はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介するのは、雨水汐先生の「女ともだちと結婚してみた。」1巻です。
友達からの結婚て今までの付き合いもあるから、お互いのこと知ってることからのスタートっていいと思うんですよね。
私はそんな甘い出来事まったくないのですが。
あと自らの生活をエッセイとして紹介するってどういう気持ちなんでしょうね。本作では楽しくやっているようですが。
ブログも日記ブログだったり雑記ブログだったりすると、私生活のことを踏まえて書いていると思うのですごいなと思います。
私の日記だと特に人の役に立つこと少ないですし…。もっと人の役に立つ生き方がしたい。
大きな事件や出来事はほとんどど起こらずくるみと瑠璃子こ結婚生活が描かれている今作は読んでいて癒やされます。
少しずつ「友達」から「夫婦」に変わっていく2人を見守っていきたいと思います。
作品名 | 女ともだちと結婚してみた。 |
作者 | 雨水 汐 |
発売日 | 2021年10月1日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
「5年後お互い独り身だったら結婚しよう」
そんな友達との約束が実を結び、
結婚することになったくるみと瑠璃子。
恋人だったわけじゃない”ともだち”同士の
二人の結婚生活は、何から何まで初めてづくし。
薬指の指輪がしっくりくるのか、こないのか、
それはこれからの二人しだい……。
(『女ともだちと結婚してみた。』 1巻あらすじより引用)
感想
くるみと瑠璃子の新婚生活
本作はタイトルの通り、友達同士のくるみと瑠璃子が結婚して、それをエッセイとしてくるみが書き始めるというところから始まります。
ただ書類上結婚したとはいえ、くるみにとっては瑠璃子はまだ「友達」という感覚です。ですので、つけた結婚指輪にも違和感を感じています。
ことの発端は5年前の成人式。瑠璃子が「5年後もお互い独り身だったら」結婚しようといいます。くるみは叶える気のない約束だと思い、約束をします。
しかしその約束の日、瑠璃子はパリから帰国したその日に婚姻届をもらってくるみの元へ行きます。
その時の瑠璃子の行動を想像して「いいな」と思ったくるみはその結婚届にサインしていまに至ります。
本編でもくるみ自身から指摘されていますが、瑠璃子の愛が重いですね。あと行動力がすごい。
この5年間も瑠璃子はくるみと結婚する未来を想像しながら過ごしてきたのかなと思います。多分くるみはそのときまで忘れていたと思います。婚姻届渡されるまで「瑠璃子おかえり!パリどうだった?」とか聞くつもりだったと思いますね。
そんな調子で結婚することになった2人ですが、性格も生活スタイルも違う2人、そう簡単にはいきません。
ただその中でも喧嘩したりせず、お互いの生活スタイルから無理のない範囲でルールを修正したり、お互いの考えを尊重して解決していくのは穏やかに見れますね。瑠璃子の心が広すぎるということもありますが。
ルールを決めてもうまくいかなくて喧嘩になると言うのは日常系然り、恋愛もの然り結構あるかなと思いますが、この2人そういったことは基本ありません。
瑠璃子はくるみの行動大体許していますし、くるみは不満や言いたいことを抱え込まずにまっすぐ瑠璃子に伝えています。
両者ともに常に本音を伝えあっているというのがうまくやっていけているコツなのでしょうね。現実もこれくらいフランクに言い合えたら夫婦の不満話とか減るんでしょうか。(経験がないのでなにもわかりませんが)
瑠璃子のくるみへの愛情
今回の結婚を言い出した瑠璃子ですが、すでに何回かでていますがくるみに対する愛情が重たいです。
ヤンデレとかそういう感じの重さではないですが、とりあえずくるみのすることに全肯定しています。
『くるみさんが結婚してみたいと言っていたので』
『くるみさんがただ存在しているだけで十分なので』
(『女ともだちと結婚してみた。』 1巻より引用)
を素で職場でいうくらいにはくるみのことが好きです。存在しているだけでいいは強すぎる。
瑠璃子がこんな調子なのでくるみは結婚前と変わらず、一人でふらふら出かけたり旅行に言ったりしています。ハムスターみたいと言われていますがどちらかというと猫な感じがします。
その様子から瑠璃子の周りからは瑠璃子が本当に幸せか疑問に思う声が聞こえてきます。周りが心配するのも仕方ないかなと思います。
それでも瑠璃子は自分のことを幸せだと感じています。くるみと結婚していることもさることながら、くるみが好きだと言ったものが瑠璃子にとっての好きになって、それによって幸せと感じています。
おそらくですが、瑠璃子自身は「型にはまった人間」ではないかと思います。決まった時間に起きて、仕事して寝る。その繰り返しを続けるような人じゃないかと思います。
退屈ではないけど、代わり映えしない風景。彼女にとって世界とはそういうものだったのではないかと思います。
それが自由に生きるくるみと出会ったことによって、変わっていったんだと思います。
くるみはこの世の中全てが面白いと思っているような人です。漫画、演劇、映画などのコンテンツは当然として、買い物のシール集めなども進んでしています。
そうした自由で、日常の「面白い」を楽しんでいるくるみに瑠璃子は惹かれたのかと思います。
とはいえ自由にさせすぎのような気もしますが。「のびのびとしてほしいですから」といっても多少の首輪はつけていたほうがいいのでは…それが結婚でしょうかね。
くるみの変化
結婚生活を始めたくるみですが、冒頭に書いたように本人は友達のままという意識が強いです。
ルールにも次のことが書いてありました。
「好きな人ができたらともだちに戻る」
(『女ともだちと結婚してみた。』 1巻より引用)
ということが入っています。これ見たときの瑠璃子どう思ったのでしょうね。
そのためくるみは全く同じというわけではありませんが、結婚した後も一人旅をしたりと自由に行動しています。
ただ、結婚生活が続いていく中でくるみの心情も変化していきます。
一人旅で来ているのに、つい瑠璃子がいるような感覚で知らない人に話しかけてしまったり、瑠璃子が家でまっていると思って顔が笑ったりと瑠璃子がいる生活が普通だと思っています。
旅行から帰ったときの瑠璃子が帰っていなくて、その後帰ってきた瑠璃子に『さみしかったですか?』と言われて赤面するところはめっちゃカワイイですね。個人的に好きなシーンです。
最終的には「瑠璃子のほうが大事に決まっている」というほど瑠璃子のことを家族と思っています。
ずっと自分を「結婚とか無理な人間」と思っていたことから考えると、瑠璃子のことが大切で、家族でありたいという気持ちが凄く伝わってきます。
もともと瑠璃子がくるみのことが好きで、くるみのしていることを全肯定しているということが前提ではありましたが、くるみ自身も瑠璃子のことが本当に好きだったから、夫婦としての形ができたのではないかと思います。
おわりに
ということで、「女ともだちと結婚してみた。」1巻の感想でした。
今巻は「友達の延長線上」から「夫婦」になるまでのプロローグかなと思います。
これから夫婦としての楽しみや大変さを改めて感じていくのかと思います。でもこの2人なら大丈夫じゃないかなという勝手な安心感がありますね。
最後に私の個人的な推しポイントを紹介したいと思います。
- 瑠璃子とくるみの新婚生活に癒やされる
- 全肯定瑠璃子さんが面白い
- 自由の中にも瑠璃子を思いやるくるみが尊い
私はこんなところで楽しみましたが、みなさんも自分の好きなポイントを見つけて楽しんでください。
それではまた次の作品で。
あとがき
雨水先生のことは別作品の「欠けた月とドーナッツ」で知りました。こちらは全4巻ですでに完結している作品です。
完結していますので紹介しにくいかもしれませんがどこかのタイミングで書きたいと思っています。好きな作品は知ってもらいたいですので。
それにしても見開きのカラーイラスト最高ですね。2人のウエディングドレス姿最高です。実際に結婚したときに撮ったのでしょうか。
話の流れからするとおそらく結婚式まではあげてないんじゃないかと思いますのでどうでしょうね。写真だけ撮りに行った可能性はありますね。だってくるみさんだもの。
これからも夫婦ならではのショットをみたいなと思っています。
余談ですが段落タイトルを大きくしました。内容は変えてません。
色々と読みやすいように工夫しているつもりですがうまく定まりませんね。まいど文章構成など変わっていてすみません。
来ていただいた皆様に読みやすい記事を提供するように頑張っていきたいと思いますので来ていた皆様今後とも宜しくお願いいたします。
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