はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、カコベン先生の「ギャルとネクラの吸血関係」1巻です。ついにこのブログできららを書く機会が来ました。
あまりこうした4コママンガを単行本で買うことはないのですが、『ニコニコ静画』で公開された話を読んで面白いと思い今回購入しました。
転校初日にギャルデビューに失敗し、ぼっちとなっている『葉手川いよね』(いよね)と、巷で噂になっているネクラな吸血鬼『千翠まくる』(まくる)の2人が送る百合コメディとなっています。
基本がギャグなので頭空っぽにして楽しめるのは、いい意味で気楽に読めていいですし、キャラも嫌なキャラが出てきてなくてストレスフリーで読めます。
2人とも個性豊かで、掛け合いがとてもおもしろいです。特に見た目と中身ギャップが面白いですね。
基本はこの2人の掛け合いが中心ですが、それ以外にもクラスメイトの『伊芽字ゆり』(ゆり)や吸血鬼がでる作品恒例のヴァンパイア・ハンター『アクア・ユール・セン』(アクア》といった個性豊かなキャラとの掛け合いもあり、面白かったです。
そんな中で少しずついよねとまくるの仲が深まっていて、これからどこまで近づいていくのか、どちらから近づいていくのか楽しみです。
作品名 | ギャルとネクラの吸血関係 1 |
作者 | カコベン |
発行日 | 2023年6月27日 |
定価 | 968円(税込) |
発行 | 株式会社芳文社(まんがタイムきららMAX) |
あらすじ
ヘンテコで甘美な二人の主従関係
ギャルデビューに失敗したエセギャル女子高生の葉手川いよね。
ぼっち脱却のため何とか話しかけた隣の席の千翠まくるは、巷で噂の吸血鬼だった⁉
しかし、まくるはみんなが想像するような吸血鬼とは少し違っていて…。
友達が欲しいギャルと、眷属が欲しい吸血鬼のちょっと変わった高校生活が始まる。
『ギャルとネクラの吸血関係 1』帯より引用
感想
「エセギャル」のいよね
冒頭から転校生として来たいよねは、ギャルになることで、地味だった自分から脱却し、友達を作ろうとしていました。
しかし、ギャルになろうとして浮いてしまった結果、「ギャルぼっち」となってしまいます。書いててなんですがギャルぼっちってなんだ。
どうして友達を作るためにギャルになることにしたんでしょうね。
きっかけはファッション雑誌だったとのことですが、それに「ギャルになったら友達がたくさんできる」的なことが書いてあったんでしょうか。
根は純粋でいい子なんですよねこの子…頑張りが変な方向に言っているだけで。
友達が出来ずに泣いちゃっていますし。メンタルが弱すぎる。
そんないよねがまくるが吸血鬼であることを知り、眷属となった事により物語が本格的に始まります。
そんないよねですが、目のあった人を操る事ができるまくるの魔眼をみても反応がなかったり、眷属になっても自分の意志を自由に持っていたり(それ以外の制限は受けているようですが)普通の眷属とは異なっています。
まだ普通の眷属が出てきてないので、どういうものかよくわかっていませんが。
このあたり、先の話で回収されたりするんでしょうか。基本コメディなのでスルーでも問題ないのですが。
ただやっぱり何かしらの理由づけは欲しいと思いますね。流石に今巻だけじゃなにも分からなかったですね。
そのあたりについても期待していきたいです。
というかギャルモードじゃないいよねが美人すぎる。絶対こっちのほうが普通に友達ができると思うんですが…何を間違えたのか。
オタクな吸血鬼のまくる
そんないよねの「ご主人さま」にあたる吸血鬼のまくる。
自分が吸血鬼であり、魔眼をうまく制御できていないことからいよねと同じくぼっちとなっている…ということではないと思います。
そういう理由というよりは、雰囲気がネクラで近づきにくいとか、オタク口調で急に語りだすとか多分そんな理由が大きいような気がします。
いくらメンタルが弱いからって話しかけたら急に窓から飛び降りようとしたり、震えだしたりしたらそりゃ怖いでしょ。私だって怖いわ。
メンタルが弱いところはいよねと良く似ている気がしましたね。
ところで吸血鬼のまくるですが、魔眼と吸血要素以外はよく言われるような吸血鬼の特徴は出ていません。
作中で言及されている感じだと、
- 十字架…特に何もない
- にんにく…むしろ好物
といった感じになっています。
ついでに言及はされていませんが、普通に学校に行っている時点で太陽とかも大丈夫なのかと思っています。
昼間に居眠りをしていますがまくるなので多分深夜アニメとかそっち方面だと思います。
この辺はなにか理由でもあるんでしょうか…吸血鬼の血が入っているただの人間だとか。
コメディなので無視していい気もしますけどね。
そんなまくるは、いよねのことを最初は魔眼が効かなかったという理由から自分の眷属になって欲しいとお願いしていました。
眷属になって欲しいってお願いもそれでいいのかって思いますが。
その後実際に眷属となっていよねと過ごしているうちに、いよねのことをドンドン好きになっているのが伝わってきました。というか段々と依存しかかってきているような…
ラストではいよねが風邪引いて倒れますが、いよねのために自分の命をかけてでも助けたいと思っています。感情が重くないですか…。
眷属としているので長く離れるということはしばらく無いでしょうが、これ1,2日ぐらい離れることになったらまくる耐えられるんでしょうかね。
個人的にそんな話もしてほしいなと思っているので楽しみです。
ちなみに、まくるのデフォルメバージョンとても好きです。大体『キュッキュッ』って言っていて半分小動物化しています。その声どっから出してるんでしょうね。
おわりに
ということで、「ギャルとネクラの吸血関係」1巻の紹介・感想でした。
基本はいよねとまくるの会話が中心なので、他のキャラはほとんど出てきませんが、ゆりやアクアなど出てくるキャラも濃くて好きです。
アクアの持っているヴァンパイア・ハンターの道具がどうしてもSMの道具にしか見えない。(というか多分狙ってる)どうしてそんなものしか作らないんですか。
個人的に今巻押す場面としては、
- 噂の吸血鬼(P9)
- 寝巻きのいよね(P45)
- 私服姿での吸血(101)
の3つです。P9の吸血鬼について、最初は「本当にまくるか?」と思っていましたが、服のセンス的に「まくるだな」って思ってきました。何だ服の『I・♥Vampier』って。自分のことじゃないですか。
ほかは前述しているので割愛します。ノーマルのいよねがただ可愛いというだけです。
これからもこの2人が中心になるとは思いますが、他のキャラがどのように絡んでくるかも木になります。
あと多分まくるのお母さんは出てくる。話に出てきた時点で絶対出る。ちょっと楽しみです。
それではまた次の作品で。
あとがき
4コマ漫画ってこういうブログの感想の題材としていいんでしょうかね。
本当は考察しがいのあるストーリーが深いものとかを取り上げたほうがいいんでしょうね。
私の場合はただ面白かったって思ったものを書いているだけなのでなんとも言えませんが。
もっとどういうものを書いていって言ったほうがいいのかもっと研究していきたいです。
さて、今巻で特に好きなイラストは、「涙目で膨れているいよね」(P44)です。
ギャルの格好をしているが、メンタルが弱く、すぐ涙目になるいよね。それでも言動は強がっているところが本編でも好きです。
この後ろの話し声も、しっかり聞いていそうないよねの感じがとても好きです。
ほんとギャルの格好をやめて普通に接すれば友達ができると思うんですけどね。
次巻以降にまくる以外の友達ができるか期待していきたいです。
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