はじめに
最近タコを5日間冷蔵庫で放置していてそれを食べたらお腹が痛くなりました。
それで済んでよかったものの下手したら倒れるところでしたので反省しています。
食べるものは気をつけよう。
こんにちは、トビです。
今回紹介するのはむく先生の「あなたが私を照らすから」1巻です。愛称は『あなてら』です。(1巻むく先生あとがきより)表紙の距離感がいいですね。
カップリング百合コメディというワードも強いです。今巻はまだ序章のはずですが終盤近くの盛り上がりがあって面白かったです。
おすすめポイント
- いろんなカップリングの百合が楽しめる
- 少しづつ近づいていく距離感がじれったく甘い
- テンポが良く明るく話が展開する
作品名 | あなたが私を照らすから |
作者 | むく |
発売日 | 2021年12月27日 |
定価 | 704円(税込) |
出版元 | 月間コミックキューン(発行㈱KADOKAWA) |
あらすじ
学園一のベストカップルを目指すカップリング百合コメディ!
恋に憧れる女の子・鹿俣 暁恵は恋愛を求めて桜葉学園に入学をする。学園内を散策していると、満開の桜並木の下にいた美少女・安瀬 結稀に一目惚れからの告白をしてしまい……。
『あなたが私を照らすから 』1巻あらすじより引用
感想
初めまして、好きです!
一目惚れで恋に落ちるとはよく聞きますが、そこからすぐに告白までするのはあまりないのではないのでしょうか。私だけか。
『初めまして、好きです!』
(『あなたが私を照らすから』1巻より引用)
第一話のタイトルなのですが、もうそれ以外ないというくらいぴったりでした。まさかページ開いてすぐに告白だなんて思わないじゃないですか。
物語は主人公、鹿俣暁恵(暁恵)が憧れの桜葉学園に入学するところから始まります。暁恵はこの学園で恋人を探すことを夢見ています。
桜葉学園は桜葉祭という学園一のカップルを決める大会があり、その大会で優勝し生徒会長と副会長になったカップルは幸せと成功に満ちたものになるといいます。
そのようなことから、この学園ではカップルになる人が多いといいます。女子校でカップルになること推奨してるってことですかね。言葉にするとよりすごい。
カップルが出来る人が多い桜葉学園で恋人を見つけたいと考える暁恵ですが、桜葉祭に出ることは考えていませんでした。
暁恵が出会いを求めて学園を見て回っていると桜がたくさん咲いている場所(桜の森)にたどり着きます。そこには先客がいました。
彼女は幼い頃から花嫁修業、何十何百ものお稽古叩き込まれ、学園にくるまで一度も外にでたことがない生粋の箱入り娘と噂される「安瀬優稀」(優稀)でした。噂にしても盛られすぎじゃないですかね。
優稀を見た瞬間、ドキドキが止まらなくなった暁恵。どうにか言葉を出そうとして絞り出した言葉は『付き合ってください』でした。過程が色々飛んでいますね。
本人も「いやなに言ってんだ私は‼?」と混乱しています。それ以上に混乱していたのが優稀。いきなり告白されるとおもわなかった驚きとあがり症な性格により立ったまま気絶していました。
落ち着いたところで改めて暁恵は優稀に一目惚れしたことを伝え、好きだと感じたといいます。
優稀はまともに話しかけられたことから緊張していましたが、暁恵と手を繋いでいると安心することに気づきます。そして、もっと一緒にいたいという思いから告白を受けます。
この時暁恵が「いいんですか?」自分から聞き直しているところは面白かったです。あなたから言ったんじゃないですか。しかもここでようやくお互い自己紹介をします。順番がバグってますね。
暁恵も「恋人が欲しい」とは言っていましたが、実際恋をしたときの思いや感情が自分でもうまくわかっていないんだと思います。なのでなんだかんだそのあたりに関してはピュアだしいざとなるとおろおろするということになっているんだと思います。
わたし的にはこのピュア感は見てて癒やされるのでとても好きです。
そんな2人を見つめる影が一つ。
彼女たちを見ていたのは桜葉祭推進委員会の「猪狩向日葵」(向日葵)でした。そして彼女につれてこられた先にいたのは桜葉祭推進委員会のブログ記事担当の「瓜生詞子」(詞子)です。
暁恵と優稀のカップルを見た2人は「ぐっと来た」ことから2人に桜葉祭に参加してほしいとスカウトします。
そしてここで桜葉祭についての説明が入ります。
カップルたちが親交を深め、クリスマスイブに優勝者を決めることが最終目的となります。
生徒にアプリが配られ、いいと思ったカップルに『ステキ』を送る。この総数で決めることになります。『ステキ』が増える要因としては詞子が書いたブログ、ミニイベントによる対決、協力するところを見せることで集めます。
ちなみにプライベートには踏み込まないはずですが何故かプライベートでも多少『ステキ』が変動することがあるとのことです。七不思議と言っていますが純粋に怖いです…。
参加特典もあり、カップル同士でクラスメイトになったり、同棲も出来るとのことです。学校の風紀は大丈夫なんでしょうか。学校のコンセプトは「百合の花を咲かせたい」とかでしょうか。どこの紳士さんですかね。
そんな桜葉祭を盛り上げたい向日葵と詞子は暁恵と優稀の2人に出てほしいと考えており、前向きに検討するようにお願いします。
この2人の距離感もカップルなんですよね。しかもこの前に詞子が「同棲はいいぞ」と言っていることからおそらく同棲部屋ですね。ハートの飛び具合からずっとイチャイチャしてるんじゃないでしょうかね。もっとこの2人にもフォーカスしていいんですよ。
桜葉祭に参加するかどうかを考える2人。暁恵は参加に前向きです。
しかし、それはあくまでも優稀が楽しめることも前提であり、一緒に楽しめないなら辞退していいと考えています。これはイケメンですね。
ずっと家族の指示に従っていた優稀ですが、ここで一歩踏み出したいと考えています。しかし、これまで自分から行動してこなかったことから踏み出せずにいます。
それを全肯定する暁恵。優稀の思いについて前に進もうと思うことは立派だということをはっきり伝えています。そして、独りではない(=自分も一緒にいる)ことを伝えます。
暁恵の行動がかっこよすぎませんかね。人が頑張っていることを肯定して自分も一緒にいると伝える。思っていてもなかなかストレートに言葉に出来ないものだと思います。それを直接言葉で伝えている暁恵は人のことを思いやれる人なのだと改めて感じることができます。
こういった「自分を見てくれる人」が一人でもいると安心できますね。
その言葉に励まされた優稀は2人で桜葉祭に参加することを決めました。
初デートと料理対決
桜葉祭に参加を決めた後、優稀と暁恵は初めてのデートに出かけます。
初デートで緊張する2人。(理由はそれぞれですが)お互い慣れてなくて手探りでしているのが微笑ましいですね。
今回訪れたのは近くのショッピングモール。買い物デートです。
最初に入った雑貨屋では2人でお揃いのものを買います。(明言されていませんでしたが筆箱でしょうか)
このときにおそろいで喜んでいる優稀の笑顔がカワイイです。暁恵が照れてしまうのがよくわかります。
一通り買い物をし、カフェで休憩します。
デートが成功と感じた暁恵は最後としてキスをしようとします。お店の中で急にするのは私も違うと思いますが。
しかし、暁恵がキス待ちの顔をしても優稀は察することができず無反応です。それは仕方ない。結局キスはできずデザートを食べて初デートは終了となります。
デートが終わり帰ろうとしたところで会ったのは優稀の幼なじみの「森宮怜里」(怜里)とそのお世話係の「須佐丹」(丹)。
怜里は優稀が桜葉祭に出ることを知っており、「荷が重いかもしれない」などといい、煽ります。
しかし、暁恵は怜里が本心では優稀を心配してのものだということに気づきました。ツンデレキラーですね。
自分の本心を言い当てられた怜里は暁恵たちに対決を申し込みます。
対決の内容は料理対決。制限時間内に生徒会長の舌を唸らせる料理を作るというものです。生徒会長が食べるんかい。この時なんかめっちゃドヤ顔なんですよね生徒会長。絶対面白いキャラだと思うのでフォーカスしてほしいです。
対決が開始しましたがあがり症な優稀は緊張で固まってしまいます。そこで暁恵は優稀をハグします。これには会場(と私)のテンションが上がりました。
桜葉祭の最終目的は『ステキ』を集めること。対決の勝敗で注目されることは重要ですが、それ以上に過程でのやりとりが注目されるとのこと。
つまり『てえてえ』かどうかが重要です。
なんてわかりやすい。個人的にはこのときにくっついている推進委員会の2人組みも『てえてえ』なのですが。
料理対決の結果は怜里・丹ペアの勝利となりました。料理対決で料理シーンが実質1ページぐらいとほとんどなかったのですが。これが結果よりも過程を重視するということなのでしょうか。
このとき生徒会長から対決の総評が語られていますが、ほとんど集中線があってテンションの高さが伝わります。やっぱり面白い人じゃないですか。
対決が終わり、暁恵は心のなかでは逃げ出したかったと本心を吐露します。
ハグをしたのは自分を安心させる意味もありました。優稀を抱きしめて一人ではないことを感じて安心したことから最後まで対決を行うことができていました。
そのため、自分が頑張れたのは優稀のおかげといっています。
その言葉に心が動かされます。これにより優稀は暁恵と顔を見ることができないくらい暁恵を意識することになります。
ここで優稀も「恋に落ちた」んでしょうね。考えてみると、最初から暁恵が先導していたような形でした。恋人になるといったのも場の勢いがあったんだと思います。
それがこの対決を通して自分の思いを感じることができたのだと思います。
この対決を決めた怜里・丹ペアにも感謝しないといけないですね。この2人の雰囲気も「思い合っている主従関係」といった感じで凄く好みなのでもっと見てみたいですね。
優稀が気づいた気持ちは
対決の後、「顔を見ることができない」状態が続いている優稀は暁恵のことを避けてしまいます。
暁恵はそれを何か自分がしたのではないかといったネガティブな方向に考えてしまい、沈んでしまいます。まあ、目の前で実際避けられるような行動を取られたら不安になりますよね。
優稀は自分の状態について相談するために桜葉祭実行委員会の部屋に行きます。話を聞いた向日葵は優稀が抱えていることにいて素敵な恋をしていると言いますが明確な答えは出しません。
ただ、詞子の書いた記事を読めばわかるといい、優稀はその記事を読みます。
その記事を読んだことで自分の気持ちに気づいた優稀は暁恵に連絡します。
その連絡を受けた暁恵は急いで呼ばれた場所である初めて出会った桜の森に行きます。
急いで行った暁恵を待っていたのは覚悟を決めたような顔をした優稀。彼女は暁恵と向き合い言わなければならないことがあるといい、それを言葉にします。
「ごめんなさい‼私ずっと勘違いしてましたっ」
(『あなたが私を照らすから』1巻より引用)
この言葉の意味については実際読んでみていただければと思います。バッドエンドではないのでご安心ください。
いやまあ、ここでこの言葉は振られると思いますよね…言葉選びって大事ですね。
終わりに
ということで「私があなたを照らすから」でした。
他のペアについても今後深掘りされていくと思いますのでこれから楽しみです。
私的には暁恵の友人の莉子の今後も楽しみです。今巻では相手となるような人は出てきませんでしたが果たしてどうなるのか。
あと純粋に友人として暁恵のことを心配しているのが良かったですね。どうやって暁恵と友達になったのかの話も読んでみたいなと思います。
魅力的なキャラが多くてみんな気になります。
それではまた次の作品で。
あとがき
文章が長くなってきていますが、描写の説明がほとんどなので中身がなくなってきてますね。
もう少し感想の書き方を考えようと思います。方向性が定まらなくて申し訳ないです。
読みやすく、わかりやすい紹介にするために試行錯誤を続けていきます。
見てくださっている方がいましたらもう少し長い目で見ていただければと思います。
まだまだ初心者ですがよろしくお願いします。
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