はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、あらた伊里先生の「雨でも晴れでも」1巻です。初めてちゃんと電子書籍で買いました。
どうして今まで買ってなかったのか…とても私好みのいい作品でした。セールに感謝です。
第1話冒頭から『猫崎蓮』(猫崎さん)と『山田美古都』(美古都)の会話だけでも破壊力が強すぎる。
美古都の言葉で表情がコロコロ変わる猫崎さんが可愛いです。美古都への感情の重たさもすごいですけど。美古都のためにルール捻じ曲げるのはやりすぎかと思います。
美古都の猫崎さんへの攻め具合もすごいですけどね。本人はそんなつもり無いんでしょうけど。あと巫女姿がめっちゃ可愛い。
あと大本の舞台が「有頂天部」(元巫女部)の神社っていうのも面白いですね。神社で騒ぐのは不敬では…。
有頂天部のメンバーも個性豊かでこれからの活躍が楽しみです。どうしてそんなマイナーな部活をしようと思ったのかわかりませんが…。学校心広すぎる。
ラストはちょっと不穏でしたね。猫崎さんと美古都の関係がどうなっていくのか、楽しみです。
作品名 | 雨でも晴れでも 1 |
作者 | あらた伊里 |
発売日 | 2020年6月27日 |
定価 | 715円(税込) |
発行 | 株式会社KADOKAWA(電撃コミックスNEXT) |
あらすじ
「猫崎さんがわたしを見つけてくれた時…世界に色がついたんよ」
方言がコンプレックスな山田美古都と、
仏頂面で周囲から恐れられている猫崎蓮。
人付き合いが苦手なふたりにとって、
お互いだけが特別な友達でー。
「美古都さんの全部全部…かわいいって思ってたわ…」
『雨でも晴れでも 1 』あらすじより引用
感想
美古都への感情が重い猫崎さん
実質最初のカラーページから美古都のことが好きだとわかる猫崎さんですが、その好きの感情が重く、若干独占欲強めに感じました。過保護とも言えますかね。
そもそも部員一人で部として認められない「巫女部」を許可出していたのは初手のインパクト強かったですね。
すぐにバレそうな気もしますが、部活調査も改ざんする気まんまんでしたし。美古都のために頑張るベクトルが変な方向言ってませんかね?
自分が違反していながら注意していて追い込まれているところは面白かったです。
美古都が絡むと色んな表情になるのが面白くて可愛かったです。
個人的に猫崎さんで好きな場面は第2話の食堂での出来事です。
美古都が部活メンバーの『熊倉タクヤ』(タクヤ)『兎田夜空』(夜空)『辺銀律』(辺銀)『獅子丸愛梨』(獅子丸)と今後の部活について話をしているのにずっと聞き耳を立ててるの面白かったです。
目の前でほったらかしにされている椿が可哀想過ぎる。
そして美古都への態度がぜんぜん違うせいで、本人の前では絶対に言われない「にゃんにゃん」という愛称がつけられる猫崎さん。
しかしカバー下の美古都への態度はまるで忠犬(狂犬とも呼ばれてました)…。個人的には美古都への懐きっぷりから忠犬のイメージがありましたね。
にしても猫崎さんだいぶ心に闇を抱えてそうな感じでしたね…。本人は誤魔化してましたけど、美古都に対してなので多分本当のことを話しているんだろうなと思いました。
猫崎さんの過去や美古都との関係が、今後語られていく思いますが今巻の流れだと一気に話が重くなりそうですね。
後、美古都のことを『神様』と表現していることから、神聖視しすぎている感じもします。これ以上仲良くなるにはこの感覚をなくしていく必要があるかなと思います。
この美古都に対する見方がどう変わっていくのかも注目していきたいですね。
猫崎さんへの攻撃力高めの美古都
そんな猫崎さんが大好きな美古都。この子はこの子でかなり面白い子ですね。
初登場からすぐに巫女装束に着替えてテンションが上がる美古都。これだけでだいぶ面白い子扱いで人気になりそうですけどね。
『じ~ん』って巫女装束に着替えて感動しているコマがあるんですけど、そのガッツポーズなんでしょうかね。その格好でするポーズやないでしょ。
『友達は来世に期待』ってまだそんな歳じゃないでしょあなた…。面白すぎでしょ。
そこに来た猫崎さんを崇める美古都。友達を崇めるな。
そんな美古都、猫崎さんに対して特攻持ってるんじゃないかと思うくらい猫崎さんが言われて嬉しい言葉を連発しています。
第1話の時点で『猫崎さん大好き』っていうの猫崎さんへの親愛度高すぎる。あなた方であって何ヶ月も経ってないですよね距離の詰め方がすごい
個人的に好きなのは猫崎さんに部活の顧問になって欲しいと頼んだときですね。
『猫崎さんがいいの
猫崎さんはわたしのことずっと見ててくれへんとやなの…!』
『雨でも晴れでも』1巻より引用
他のキャラも思っていましたが、こうこれ告白ではだから出会って何ヶ月も経ってないですよね
猫崎さんが美古都の誕生日を知らなかったという話もありましたが多分美古都も知らないですよね?それでこんなに仲良くなれるってすごい。
猫崎さんと美古都、両思い過ぎて逆に「なんで付き合ってないの?」レベルですね。
お互いがお互いを思いすぎてすれ違いまくっていますが。もうちょっとお互い話し合おうか。
後個人的に驚いたのは、今巻時点で美古都が猫崎さんへの感情を「恋」じゃないかと感じていることです。
私が見てきた感じ、もとから同性が好きじゃない限り、1巻で主人公が恋と自覚するということはなかったかなって思います。(偏見かもしれませんが)
それが今回、ラストで完全に自覚したわけではないですが、「恋かもしれない」ぐらいには思っているのように感じていたので驚きました。
猫崎さんへの思いを「恋」かもしれないと思った美古都が、これからどう関係を作っていくのか楽しみです。
ところで、『初めて会ったときから猫崎さんのことが好きだった』とラストで話したことについて『告白みたいなことした』と言っていますが、顧問のときも同じようなこと言ってましたよ?
つまり最初の方については完全無自覚…強すぎませんかね。
これは猫崎さんが惚れてしまうのも仕方ないと思える破壊力ですね。
おわりに
ということで「雨でも晴れでも」1巻の感想でした。
メインの猫崎さんも美古都も、どっちも魅力的なキャラでかなり好きになりました。
今回特に書いていないのですが、「有頂天部」の部員も皆個性的で好きです。
個人的に特に好きなのは、万年寝袋にはいっている元引きこもり部こと夜空ですね。
基本寝袋に入って登場しているのですが、「ちょいちょい人の形失ってませんかね?」ていうところがあって面白くて可愛いです。マスコットっぽい。
個性的なメンツの中でまともな部類に入っているような気もします。
あとラストのおまけを見るとさらに好きになりました。他の3人共々これからの活躍に期待したいです。
今巻の個人的推しポイントは
- 美古都に過保護な猫崎さん
- お互いに指輪を送る猫崎さんと美古都
- 恋を自覚した美古都
です。この二人の関係が尊い。
ただ、この二人の関係が若干不穏に終わった1巻。
2巻ではどうなっていくのか…めっちゃ気になります。
それではまた次の作品で。
あとがき
冒頭でも書きましたが、今回のキャンペーンで初めてまともに電子書籍という形で買いました。
私自身、本そのものを持つことが好きなので、基本紙媒体での購入をしています。
ただ今回電子書籍を買ってみて、思ったより読みやすかったなと思いました。漫画だったのでそう思っただけなのかもしれませんが。
特に私の場合は、タブレットも買っているのでそれで読みやすかったのかもしれません。
これからも気になった作品は電子書籍で買っていいと感じました。
そんなわけで今回の好きな画ですが、イラストではなくて第5話の場面からです。
苦しそうな顔をしている猫崎さんを、思わず美古都が抱きしめる場面です。
純粋に前後のシーンと合わせて好きということもありますが、よく見ると袴やスカートとかのシワの書き方も細かく描かれていてめっちゃすごいと感じました。
作品的にデフォルメの画も多いので、細かいところまで描かれた画がすごく引き立つと思いました。
後は私の表現力が足りないことが無念です…。もっと表現できるように頑張っていきたいです。
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