
はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、冬芽沙也先生の「彼女のイデア」2巻です。
だいぶ久々ですね。
澄花からの「好き」という言葉に、自分の思い描く理想との差を感じたいとが離れていった後からになります。
すれ違いから一度離れるものは結構ありますが、思ったより長かった印象があります。
まあ、今巻で解決したので良かったですが。
個人的には、言葉にして表現するのが難しい作品でした。
悪い意味ではなく、話の流れも雰囲気感も好きな作品です。
でもそれを言葉にしようとすると、全て軽くなるような感じがして感想としてまとまりませんでした。
そんな拙い内容ですが、今回も好きな場面を中心に感想を語っていきたいと思います。
作品名 | 彼女のイデア 2 |
作者 | 冬目沙也 |
発行日 | 2020年5月27日 |
定価 | 715円(税込) |
発行 | 株式会社KADOKAWA(電撃コミックスNEXT) |
印象に残った場面
- 澄花と母親が会話していない家(第8面)
- いとのご飯が食べたい澄花(第9面)
- 気持ちが重なり始めるいとと澄花(第10面)
あらすじ
澄花からの告白を受けたいとは、自分の理想と離れてしまったことを感じ、「澄花」からはなれてしまう。
それから、季節が変わり夏。
二人の距離は近づかないまま、しかし、お互いのことを意識する生活が続いていた。
そんなある日、いとが遭遇した出来事をきっかけに再び2人の道が交わる。
そこで2人は改めてお互いへの思いを告白する。
いとと澄花が再び交わる、物語の第2巻。
感想
澄花と母親が会話していない家
最初は第8面より、澄花の母親と澄花の対面の場面です。
これを対面と言っていいのかわかりませんが…。
いとがたまたま澄花の母親と出会ったことで、澄花と再開することになる場面でもあります。
結果的に2人の仲直りのきっかけになったものの、澄花の家庭環境の重さが判明した回でもありました。
目の前にいて、話しかけられているのに、まるで「そこに何もない」かのように振る舞う澄花の母親の態度は、いとと同じように恐怖を感じました。
「好き」の反対は嫌いではなく「無関心」と言われていますが、まさにそれを体現しているようでした。
子どもを嫌う母親はいろんな作品で出てきますが、そこにいないような振る舞いをするというのはあまりな買ったような気がします。
こういうのを見ると私の家庭環境は恵まれていると感じます。
家族をそこまで徹底して無視できるのって過去にどれだけのことがあれば起こるんでしょうね。
今巻ではそこまでは語られなかったので、次以降に期待です。(期待していいものか困りますが)
いとのご飯が食べたい澄花
次は、第9面より、いとがご飯を作ってくれると言ったことに喜ぶ澄花です。
ここでようやく前巻までのいとと澄花の関係に戻ってきたように感じました。
このときのキラキラした目をした澄花が可愛いですね。
ここだけ精神年齢だいぶ下がったようにも感じます。
ベタ惚めするいとも褒められて無くて照れるいともどちらも良かったです。
このときのいとの澄花に対する態度って、自分が澄花をどう思っているのかわからないということと、自分から突き放した罪悪感から来ているようにも感じました。
他の人には言わないような口調で話していたので、そういうところからも「特別感」を感じました。
気持ちが重なり始めるいとと澄花
最後は第10面より、いとと澄花がお互いへの本心を伝える場面になります。
お互いに接し方を間違えてきて、それでも『また会いたくなった』と素直に言えるようになったところに感動しました。
いとの新しいことに挑戦して、自分に自信をつけたことで、澄花に会いたいと思うようになったのは、これも一つの成長かなと思いました。
自分に自信がもてるようになったことで、「澄花の隣りにいたい」または、「澄花を支えたい」ということを無自覚に思ったんだと思います。
どちらかというと支えたいのほうが大きいと思います。
澄花の普通の人は知らない一面を知っていて、心が不安定なことを知っていたので、それを支えたいと感じていたのかなと思いました。
まだ、名前のない関係性ですが、いつかちゃんとした言葉になればいいと思います。
おわりに
ということで、「彼女のイデア」2巻の感想でした。
今巻では元鞘に収まってきれいに終わったように感じます。
最後にかなり不穏な内容が飛んできましたが…
次が最終巻ということなので早く結末が知りたいですね。
あとがき
今回は感想が短めになってしまい、大変申し訳無いです。
何も感じなかったわけではなく冒頭の通り、言葉にすることが難しかったです。
物書き失格ですね。
もっと自分の言葉で伝えられるように頑張っていきたいです。
さて、今回私が印象に残ったイラストは、第8面のイラストです。
廊下をすれ違ういとと澄花です。
澄花はいとのことに気づいていますが、いとは気づいていません。
このあたりは、いとのことを意識し続けている澄花と、澄花を一切断とうとしているいとの違いが見えるように感じました。
このあたりからも、澄花からいとへの感情の方が大きいということが伝わってきます。
ここから、再開することに繋がったことを考えると本当に良かったと思いました。
不穏な展開になりそうですが、仲直りしているので今後は明るいイラストが増えるといいなと思います。
それではまた次の作品で。
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