社(まんがタイムきららフォワード) |
あらすじ
抱えていた思いを告白し、ついに恋人同士となった凪紗と茉白。
それからはよりお互いを思い合うようになっていく。
2人のクラスメイトである宇田はその関係を知る。その中で、「誰かにとっての一番」に少し憧れを抱く。
そして、学校に伝わる伝統でリボンをもらいたい宇田は、その時自分の思いを自覚する。
それぞれの思いを抱え、文化祭が幕を開ける。
新たな百合が咲き始める百合物語、第4巻。
感想(ネタバレあり)
恋人となり、より距離が近くなった凪紗と茉白
3巻にてお互いの思いを告白し、恋人同士となった凪紗と茉白。
そのためか、それまで以上に2人で一緒にいたり、くっついたりする描写が増えています。
初っ端から手を繋いで学校行く2人。これ普通に付き合っているのバレるのでは?
会長と凛理から『前より仲良くなった』と言われていますが、ほぼ間違いなく速攻でバレています。(元から知っていたというのもありますが)
この2人、ブレーキというものを知らんのかというくらいずっとイチャイチャしているように感じました。
ちょっと人目がなくなったらキスしたりハグしたり、お互い遠慮がなくなったからか距離感がバグっているように感じます。
まあ、もともとハグから始まった関係なので、普通よりは距離感が近かったですが。
最初の頃から考えると、凪紗の変化が凄まじいですね。最初の頃は茉白のことを『嫌い』とまで言っていたんですよ。
それが今巻では『大好き』と真正面から言ったり、彼女として茉白を守らねばと使命感にかられています。
茉白のことをを大事に思っていることがかなり伝わってきました。
それに、「彼女」ということを意識してかそれまでよりかっこいい場面が多かったような気がします。
基本がクールというかかっこいい系ではありましたけど。
それまでは茉白のことを気にしてソワソワいたり、茉白の言動であたふたしたりしていて、自分のペースが乱されている感じでした。
そのことを踏まえると、変わったなと思いました。
それに対して茉白ですが、こっちは特に変わっていないように感じます。
本人もいっていましたが、最初から好きだったようですし。
強いて言うならキスを求めるようになったことでしょうか。これだけ書くとインパクト強いですね。
そんな感じで二人一緒にいるので、学校の人達からも「美人コンビ」として認知されています。
実質付き合ってるってバレてませんかね。
というか今まで話したことないような人からも認知されているとは。
どこまで目立っていたのか、それとも言いふらされたのか…。
いいそうなのは会長でしょうかね…でもそうする理由もないですし、勝手に広まったんだと思います。
元々凪紗は頭が良かったことで有名でしたし。
この勢いだと卒業までにファンクラブとかできてそうですね。本人たち(特に凪紗)は嫌がりそうですが。
すれ違いもありつつ、「嫌い」から「大好き」まで言ったこの関係。これからも応援したくなります。
一番になりたい宇田
今巻で2人と同じくらい活躍していたのは宇田です。ついに今巻にて百合側に入ってきました。
それまでは凪紗と茉白の友人枠というか、外から応援する役になると思っていました。
3巻ぐらいでフラグが立ち始めて、今巻で開花した感じですね。
それがよく分かるのが、凛理のことが好きと自覚した場面ですね。
ここで初めて宇田のイメージフラワー(表紙裏にて説明がありました。)が出てきました。
この作品ですが、好きな人への思いが溢れた時にイメージフラワーが出てきます。
ここから宇田の話が始まったというように感じました。
あらすじの『新たな百合も咲き始める』ってほぼ間違いなくこの場面のことを言っているんだと感じました。百合の花ではないですが。
宇田のイメージフラワーは『サザンカ』(山茶花)その花言葉は「ひたむきな愛」「理想の恋」「困難に打ち勝つ」。
まさに宇田にぴったりですね。
ここでいう「困難に打ち勝つ」というのが凛理の会長への思いに勝つということだと思います。
道のりは険しいなと感じました。
恋する乙女の宇田が可愛すぎます。それまで以上に表情がコロコロ変わっていてよかったです。
今巻で一気に宇田が好きになったので、頑張って欲しいです。
というか、髪をおろした宇田が出てきましたが、一瞬誰か分からなかったぐらい変わってて可愛かったです。
髪型ってイメージ変えるな~と改めて感じた瞬間でした。
おわりに
ということで「アネモネは熱を帯びる」4巻の紹介・感想でした。
その宣伝に偽りなし、圧倒的百合でした。
今巻の個人的に好きなポイントは
- 恋を自覚した宇田(episode.21)
- 赤面する宇田(episode.23)
- ドレス姿の凪紗と茉白(episode.24)
です。出番が多かったからか宇田多めですね。
感想のときにもかきましたが、こういう恋を自覚する場面って好きなんですよね。
それを花が咲くという表現をしているのもいいです。
そこから自覚していった宇田が見せる赤面はかなり可愛かったです。
しかも髪をおろしたことを似合っていると言われた後のこの顔、最高でした。
そして今巻の一番の見せ場とも言える凪紗と茉白のドレス姿。表紙のイラストのものです。
この後の一連の流れも含めてドレスのシーンは良かったです。
それぞれが自分の思いにまっすぐ行動しているからこそ、生まれてくる濃厚な物語がこの作品の持ち味だと(勝手に)思っています。
これからも彼女たちの思いを見届けていきたいです。
あとがき
今巻は学校での話と宇田の話がメインだったことから、メガネ姿の凪紗は登場しませんでしたね。
メガネ姿の凪紗も好きなのでまた出てほしいですね。
今巻の好きなイラストですが、ダントツでepisode23の表紙絵ですね。
メイド服姿の凪紗と茉白です。可愛い。そして銃を持っている。なんでそうなった。
でもそれぞれの銃を構えている姿まで可愛いです。
茉白は元々そういう系の服が似合いそうだったので想像の通りでした。
一方の凪紗は本編でも言われていますが、たしかにギャップがあって可愛いです。
本人性格とか見るとどちらかというと執事服とかも似合いそうですね。
でもなんだかんだで茉白も似合いそう。顔がいいとどんな服でも良くなる気がします。さすが美人コンビ。
この2人のいろんな服ををもっと見ていきたいですね。
それではまた次の作品で。
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