はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、雨水汐先生の「女ともだちと結婚してみた。」4巻です。
今巻で最終巻になります。
改めて確認したら2年半くらいでしたね。
短いような、長いような、読んできた作品が終わるのはいつも不思議な気分になります。
表紙から同じ服装の2人が並んでいるの最高ですね。
『欠けた月とドーナッツ』のときから読んでいますが、雨水先生のこの2人が同じような服装で並んでいる構図好きなんですよね。
こっちにまで幸せが伝わってきます。
内容もきれいな大団円になっています。
自覚してからのくるみがかわいすぎましたね。
くるみと瑠璃子が本当の「ふうふ」になるまでの話だったなと感じました。
個人的おすすめポイント
- 「好き」自覚したくるみが可愛い
- すれ違いからの仲直り
- 改めておこなう結婚式
作品名 | 女ともだちと結婚してみた。 4 |
作者 | 雨水汐 |
発行日 | 2023年12月27日 |
定価 | 814円(税込) |
発行 | 株式会社一迅社(百合姫コミックス |
あらすじ
理央との3人での生活が終わり、またふうふ2人の生活になったくるみ瑠璃子。
「友達」のまま結婚したくるみだったが、瑠璃子への気持ちも少しづつ変わってきていた。
一方瑠璃子は今の関係が壊れることに怖さを感じていて…。
「友達」から「ふうふ」になる2人の物語、最終巻。
感想
「好き」自覚したくるみが可愛い
『結婚は好きな人としたい』という言葉を聞き、自分の「好き」について考えるくるみ。
くるみにとって、この世界は「好きなもの」で溢れているということは最初の方で話していましたが、その「好き」が瑠璃子に対しては変わってきていました。
にしても、自覚したときの赤面したくるみはかなり可愛かったです。
今までも瑠璃子に対して「好き」と言っていましたし、瑠璃子から言われても笑って受け止めていたくるみですが、自覚してからはもんもんとしているときがありましたね。
「好き」の違いを確かめるために、親友のだーさんと抱き合う場面は面白かったです。
どちらかというと男の友情みたいな感じなってましたね(女同士ですが)。
そこから瑠璃子にそれまで以上に好意をぶつけるようになっていたのもの良かったです。
「大好き」と声にして伝えるようにしていたり、自分からハグをしに行ったりしていました。
自分の「好き」を直接伝えられるくるみはすごいなと思いました。
ただ、瑠璃子が好きになったことについてモヤモヤしているときに他の趣味のこと気になるのは面白かったですけどね。
実はそこまで悩んでなかったのでは…?
そんな「好き」を自覚して今まで以上に可愛いくるみを見ることができました。
すれ違いからの仲直り
そんなくるみとは反対に最初からくるみのことが大好きな瑠璃子。
くるみからの好意の嵐に逆に戸惑ってしまいます。
その理由がすごく独特だったなと感じました。
個人的な感覚として、好きな人のことは程度はどうであれ独占したいと思うものだと思っています。
ただ、瑠璃子についてはそんなくるみを自分が独占しすぎないようにしていることが印象に残りました。
本編でも『くるみさんの好きなものを犠牲にさせてしまうかも』ということを言っていました。
前から、『好きなものがたくさんあるくるみ』のことが好きということを言っていたので、くるみの時間を使わせたくないという気持ちが大きいんだろうなと思います。
そんな2人の関係の変化によって、すれ違いが起こってしまいます。
くるみが酔った勢いで瑠璃子にキスをして、瑠璃子が反射的に叩いてしまいました。
つい手が出たのは本当に反射的なんだろうなと思いました。
嫌というわけではなくても、自分は「友達」の距離感でいたかったことから、距離を取りたくてこんな行動を撮ってしまったのかなと思います。
まあ、よくよく考えると突然キスをしたくるみが悪いんですけどね…。
くるみも自覚したばかりで、酔っていたということもあるので、自制が効かなかったんでしょうね。
この辺ですれ違いが起こってしまいましたが、2話くらいで解決したので良かったです。
単行本だからすぐに解決しましたが、連載ではモヤモヤしたのかなとも思います。
その結果、二人の距離がちゃんと「ふうふ」になったと思うので、良かったと思います。
改めておこなう結婚式
それから時間がたち、結婚記念日となる日に結婚式を行うことを決めたくるみと瑠璃子。
決めたのがその前のクリスマスだったことから、半年間2人とも待てたなと感じました。
いろんな記念日と合わせたからというのもあると思いますけどね。
ちなみに、普通の結婚式も大体8ヶ月くらい準備期間があるみたいです。
私の友達の結婚式の話が来たのが4ヶ月前くらいだったということも、考えると半年というのは普通なんだなと感じました。
そんな2人の結婚式は盛大なものではなく、2人の身内だけでひらいた簡素なものでしたが、個人的にはそういうもののほうがいいのかなと思いました。
私の場合、呼べる友人の数が少ないというのもありますけどね…。
そんな2人の結婚式、読んでいてこっちまで幸せな気持ちになりました。
自分の大切な人ができるってやっぱりいいものなんだなと改めて感じました。
特に「恋愛」ではなく、「ふうふ」になる話だから感じているのかもしれません。
私はノーマルですが、やっぱり結婚とか憧れるなと感じました。
まあ、その相手はいないんですけどね…。
この2人にはこれからも幸せでいてほしいと思うラストでした。
おわりに
ということで、「女ともだちと結婚してみた。」4巻の感想でした。
新婚ラブコメというなかなか見ないジャンルでしたが、内容がまとまっていて不快になるところがなくスラスラと読めました。
メイン2人も純粋に応援できる2人だったというのも大きかったと思います。
くるみと瑠璃子の日常を描いている感じなので、大きな展開がないので合う合わないはあるかもしれませんが、ストレスフリーで、内容も一貫しているので、読みやすい内容だと思います。
少しでも気になった方はぜひ読んでみてください。
あとがき
雨水汐先生のゆったりとした作風が本当にいいなと思います。
この物語は今巻で終わりですが、新しい作品が出たときはまた応援したいです。
さて今巻で特に印象に残ったイラストですが、30日目の終わった後のイラストです。
くるみと瑠璃子がキスをした後の瑠璃子の反応です。
直前でついに唇同士でキスをした2人。
あまりの衝撃に瑠璃子だダウンしてしまいます。
その反応だけでもだいぶ面白ですが、そのイラストの瑠璃子のセリフも面白かったです。
瑠璃子の限界極まりっぷりが印象残りました。
そこに冷静にツッコミを入れるくるみも新鮮でしたね。
この2人はもう大丈夫なんだろうなと安心する場面にも感じました。
私だけかもしれませんが…。
延々ずっとというわけには行かないかもしれませんが、こんな感じでイチャコラしててほしいですね。
それではまた次の作品で。
コメントを残す