はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、はづき先生の「おそとごはんをご一緒に」1巻です。表紙から美味しそう。
最近(というかコロナ禍)で注目されたおそとごはんを題材にした作品です。
というか実際に料理を作ってインスタグラムに投稿している方が実際に監修していることにびっくりしました。道具や料理の解説があって面白かったです。
おそとごはんが中心なので、キャンプそのものはほとんどしていないです。代わりにスキレットなどのキャンプ道具は登場します。
私自身キャンプにもキャンプ道具にも興味はあるのですが、いかんせん道具にかけるお金とか移動手段が気になって結局手が出せてないです。
車とかあったら近場にキャンプとか行って面白いんでしょうけどね…
料理についても一人暮らしをしていると手間をかけない方向に考えてしまって、時間のかかる料理に挑戦できないんですよね。
今作品を読んだ後だと時間のかけて料理をするのもいいなと感じました。
この作品がおすすめな人
- おそとごはんが好きな人
- キャンプ道具(スキレットなど)を使った料理を知りたい人
- 心温まる雰囲気の漫画が好きな人
作品名 | おそとごはんをご一緒に 1 |
作者 | はづき |
発行日 | 2023年6月16日 |
定価 | 814円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
一人暮らしを始めた女子大生『三橋風香』(風香)は最初は行っていた自炊をしなくなっていき、好きだった料理をしなくなっていた。
そんな中、隣の部屋でずっと留守にしていた『藤川よもぎ』(よもぎ)とアパート共用の庭でカップ麺を食べているところに偶然出会います。
よもぎがカップ麺ばかり食べていることに健康を心配した風香は、よもぎのアウトドア道具を使って料理を作ってあげることに。
それから、料理の楽しさとおそとごはんの美味しさを感じた風香は、おそとごはんを通じてよもぎと仲良くなっていく。
一人暮らしで料理のしなくなっていた女子と、キャンプ好きだけど料理が出来ない女子の2人がお互いを補っていくおそとごはん料理漫画。
感想
反対の風香とよもぎ
大学に通うため、一人暮らしを始めた風香。実家にいた頃は料理をしていましたが、自炊が手間なこと、一人暮らしの寂しさから料理をしなくなっていました。
「自炊をすると食費が安くなる」とかってよく聞きますけど、一人分を一食分だけ作るのって逆に面倒なんですよね。
一人分のカット野菜とかお肉とかありますけど、何回も買いに行くの面倒ですし、積み重なると結局普通に惣菜や弁当を買うのと変わらなくない気がします。
また、はづきが借りた部屋はよくあるワンルーム。キッチンはありますが、IHコンロと小さな流しがあるだけでまな板を置くスペースもありません。これだと普通は料理する気力が湧きませんよね。
私の一人暮らしを始めたときの最初のアパートも、同じような感じだったのでなんだか懐かしさを感じます。
私が一人暮らしを始めた時はシンク調理台を買って、そこを調理スペースとしていました。
そして一食分だけではなく四食分くらいをまとめて作って、その日のご飯用と次の週の弁当用に分けて、弁当用は冷凍庫に保存して平日はそれを解凍して弁当に入れています。
その方がまとめて作るので普通に材料を買っていいですし、平日に料理をしなくて済むので個人的には楽です。
ただ、弁当がその週は同じようなおかずが続くのは人によっては嫌になると思います。私は「食費削減のため」と割り切っていますが。
そのあたりのの割り切りが出来ていないと、一人暮らしの自炊って結果手間になるのかと思います。
話が大きくそれましたが、そんな日々を過ごしていた風香は、偶然アパート共用の庭でキャンプを立ててカップ麺を食べていたよもぎに出会います。
よもぎはキャンプ好きで色々な道具を持っていますが、料理系についてはほとんど使えておらず、いつもカップ麺を食べていました。
カップ麺を食べる気持ちもわかります。安いし楽ですもん。私も料理したくない時はよくお世話になっています。個人的なオススメは『ごつ盛り』シリーズです。量がある方が好きですね。
そんなよもぎの心配をした風香はよもぎに料理を作ってあげます。
そこから2人で一緒におそとごはんを作って食べる関係が始まります。
料理はできるけど自分一人ではほとんどしない風香と、おそとごはんを作る用の道具は持っているけど料理はしないよもぎそそれぞれを補うような関係が好きです。
どちらにとってもwin-winの関係になっているとはいえ、普通に考えれば、ここまで価値観が違うと合わないように感じますが、この2人は真逆になっているからこそ逆に噛み合っているように感じます。
そしてお互いのことや好きなことを知っていってさらに距離が近づいていくというのも王道ですが好きですね。
お互いのことを知り始めたばかりの2人が、これからさらに仲良くなっていくことが今から楽しみです。
おいしそうなおそとごはん
風香とよもぎの交流がメインではありますが、タイトルにもある「おそとごはん」も注目するべき点です。
初心者でも作れる簡単な料理から、時間と材料費はそれなりにかかるが満足度の高い量になど色々な料理が登場します。
おそとごはんということもあり、キャンプ道具で作る料理になりますが、家でも作れそうな料理がほとんどです。
個人的に今回好きだったのは、2話のホットサンドメーカーを使った料理ですね。
「料理」と言うにはハンバーガーやポテトを挟んで焼いただけだったり、バンズにキーマカレーを挟んで焼いたものだったりと簡単なものです。
それでも、自分が「食べたい」「美味しそう」と思って作るものはなんでも料理ですし、美味しいものです。包丁を持つだけが料理じゃないですしね。
2食目の終わりに今作でキャンプ飯コラムを書いている「ベランダ飯さん」もコメントしていました。
おそとごはんには「こうしなきゃいけない」という決まりはありません。自分の食べたいものを、自分の好きなように、自由に楽しむのがおそとごはんの醍醐味なのです。
『おそとごはんをご一緒に 1』2食目より
自由に楽しむ、というのが特にいいですね。
私自身、自炊で料理をしますが基本は惰性で肉を切って野菜と一緒に炒めるだけなのでどうしても飽きがでます。
こうしたファストフードとかを使ったアレンジ料理とかは、あまりしてこなかったので、すごく美味しそうですし、食べてみたいと感じました。
あとは純粋にホットサンドメーカーを使ってみたいです。これで色々作ったら絶対美味しい。
安いものだとIHと直火の両方使えて3,000円くらいで買えるみたいです。絶妙に手が出しづらい。
一緒に食べてくれる友達がいたらなお楽しいかもしれませんね。
それ以外にも美味しそうな料理がたくさん出てきますので、ぜひ皆さん読んでお腹をすかせてください。
おわりに
ということで「おそとごはんをご一緒に」1巻の感想でした。
作品を通しておそとごはんについて知ってもらう、好きになってもらうというのが中心だと思いますが、風香とよもぎの距離が少しづつ近づいていっているのがいいですね。
個人的に好きな場面は
- フレッシュ野菜のダブルチーズバーガー(2食目)
- 「おそとごはん」にさそう風香(3食目)
- 車に乗ってあらわれるよもぎ(5食目)
です。2つ目とか下手したら告白レベルではないでしょうか。本人たちはそんな感覚ないのでしょうか。
これからお互いを意識する展開がでてくるのか、百合姫コミックスなので期待したいです。
今回は2人の会話と料理が中心でしたが、それ以外の人間関係も当然あると思いますので、もっと新キャラが出てくるのかと思います。
新しいキャラがでてもこの雰囲気で言ってほしいですね。
ただ、3食目で登場した風香のバイトの先輩の『仲原柑菜』(柑菜)はこれからも出るかと思いますのでその絡みも楽しみです。
あとがき
一人暮らしやご飯のことになると経験していることをつい語りがちになってしまいます。こっちのほうがブログとしてはいいのか。
死にかけたこととか冷凍庫がパンクしかかってるぐらいしかないですよ。役に立ちますかねそんなこと。
そっちの方向も書き始めていいかもしれませんね。
今回、私が特に好きなイラストは、1食目の見開きのカラーページです。
夜のキャンプ上でカレーを食べる風香とよもぎです。星空の下、焚き火の光だけで食べるカレーがとても美味しそうに見えます。
というかこれ本編軸で考えたらいつぐらいなんでしょうかね。
まだキャンプに行っていないので見られるとしても最後になると思います。もしかして最終回…。
早くこの場面を本編でもみたいですね。
この作品を読んでいると自分もまた料理をしたくなります。
自分のモチベーションが上がる料理を作っていきます。
それではまた次の作品で。
コメントを残す