はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介するのは、竹嶋えく先生の「ささやくように恋を唄う」2巻です。表紙の表情から最高。
ひまりと依のお互いの気持が揺れ動く巻となっています。
合わせて、2人がそれぞれ新しいことに挑戦しようとします。それがお互いの関係に影響してくるのもいいですね。
おすすめポイント
- 「好き」になりたいひまり
- ひまりが大好きすぎる依
作品名 | ささやくように恋を唄う |
作者 | 竹嶋えく |
発売日 | 2020年1月17日 |
定価 | 748円(税込) |
出版 | 一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
憧れと恋心、それぞれに違う形でひとめぼれをしてしまった女子高生、ひまりと依。
交流を深めていくほど親密になっていく二人の距離感に、ひまりへの恋心を募らせていく依。
高まった気持ちは溢れ出し、依はデートの別れ際にひまりに告白をしてしまう。
しかし、告白をして恥じらいながら去る依の背中を見つめるひまりの顔は、どこか憂いていて……
ひとめぼれから始まる恋物語、待望の第2巻。
(一迅社WEB ささやくように恋を唄う2 既刊紹介より引用)
感想
「好き」がわからないひまり
1巻では依がひまりに告白したところから終わっていました。
告白されたひまりですが、ひまりは恋愛的な「好き」がわかりません。いわゆる「Like」と「Love」の違いですね。この辺は前回も書いたことです。
そのため告白を受けてどうすればいいのか迷ってしまいます。
依と付き合っていいのか、依のことを傷つけたくないとか考えるひまりはいい子だと思います。
というか本当に「Like」と「Love」の違いってなんでしょうね。そういうのってわかるものなんでしょうか。
私自身、恋愛をしたことがありませんし、人を好きになるという感覚がよくわかりません。
「この人が気になる」と思ったことぐらいはありますがそれが「恋」なのかどうかわかりません。
ちなみに大学生のときに心理学の授業で気になる人に対する感情が恋愛感情がそうではないかという実験をしたことがありました。私の結果は恋愛ではないというものでした。恋ってよくわかりませんね。
私がそんな感じなので、今回のひまりの気持ちは個人的にはよくわかりました。(そのステージにすら立ててないと思うのでおこがましいですが)
関係性が変わってしまうと思うと、告白を受けるのも断るのも怖いだろうなと思います。今までの関係が良かった人にとっては特にそうだろうなと思います。
そんな思いの中、親友のみきや母のアドバイスや話しを聞き、自分の思いをしっかりと伝えたひまりは強いと感じました。
それは「好きがわからないからもっと一緒に過ごしたい」といったはっきりとした答えではありませんでしたが、悩んで出した答えということが伝わってきました。
屋上のシーンはかなり好きですね。この作品はひまりサイド、依サイドで話が進んでいくという印象を受けているのですが、こうした話が交わるところはそれぞれが感じた思いを伝えあうといった感じがしてとても好きです。
感極まって思わず泣いてしまうひまりも不謹慎ですが可愛いかったです。
私(読者)視点からすると依の事だいぶ好きな様に感じますがまだ恋愛感情じゃないんですね…。「好き」のラインは本当にわからないです。
ここから本当に好きを理解していくのか、気持ちの変化が楽しみですね。
余談ですが、今巻もひまりはよく小動物(犬でしょうか?)になります。可愛い。ひまりの愛らしさも相まってよく似合ってますね。
ひまりに気持ちが一直線な依
一方、告白した側である依ですが、こっちもこっちで早く返事がほしいと思っています。それだけひまりが好きということ何でしょうが。
ひまりが自分のためにしてくれるということであれば、依は多分全部喜ぶでしょうね。
もう初登場のときに感じたクールな感じとかがひまりが関わっているときはだいぶ無くなっている感じがします。
特に屋上でひまりの答えを聞くシーンの依は感情が豊かになってます。『チャンスくれるってことだよね?』のところが嬉しそうだったり改めてひまりを惚れさせると宣戦布告したりとひまりに対して積極的なところは恋する乙女の強さを感じます。
個人的に好きなところはひまりに突然抱きつかれてフリーズするところで表情が絶妙で面白いです。その後の赤面するところまでセットで好きなシーンです。
このあと屋上での自分の言葉(おもにカッコつけたところ)について一人反省会しているのも面白いです。自分に自身がないのか好きな人に対して積極的に攻めすぎたか…後者でしょうかね。
屋上のシーンの後はひまりのことをさらに好きになったと同時にポンコツ度合いも高くなった気がします。
食堂で『あーんしよっか?』と言って自滅したり、ひまりが部活を始めたと聞いて『どれもいいなぁ~』っていろんな衣装を想像しているところからもうべた惚れ度合いがよくわかります。
それに伴って嫉妬(または独占欲でしょうか)も大きくなっていきます。
ひまりがはいった部活が先輩と2人きりになるということを聞くと言葉ではがんばってねといっていますが、内心はすごく嫌だと思っています。
ひまりは依のために色々作りたいといっていますが、聞こえていない可能性が高いですね。依先輩視野が狭くなりがちだから…。
これが悪い方向にいかなければいいと思いたいです。
お互いのために新しい一歩を
今巻では、依、ひまりともにお互いのために自分にできることを始めていきます。「お互い相手のため」というところでもう最高ですね。
依は正式に歓迎会で臨時で入っていたバンドの「SSGIRLS」のボーカルとして入ることを決めます。理由がひまりを惚れさせるためというなんとも俗っぽい理由ですが。
依は人前で歌うことが苦手でバンドには入っていなかったにもかかわらず、「ひまりに惚れてもらうため」という理由で頑張ろうとするのはすごいですね。これも愛の力でしょうか。
ひまりも依と会えなくなる時間が多くなることから、部活を始めようかと考え、たまたま入った料理研究部に入部します。そんな美味しそうな部活があるんですね。
入るかどうか考えた時に真っ先に出てくるのが依の時点で好きなんだと思うんですけどね。理由も依にお菓子を作ってあげたいということですし。
互いのためになにかしてあげるっていいなと思います。
ただ、その結果会う時間が短くなるというジレンマ…。ままならないですね。
新しい一歩を踏み出したことがプラスになるといいですね。
終わりに
ということでささこい2巻の感想でした。
恋人じゃないけどお互い好きなこの距離感もいいですね。
まだ2巻ですが、出てくるキャラに嫌な人物がいないことからストレスフリーで読めるのもいいです。みきちゃん話にのって真面目に答えてくれるのいい友人過ぎませんかね。
ストーリーもテンポよく進んでいるので読みやすいんじゃないかと思います。
次の巻の感想も早くあげたいと思います。
それではまた次の作品で。
あとがき
実はささこいについてはもうすでに1周しているのですが、記憶の補完と改めての考察のため、記事を書くときには読み返しています。
2回目なので早く読むことができていますが改めて見ると考えることが多いなと思います。
感想記事を始めてから漫画では表情とかをよく見るようになったかもしれません。ライトノベルではできる限り行間まで読みたいなと思っています。
考察が外れたら恥ずかしいですがそれも含めて楽しむものだと改めて思うようになりました。これからもできる限り考察等していければなと思います。
さて、改めて今巻の好きなイラストです。全部当然いいのですが中でもいいと思ったのは第9話の表紙ですね。
ジャケ写風のSSGIRLSの集合写真でかっこいいです。相変わらず皆さん顔がいい。
依がかっこいい。ひまりの前にいるときとは別人かと思うほど。音楽に関わっているときの依はやっぱりイケメンですね。
やっぱりバンドってかっこいいなというのを改めて感じましたね。
もっとかっこいい依も見ていきたいです。
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