1.はじめに
これを書いている頃はゴールデンウィークですね。どこかいかれますでしょうか。
私は残念ながらどこにも行けません。仕事です。
税理士事務所勤務では話を聞く限りあるあるだと思っていますがどうなんでしょうね。
出来る限りブログの更新は頑張っていきます。
こんにちは、トビです。
今回紹介するのは、棘尾どろしー先生の『見えてますよ!愛沢さん』1巻です。
ニコニコ静画で更新していたのをたまたま読んでから一気にハマった作品です。
ホラー要素があるものが苦手なのですが、それ以上に面白さと勢いが勝っていて面白いです。ただカバー下の遺影はちょっとドキってしました。怖いわけじゃないけどなんとなく怖く感じます。
紹介にあたり改めて本の情報を確認したらホラーラブコメなんですね。ホラーラブコメとは…。
おすすめポイント
- 個性的なキャラクターが多い
- 思ったよりもあるホラー要素
作品名 | 見えてますよ!愛沢さん |
作者 | 棘尾どろしー |
発売日 | 2023年3月16日 |
定価 | 693円(税込) |
発行 | ㈱キルタイムコミュニケーション(コミックヴァルキリー) |
2. あらすじ
昔から幽霊が見えることに悩まされていたみちは、
なるべく関わらないよう見えないフリを続けていた。
しかし、そんな彼女でも無視できない幽霊が最近出てきた。
それは大人気アイドルグループ「De:LPhinus」の元メンバー、愛沢ほなみ。
クラスメイトでもあった彼女は、未練から教室に出るようになったのだ。
相手が誰であれ、幽霊である以上関わらない。
そう決意するみちではあるが、ほなみの幼稚で破天荒な行動と
熱烈なファンサービス(?)に気付けば目で追っていて……。
(コミックヴァルキリーより引用)
3. 感想
キャラの個性が強い
この作品、とにかくキャラが濃い人物が多いです。個性の塊のようなキャラが多いです。
主人公の「黒鳥みち」(みち)は子供のときから幽霊を見ることができますが、関わらないように生きてきました。
しかし、クラスメイトでアイドルだった「愛沢ほなみ」(愛沢さん)が亡くなり、教室に出てきます。
愛沢さんは教室で自由に過ごしていますが、近づいてきてファサをしてくるなど無視ができなくなっていく…という流れから話が始まります。
愛沢さんに対するみちの反応が勢いがあって好きです。黙っているときや普段は可愛いのにツッコミを入れるときなどの顔がだいぶ崩れて面白いです。
個人的に一番好きなのは3話の『泣かないで!』のシーンですね。顔と勢いが最高です。もう吹き出しもついてない。
関わらないようにと決めているのに、推しの泣いてる顔を見たくないから苦手なことでもやろうとするみちが好きです。
愛沢さんも亡くなっていて人に見えてないとはいえ、「本当にアイドルだったのか?」と思うくらい自由に行動してて好きです。たまになる簡単作画面白い。
みちにパンツせてきたりクラスメイトのパンツ見ようとしたり本当に何がしたいのかわかりません。そんな学校生活を送りたかったのでしょうか…それはそれでどうかと思いますが。
メインは上2人ですが、他のキャラも面白いです。
みちの初めての友達(+学校で初めて会話したキャラ)の名本かすみ(かすみ)はかすみの髪留めを一緒に探したことから交流が始まりますが、距離の詰め方がすごいです。
一気に名前呼びまでいったり、みちを可愛くして写真がだめといったらめっちゃ目に焼き付けるために見てくるってなかなか心が強くないとできないんじゃないかと思います。対人経験の少ない私だけでしょうか。
ただ、なんとなく他の人に嫌われてそうなキャラかなとは思います。可愛こぶってるとか思われそうな行動が多いような気がします。(名前の呼び方とか上目遣いとか)
今後そのあたりのことも触れられそうな気がしますので楽しみです。
生前から愛沢さんのファンだった「本田れおな」(れおな)はキャラがかなり濃いです。皆濃いですが。
最初はアイドルファンで愛沢さんから推し変した人ぐらいだったんですが、みちが同じ愛沢さんファンであることを知り、やばい感じのオタクにキャラ変します。
みちに対する反応がもうほぼヤンキーと変わらなくなっていくところは勢いも相まって面白いです。初登場の可愛さどこいった。
好きなシーンは5話ですね。
『おい‼俺様と一緒にデルフィの動画を見ろ‼女ぁ‼』
(『見えてますよ!愛沢さん』1巻より引用)
これが急に出てきたときは反則すぎと思いました。完全にノリがジャ○○ン。ほんと最初の美少女どこ…。
あと唯一まともに出ていると言っても過言ではない「瀬田きよはる」(きよはる)も外せないですね。霊感がないのに言っていることがニアピンしてくるこの男、強すぎる。
でもちょっと(?)思い込みが強いところは面白いです。お祓いをしないと『全員、死ぬ‼』(断言)は勢いありすぎてやばいですね。
ちなみに映画などでホラーをするときや心霊スポットに行くときは本当にお祓いをするそうです。出演者が謎の死をした映画があったとか。私自身ホラーが苦手なのであまり見ないのですがそういう映画ってやっぱり何かあるのかと思ってしまいます。
こんな感じで個性あふれるキャラが出てくる本作。これからも更にキャラが増えそうなので楽しみです。
個人的にはデルフィナスのメンバーとも絡んでほしいですね。
ところどころのホラー要素
基本的にはコメディが中心の本作ですが、ホラーラブコメと銘打っているようにところどころにホラー要素が入っています。
そもそも出てくる幽霊が怖いもの(+グロい)ものが多いです。愛沢さんは見た目普通の人間なので特になにもないですが、初っ端のサラリーマンの幽霊も普通に怖いです。
3話の回想の幽霊の子の話は普通に怖かったです。みちが無事で本当に良かった。
愛沢さん自身も実態がよくわからない分怖い部分があります。
ポルターガイストのように物を少しだけですが動かせるようになったり、チョークや紙といったものを折ったり破ったり出来るようになります。
なんだか幽霊というより力を持った悪霊に近くなっているような気がします。
また、愛沢さんはみちが見えていることがなんとなくわかっているんじゃないかと思います。みちが見すぎているということもあると思いますが。
他の人が見えない中見えている(と思われる)みちが自分がなくなったあとにファンになってくれたり、机をきれいにしてくれたりして思ってくれていると考えると、みちに取り憑く、もしくは道連れにするといった可能性も考えられるのかなと思いました。
愛沢さんは今巻では幽霊では一切話していないのでどんなことを考えているのか読みづらいところがあります。(行動も普段ふざけていることが多いので)
ただ、みちになにか感じている事はあるだろうなと今巻を読んで思いました。段々と執着しているようにも感じられてそれがいい方向にいくのか悪い方向にいくのかわからないですね。
よくて守護霊、悪くて悪霊(呪い)でしょうか。
今後この2人が向き合うことがあるのか、楽しみです。
4. 終わりに
ということで「見えてますよ!愛沢さん」1巻の感想でした。
不穏な要素も渦巻いていますが、基本的には勢いのあるコメディなので面白いです。
勢いのある笑いが好きな人とかは好きになるのではないでしょうか。
ホラー要素もところどころありますので、そのあたりも含めて楽しめると思います。
次巻からは新しい「見える人」も出てきそうで楽しみです。
それではまた次の作品で。
あとがき
幕間に4コマ漫画「怪奇ですよ!黒鳥さん」が載っていますがこちらも面白いです。
個人的に好きなのは愛沢さんのグッズがどんどん増えていく4コマですね。完全にオタクの行動じゃないですか。それは霊障やない。
それを笑顔で届けてくれるパパ、めっちゃ良い人。
ラストのおまけ漫画も好きです。黒鳥さんがアイドルなんて出来るわけないじゃないですか!(失礼)
この平和さで本編も続いてほしいです。
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