
はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、桜木蓮先生の「アネモネは熱を帯びる」5巻です。
表紙のイラストから凪紗と茉白の距離感が近いですね。
全体的に百合が濃い!
さすが裏表紙で「圧倒的濃厚百合世界」というだけあります。
(といっても体の関係があるわけではありませんが)
凪紗と茉白がいつも通りかそれ以上にいちゃついている中、周りも少しづつ関係が変化していきます。
特に4巻から猛スピードで百合に参加してきた宇田が今巻も強い。
まさかここまで一筋のキャラになるとは思いませんでした。
でも、始まる前から恋敵がいるって重すぎませんかね…
5巻を読むと健気に頑張っているので、宇田がどんどん好きになって応援したくなります。
でも凛理のことも応援したくなるし…なんだこの四角関係。重すぎる。
大体生徒会長のせい…
クリスマスから正月へと時間が流れ、少しづつ、でも確実に時間が進んでいくのを感じる5巻でした。
作品名 | アネモネは熱を帯びる 5 |
作者 | 桜木蓮 |
発売日 | 2023年7月27日 |
定価 | 726円(税込) |
発行 | 株式会社芳文社(まんがタイムきららフォワード) |
あらすじ
季節は流れて冬になっていく。
凪紗と茉白は変わらずデートやお泊り会をするなど、お互いの仲を深めていた。
一方、周りの人達の関係も少しづつ変化していく。
凛理と宇田、生徒会長と先生。
それぞれの思いも強くなっていく。
圧倒的濃厚百合世界、第5巻。
感想
どんどん仲を深めていく凪紗と茉白
「嫌い」から「大好き」へと変わっていき恋人になった凪紗と茉白。
巻を経るたびにイチャイチャが多くなっている気がします。
今巻では冬休みに入るため、さらに二人でいる時間が増えています。
デートやクリスマスのお泊り、初詣などイベントも色々とあっています。
というか、今巻になってさらに距離が近づいていっている気がします。
凪紗に寄りかかって寝ている茉白とか、学校にいるときの距離感が近すぎて完全に公認カップルじゃないですか…
宇田から『イチャイチャしてる』と言われても無自覚。強い…。
そして、デート中の会話で、「お互いがお互いがいなくなったら生きていけない」と言っています。
もうそれ高校生の恋愛の重さじゃないと思うんですが…
凪紗なんて最初期の距離感と完全に真逆です。
このときの凪紗に現在の凪紗を見て欲しい。
この距離感でまだキスまでしかいっていないっていうのがなんだか信じられないです。
episode.27の「クリスマス」では凪紗の家に茉白が遊びに行きますが色々あって2人でお泊りをすることになります。
そんな状況で2人は一緒に御飯を食べて、お風呂に入って、寝ています。
「クリスマス、家で二人きり、同じベッド」こんな状況でキスぐらいしか起こらないの、逆にすごくないですか。
多分、生徒会長と先生なら一線超える(そして先生は後悔する)
二人が純粋でそういうのを知らないだけなのか、高校生だからと遠慮しているのか…。
凪紗あたりは知識として知っていそうですけどね。
実はいとこ(ゆかさん)もそっち側だったようですし(描写は一瞬でしたが)
ここまで来ると、このまま純粋なままでいって欲しいという気持ちもありますね。
まわりの百合模様
凪紗と茉白が仲を深めている一方、まわりの関係を少しづつ変わっていっていました。
前巻から凛理への恋心を自覚した宇田は、その気持ちを凪紗と茉白に告白します。
凛理が会長のことを好きと知っていてなお、振り向いてもらうために努力をしようとするのはすごいです。
凛理が笑っていられるように自分の気持ちを言わずにそばにいるの本人が一番辛いと思うのに…
健気に頑張っている宇田を応援していきたいです。
そんな宇田が好きな凛理は、会長への思いを更に強く募らせていました。
「会長の隣にいたい」その気持ちをより前に出すようにしています。
好きな人に一途なのは良いことですし、応援したくなりますが、宇田のことを考えると複雑です。
私達読者は神視点だから色んなことを知っていますが、凛理は宇田の気持ちを知らないですから仕方ないですが。
少なくとも宇田のことを他の人よりも特別に感じているように見えるのがせめてもの救いでしょうか…。
そしてそんな凛理が恋をする会長こと南城先輩(会長呼びが多いので会長で通します)。
こっちはこっちで相変わらずの先生ガチ勢です。
というかなんだかヤンデレの要素入ってきていませんか…
先生にゆかさんが先生に話しかけたときの表情が少し怖かったです。
ちょっと刃物持ち出しそうな顔してましたね…
ひとりだけ違う作品の世界から来てませんかね。
そんな会長も先生の声を聞いてすぐに乙女の顔になっています。落差がすごい。
この辺の人間関係はこの作品唯一の懸念材料ですね…どこかが泣きを見る状況になっているの辛いです。
いい感じでまとまって、みんな幸せに終わって欲しいです。
終わりに
ということで「アネモネ」5巻の紹介・感想でした。
どんどん百合が濃ゆくなっているのを感じます。
特に凪紗と茉白の距離感の近さがほぼゼロ距離になってきているように感じました。
個人的な今巻の好きな場面ですが、
- 指輪をつけ合う凪紗と茉白(episode25)
- 観覧車の中で凛理に笑顔を向ける宇田(episode29)
- ゆかを見たときの会長(episode30)
です。
文化祭のステージ再現として、このデートのときも指輪のつけ合いをした凪紗と茉白。
ここ見開きでお互いに行っていて、さらにセリフが無い場面となっています。
それでも表情でお互いの気持ちを感じることができます。
そのインパクトがかなり強かったです。
宇田が笑顔を向けている場面はたくさんありますが、特に観覧車の場面が好きです。
色々と抱え込んでいる状態ですが、「宇田の笑顔が好き」な凛理のためにそれを隠して好きな人に笑顔を見せています。
その健気さを感じることができてとても苦しい場面ですが、かなり好きです。
3つ目は感想でも出していましたが、会長です。
コマとしては大きい箇所ではないですが、だからこそ、その目が印象に残りました。
完全に「その女だれ」っていう顔でした。ヤンデレの素質あるよほんとに
その後のセリフも「泥棒猫」と言わんばかりの不満顔が出ていました。
そんな先生が絡むと気持ちを隠しきれない会長が見ていて面白くて好きです。
次の巻ぐらいで卒業式ぐらいまで行くでしょうかね…
と考えると会長と凛理の話しがメインになってきそうですね。
四角関係に決着がつくかもしれませんね。
今後の展開も楽しみにしていきたいです。
あとがき
最近更新が遅くなっていて大変申し訳無いです。
完全に自己管理の問題です。
できる限りそれまでの更新ペースに戻せるように頑張っていきます。
ということで今回のイラストです。
今回のわたしの推しイラストはepisode30の表紙イラストです。
超至近距離でお互いを見つめあう凪紗と茉白です。
…本編と同じ距離感です。
色々と作中の季節感を感じるイラストが今巻はありますが、原点回帰、今の2人の距離感を感じるこのイラストが特に好きです。
ほんと、逆にこの距離感でキスまでというのがすごい気がします。私だけ…?
この距離感をこれからも続けていくのか、その先へ進むのか…
そこも楽しみにしていきたいです。
それではまた次の作品で。
コメントを残す