はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介するのは雨水汐先生の「女ともだちと結婚してみた。」2巻です。表紙の距離感からいいですね。
相変わらず瑠璃子の愛が重たいですね。親に対してもはっきり物言う姿はもはやかっこいいのレベルでした。
くるみのほうも瑠璃子のことを考えることが増えてきて、少しずつ「ふうふ」になっていってる感じが良いですね。
そして2人の時間を増やすためにできた「ふれあいデー」が個人的によかったです。お互いがお互いの時間を作りたいって思っているのも思い合っていていいですね。
珍しいウキウキの瑠璃子を見ることができて新鮮で可愛かったです。
ルールは決めていても新しく追加したり、変えていったりしてお互いに合うルールを決めて無理なく生活していくというのは夫婦を長く続けるために必要なものなのかもしれませんね。
ふたりとも大人だからかわかりやすいイチャイチャといった激しい動きは少ないですが、こんなゆっくりとした雰囲気を楽しむのも心が癒やされます。
ふうふに近づく2人を応援していきたいです。
作品名 | 女ともだちと結婚してみた。 |
作者 | 雨水汐 |
発売日 | 2022年4月18日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
恋愛をはさまず、女ともだちのまま結婚したくるみと瑠璃子。
瑠璃子の入院を乗り越えたことで二人の絆はさらに強固なものに。
何気ない日常を二人で共有したり、
ささいなことでケンカをしたり、
女ともだちだった二人は、だんだんと家族になっていき…。
(『女ともだちと結婚してみた』2巻 あらすじより)
感想
すれ違う2人の気持ち
今巻では順調に夫婦としての絆を深めている2人にちょっとしたすれ違いがおこります。
バートナーへの不満の1位が「家事・育児の分担」であること、ドラム式洗濯機を使うことで瑠璃子の負担が軽くなると考えたくるみはドラム式洗濯機を買おうと提案します。
これって実際どうなんでしょうね。少し調べてみたら、たしかに家事・育児の不満(非協力的など)は上位にあったようでした。
しかし瑠璃子は入院したこともあり、手元に余裕がありません。
そこでくるみは自分が全額だすといいます。それに対して瑠璃子は『「ともだち」だから対等でいたい』ということから、くるみから買ってもらうことを拒否します。
その直前の話で自分の両親にくるみと結婚したいということを言っていて今回のコレなので、くるみの負担になりたくない気持ちもわかりますが意固地になっている気がしました。
くるみも言われてしばらくは「瑠璃子のためを思って言ったのに」と考えていましたが、瑠璃子の意思を聞いておらず自分勝手に進目てしまっていたと思い、反省します。
そこでお互い話し合うため、第2回目の家族会議を開き、そこで改めてお互いの思いを伝えます。
こんな感じですぐにお互いの本音を話し合う機会を作っているのは個人的には胸に抱え込んでモヤモヤするよりもいいと思いました。
同じような状況で同じようなこと書いている気もしますが、喧嘩したときは言いたいこと、して欲しい事があるときは言葉にして届けないすれ違って喧嘩になると思います。
それで不満を貯めるよりは出来る限り言いたいことははっきり言ったほうがいいと同じような作品を読んでいると思いますね。今回のように話す機会を作っているのはとてもいいな感じました。
ふれあいデーと修羅場
家族会議会議にてお互いの気持ちを出した2人。2人の時間を増やすために毎週月曜日の「ふれあいデー」を作ります。
初めてのふれあいデーは家で映画鑑賞でした。家で作るポップコーンって実際食べたことないですけど美味しいんでしょうか。そしてくるみの『食べれば食べるほどおなかがすく』理論がよくわからない。
今回のふれあいデーの瑠璃子はほぼ終始ウキウキで可愛かったです。結婚当初よりも自分の気持ちを表情に出すことが増えてきたように感じます。まあもとからくるみに対する愛の重さは全面に出ていましたが。
このときの瑠璃子はテンション高めだったのでくるみに対しても攻撃力が強かったです。落ち込んでいるくるみにハグをして『次は当選間違いなしです!』と励ましている姿はこれまでからは想像できませんでした。
ハグについてはその前にくるみにされて嬉しかったからその幸せを感じてほしいという気持ちがあったと思います。もしかしたら勢いかもしれませんが。
このときの表面上には出してないけど心のなかではびっくりしているくるみも可愛かったです。その前の話で自分がやったことやぞと突っ込みたいですが。
普段スキンシップとか特に意識しない人が自分からやられて意識するのすごく可愛いと思いますが私だけでしょうか。今回のくるみの反応めっちゃ可愛くて好きでした。
ふれあいデーが終わったと思ったら次に待っていたのは修羅場でした。
また喧嘩したとかではなくてくるみの仕事のスケジュール的なものですが。スケジュール管理大切ですね。仕事柄すごくわかります。
そんな状況のくるみの助けになりたい瑠璃子が色んな人のアドバイスを聞いてくるみに実行する瑠璃子が献身的で好きですね。
大変な時にお互い助け合うふうふはいいですね。特にこの2人はこれまでの出来事をへて仲がさらに深まっているように感じました。
くるみはもともと自分が結婚出来ない人間だと思っていましたが、瑠璃子と2人で歩いていることを日常と感じられているようになっているのはふうふとして一緒にいることが自然だと感じていて気持ちの変化を感じました。
「友達」から「ふうふ」になっていってるこの空気感をもっと見ていたいと思いました。
終わりに
ということで「とも婚」の感想でした。
完全にふうふの距離感になっていると感じましたが、2人にとってはまだまだなのか、周りから見てまだ友達の距離感なのかどうなんでしょうね。
周りの人からも夫婦として認められているように感じましたけどね。
ちなみに今巻で個人的に一番好きなシーンは家族会議の最後にくるみが瑠璃子にハグをしたところです。
急にハグをされて思考回路が停止していた瑠璃子がおもしろかったです。「はい」と「いいえ」しか言えなくなっていて可愛かったです。でも食事などの行動は無意識にしていましたね。
このときのくるみの気持ちが上手く推し量れなかったのですが、おそらくハグをしたいという気持ちが出てきたのかなと思いました。内なる好きが溢れ出したような、そんな感じだと思います。
うまく言葉にできなくて申し訳ない…
今回の推しポイントは
- お互いの思いを伝え合う家族会議
- はじめてのふれあいデー
- ふうふになっていっている2人を感じる銭湯帰り
です。基本全部尊いですが。
この空気感がこれからも続いてくことを願って読み進めます。
それではまた次の作品で。
あとがき
マニアックかもしれませんが、ちょっとしか出てきていないくるみの髪をゴムでまとめている髪型好きです。髪を束ねているのってなんか良くないですかね。
ちなみにブログのために改めて読み始めてコマ外の背景が昼間は白で夜は黒ということを発見しました。気づかなくてすみません雨水先生…。
もっと隅々まで読めるようになりたいと思いました。
深いところまで感想を書けるよう、これからも精進していきます。
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