はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は樫風先生の「ロンリーガールに逆らえない」5巻です。作中の季節はクリスマスです。
前巻でついに正式に恋人となった彩花と空。今巻もイチャイチャ多めです。
そして近づく受験の日。緊張で本番に力をだせない彩花のために空は、『模試で目標点行かなかったら1ヶ月わたしに触るの禁止』という提案をして緊張を克服させようとします。
付き合ってすぐでその条件厳しすぎませんかね。まあ空は彩花に対しては若干のSっ気を感じていますが。
そんなこともありながら、クリスマスや年末年始など、イベントはしっかり2人で過ごしています。というか彩花が泊まりに行く頻度が多くなっている気が…家族公認?
そして前巻にて色々あった和奏と結菜にも進展がありました。
何度も繰り返しているかもですが、この2人のキャラが好きなので、ちょいちょい深堀りされていくのが嬉しいです。
そんな甘々成分多めの5巻でした。
作品名 | ロンリーガールに逆らえない 5 |
作者 | 樫風 |
発行日 | 2022年6月1日 |
定価 | 748円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス) |
あらすじ
空の転校騒動、文化祭と過ぎて一段落ついて落ち着いてきた彩花と空。
そんなある日、彩花は空に言われた『受験の緊張を治す特訓』について改めて尋ねる。
そこで空が考えた内容は『模試で目標点行かなかったら1ヶ月わたしに触るの禁止』という彩花にとっては過酷とも言える内容だった。
彩花は別の内容を提案するがそれを却下する空。
本番に近いプレッシャーを与えられた彩花はお触り禁止を回避するため、必死に勉強して模試へと望む…。
その後はクリスマス、年末年始と初めて恋人として過ごしていく2人。
そんな中それぞれお互いのため、そしてその先の未来のため、新しい決意と決断をしていく。
感想
先を見つめる彩花と空
模試があったり、クリスマスや年末年始などといったイベントが多くあった今巻ですが、個人的に印象に残っていることは、彩花も空も先の未来に向けて決意と行動をしたことです。
彩花は元々、学校の先生を目指していました。ただその理由は家族がみんな先生だったからで、「自分もそうならないといけない」と考えていたところが大きかったです。
家族みんな優しいので、そんなこと思っていないと思うんですけどね。このあたりは彩花の真面目さが変な方向にいってしまっているからと感じました。
しかし、4巻で和奏の妹の琴音との交流を経て、「自分のやりたいこと」について改めて考えます。
そして今巻を通して、学校の先生ではなく幼稚園の先生になりたいということを考えます。
こうやって自分のやりたいことを見つけて、行動ができるってすごいなと改めて思いました。
私自身、特にこれがしたい、これになりたいといった目標が無いまま就職までしたので、彩花のように自分のやりたいことを見つけて行動できる人はすごいですし、尊敬します。
また、空も今巻で新しくアルバイトを始めます。
彩花と同じ大学に行くのに、母親の力を借りずに自分の力で行くために頑張ることにした空。
彩花との時間を減らしてでもバイトを始めたことを悩んでいたのは可愛かったです。
そして、このふたりとも、今の生活の先を見据えて行動することができているということを感じました。
彩花も将来の目標を見つけていますし、空も大学で母親に頼らないこと、彩花と一緒にいることを考えています。
すでに今の先を見て行動できているのは、高校生ではすごいと感じました。
そして間違いなくその先でも一緒にいることを考えている2人、尊いです。
未来を見据えて行動する2人を応援していきたいです。
和奏と結菜
彩花と空がそれぞれ進み出している中、和奏と結菜の関係も変わっていきます。
4巻にて結菜からの告白を受けた和奏ですが、その後特に何も起こること無く1ヶ月がたっていました。
和奏もその後特に何も変わっていない結菜の態度と状況にもんもんとしていました。
まあ、過去の恋愛が吹っ切れたとはいえ、なにか言われてすぐに行動できるようなら、咲良の時のような失敗してないですよね。
自分にとって結菜はどのような相手かということを考え、和奏は結菜に真意を問いただしに行きます。
結菜から答えをはぐらかされそうになりますが、そこは過去を乗り越えた和奏。告白の返事と言わんばかりにキスをします。やったぜ。
キスをして付き合うことを決めた和奏ですが、和奏も心の何処かで結菜のことを意識していたということでしょうか。
なんとなくこの2人に関しては前回も少し触れたかもしれませんが、明確な描写がないんですよね。強いていうなら、2人ペアで動くことが多かったことぐらいでしょうか。
和奏が咲良を好きになった理由は、特にこれと言ったイベントがあったわけではなく、気があってそのまま付き合っていったら好きになっていたということだったので、結菜に関しても同じような感じなのかと思います。
そう考えると和奏って意外とチョロい…?
まあ、こういう純粋というかまっすぐで不器用なところも含めて結菜は好きになったのかとも思います。
ちなみにこの時の結菜はほとんど何も話していません。なんだか和奏の言葉を引き出したくて煽っているようにも見えます。やっぱり策士です。
こんなので本当に結菜は和奏のこと好きなのかとも思いましたが、和奏に対して話しかける時、なんだかハートマークが多めに感じました。
言葉の端々に好意を入れているということでしょうか…。愛の伝え方が重くないですかね。
これを踏まえて見ると和奏が彩花と空のお触り禁止期間の話を聞いたときに、空の頬をつつく場面がありこのときの『やめなさい』にもハートマークがついています。
これが「彩花が可愛そう」という意味にも「嫉妬」という意味にも聞こえてきます。不思議。
個人的には表面的には前者で、本当の意味は後者だと思っています。そのほうがおもしろいからです。(おい)
ちなみにこの2人の関係、空にはバレています。
クリスマスの時、結菜が和奏の家に泊まる理由(嘘)を話したときに空はなにか感づいたように反応しています。察しが良すぎる。
おそらくこの時、空にバレたことは結菜もわかっている気がします。そのことを和奏に怒られてそう。(完全に妄想ですが)
和奏にもついに春(作中の季節的には冬ですが)がきて良かったです。
この2人にもそのまま幸せになって欲しいですね。
おわりに
ということで「ロンガル」5巻の紹介・感想でした。新しいカップルが無事誕生してよかったです。
個人的に好きな場面は
- お触り禁止と言われてショックを受ける彩花(第21話)
- 1つのマフラーで2人を巻く空(第23話)
- 結菜に迫られて赤くなる和奏(第23.5話)
です。お触り禁止と言われてショックを受けた彩花。そこまで嫌なものものかと思いました。
初期の「お願い」の関係だった頃の反応が懐かしすぎる…。
マフラーの場面はいろんな恋愛漫画やラブコメでされていますがいいですよね。1つのものを2人で共有する感じがいかにも恋人って感じがします。(いたことないですが)
この時、あまり見せない結菜の本心が見えた用な感じがしてよかったです。
そして彩花と空にはいいこと言う和奏も自分の恋愛についてはタジタジなの可愛かったです。
さて、次回は最終巻ですね。後1年ありますが卒業まで飛ばされそう。まあ、彩花と空は付き合ってますし、他にトラブルもおきそうもないので、後は実質彩花の受験ぐらいでしょうか。
このままで緊張する性格が改善できるのか、最後まで楽しみにしたいです。
あとがき
最近部屋の温度が35度を超え始めました。
基本エアコンをつけない私ですが、今年はすでに稼働しています。辛すぎる。
みなさんも死なないように適度な水分補給と室温管理に気をつけましょう。
さて、今回のイラストは23.5話後のイラストです。「和奏に耳打ちされて顔が赤くなる和奏」です。結菜が絡むと可愛くなる和奏がいいです。
和奏がクリスマスの予定を聞いた後すぐのイラストなので、OKとかそういう系の耳打ちだと思っていますが、それだと赤くなる理由はないですよね。
23話のクリスマス回で泊まるということになっていたのでそのことでしょうか。和奏も泊まることまでは想定していなかったということでしょうか。
そう考えると思ったより結菜押しが強いような気がしてきました。策士で気が強いって恋愛強者過ぎませんか。和奏だいぶ振り回されそう。(心が)
最終巻でもこの2人の絡みに期待したいです。
それではまた次の作品で。
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