マンガ感想

「今日、小柴葵に会えたら。」2巻感想~雪解けと告白~

はじめに

こんにちは、トビです。

今回紹介する作品は、うちのまいこ先生の「今日、小柴葵に会えたら。 2巻」です。

1巻では佐穂子と葵の出会いからの話でしたが、今回はその周りにもスポットが当たっています。

特に佐穂子のクラスメイトで友達の杏那と、葵の文化部仲間の栃野先輩の恋の話が多いです。

杏那の話はあるかなと思いましたが、栃野先輩の話が入ってくるのは意外でしたね。

あまり百合がメインの話で男子側の話はないイメージがあるので。

それぞれの恋に落ちた瞬間の話は読んでいて甘酸っぱさもあって良かったです。

そして当然、佐穂子と葵の関係もさらに縮まります。

少しづつ近づいていく関係を楽しむのは百合作品あるあるですね。

高校生らしい甘酸っぱさと心の複雑さを感じる2巻でした。

作品名今日、小柴葵に会えたら。 2
作者原作:竹岡葉月
漫画:フライ
発売日2020年6月27日
定価726円(税込)
発行株式会社一迅社(ComicREX)

あらすじ

養殖キラキラ女子こと佐穂子と天然体育会系女子の葵。

2人は友達となり、少しづつ仲良くなっていく。

そんな中、その周りの関係も少しづつ変わっていく。

杏那はバイト先の先輩と付き合っているが、特別気持ちが動くということはなかった。

そんな時、杏那の心が動かされる出来事が起きて…。

一方、葵は友人だと思っていた『三輪正二』に告白される。

告白されると思っていなかった葵は動揺し、佐穂子に相談する。

そして佐穂子の取った行動は…。

女子のめんどくさい関係が描かれる、青春ストーリー第2巻

感想

杏奈の雪解け

佐穂子のクラスメイトで友達の杏那。

クールな見た目と違わず、基本的には冷めた性格をしていました。

彼氏ができても、キスをしても動じること無く淡々としていました。

そんな彼女が変わっていったのは佐穂子と友だちになってから。

フツーなようで、どこかズレている佐穂子のことを面白がっている一方、意識しているように感じました。

というか佐穂子、ところどころボロが出てるの面白すぎる

本人はうまく隠せていると思っている一方で、周りからは「ズレている」や同じ地味側の人たちから、「すぐに馴染んだ」と思われています。

まあ、なんだかんだ1巻の時から挙動不審なところもあったし、自分も同じ側と思っているし、根っこは変わっていないということ何でしょうね。

そんな杏那の佐穂子への意識がはっきり変わったのは、佐穂子と杏那と理湖の3人でカラオケに行ったときです

理湖から罰ゲームで杏那にキスするように言われた佐穂子。

キスをした経験は葵との1回(1巻参照)のみであせります。

しかし、これもリア充になるためと割り切り、勢いで杏那にキスをします。

リア充になりたいからってそんな思いっきりいきますかね普通…

相変わらず変な行動力は高い佐穂子。

だからズレているとか変わっているとか言われるんやぞ。

そしてキスをされた立場の杏那は、そこではっきりと佐穂子への恋心を自覚します。

この後彼氏をフッてからの『過去形でよろしく』の表情が良すぎて惚れます。

クールなキャラが感情をだすと魅力的に見えますね…。

というか続けて2人キスで落とした佐穂子。

魔性の女すぎる…。

告白された葵

今巻ではもう一つ大きな事件(佐穂子の中で)が起きます。

それは、葵が男子に告白されたということ。

今までそんな経験がなかった葵が混乱している中、同じように佐穂子も混乱していました。

葵のことが気になるあまり、栃野先輩を巻き込んで葵のデートを尾行することにします。

この一件で栃野先輩との距離感が縮まっているのおもしろいです。

学校の関係者にバレたくないからって、高校生の男女でラーメン店に入りますかね普通。

しかもそのまま仲良くラーメン食べてますし。

『-高校2年 夏 私たちは相当アタマが悪かった』

『今日、小柴葵に会えたら。 2』より引用

この1シーンがとても笑いました。

というか、栃野先輩が葵のこと好きって発覚したときの先輩可哀想じゃないですかね…。

わたしもそっち側なのでわかりますけど地味に辛くないですかね…。

そして、このデートを通して、葵への思いを自覚(?)した佐穂子。

葵もこの一件を通して、さらに佐穂子を意識しているように見えます。

それを自覚しているか無自覚なのかははっきりしませんが。

自覚した側の佐穂子がこれから葵とどう接するのか、楽しみです。

おわりに

ということで、「今日、小柴葵に会えたら。 2巻」の紹介、感想でした。

百合系と思う今作ですが、普通の恋愛要素も結構出てきますね。

その分佐穂子の感情が「特別」になっているに感じます。

個人的好きなポイント

  1. 佐穂子にハグをする杏那(第7話)
  2. 彼氏を振る杏那(第9話)
  3. 私服の葵を見て語彙力が死んだ佐穂子と栃野先輩(第13話)

1番目は佐穂子の「平均的」発言から『かわいい』といいながらハグをしている場面です。

このときはまだ佐穂子を意識していないので、普通に接しています。

にしても距離が近いように感じますが。

女子の距離感だからでしょうか。

ついでに佐穂子のの『ふが』って声はどんな感情からでてるんでしょうか。

この表情の絶妙さが面白かったです。

2番目は感想でも書いた『過去形でよろしく』の場面です。

ここは個人的には外せないです。

このときの感情とこの前後の杏那の表情や心情も含めて最高でした。

彼氏さん特に悪い人じゃなかった分可愛そうですけどね…。

3番目はラーメン店で葵から送られてきた写真を見た2人です。

それまで言い合っていたのに、写真見た瞬間語彙力なくなっているのが面白かったです。

そのままラーメンを食べ始めていたので、一気にアタマが空っぽになったんだろうなと思いました。

アタマが悪かったが否定できない…。

とここまで仲良くなっていたはずなのに、大学3年時点では疎遠になっています。

この未来が決まっている状態の過程がどのように進んでいるのか、とても楽しみになっているので本当に上手いなと思いました。

早く先が読みすすめたいです。

それではまた次の作品で。

あとがき

9月も終わり、ようやく涼しくなってきました。

しかし部屋の温度は未だに30度を超える…。

もう少し暑さに負けないように頑張りたいです。

さて、今巻の好きなイラストですが、第11話の表紙です。

こっちを見ている佐穂子と佐穂子を見ている杏那です。

これだけで佐穂子のことを意識しているということがわかって尊いです。

そんな中特に気づいてもいない佐穂子。

そういうとこやぞ。

にしても、フライ先生の制服のシワの感じとか、髪のなびき方とか一つ一つが細かくて綺麗です。

語彙力が低いですが、もう「好き」しか言えませんね。

漫画で読めるの贅沢すぎませんか…

これからも楽しみにしたいです。

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ABOUT ME
トビ
1996年12月4日 長崎県生まれ長崎県育ち。 現在長崎市在住の会社員。 小学生のときからライトノベルやマンガ、アニメが好きでした。 ライトノベル作家や漫画家の先生を少しでも応援したいと思いブログを始めました。 いろんな感想を語り合いたいと思っています。 ちなみにプロフィール写真は私が作ったケーキです。 お菓子は作るのも食べるのも好きです。 甘いものは正義。 よろしくお願いいたします。

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