はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、竹嶋えく先生の「ささやくように恋を唄う 6」です。「ひとめぼれ」からはじまった物語、さらに進んでいってます。
いつも通り表紙から最高です。依のひまりに対する独占欲が垣間見えます。
今巻で依とひまりの関係がさらに深くなってよかったです。途中少し不安になるところもありましたが、ラストに盛り返しました。この一連の流れが最高でした。
改めて読み返すと、依存度は依が高い(若干病んでるとも言える)ように見えますが、ひまりも依に負けないくらい好きですね。
それをうちに秘めたりせず、まっすぐ伝えていることがすぐに解決できている理由なんだと思いました。
まあこじれた理由の半分はひまりのせいでもありますが。
どっちも好きだから争ってほしくない気持ちはわかりますが、自分からローレライのマネージャーになりに行くとは…依からしたらまあ嫌でしたでしょうね。
でもローレライ側もいい人たちなんですよね本当に…。志帆のツンデレ具合、嫌味な感じがしなくて好きです。
それにしても今回は依とひまりのデート多めでしたね。5巻が少なかったので相対的に増やしたのでしょうか。
夏祭り×浴衣デートは王道ですがそれ故に最高でしたね。もっといちゃついていいんですよ。
そんな恋人2人の距離がさらに近くなる6巻です。
作品名 | ささやくように恋を唄う |
作者 | 竹嶋えく |
発売日 | 2022年4月18日 |
定価 | 748円(定価) |
発行 | 株式会社一迅社(コミック百合姫) |
あらすじ
やり場のない嫉妬…
志帆をボーカルとするバンド・ローレライに、
マネージャーとしてメンバー入りすることになったひまり。
新しいチャレンジに胸を躍らせるひまりだったが、
一方でアキや依はこの状況に思うところがあり…
ひとめぼれから始まった恋物語、想い届ける第6巻。
『ささやくように恋を唄う 6』あらすじより引用
感想
ローレライのマネージャーになったひまり
5巻で『SSGIRLS』と『ローレライ』のライブバトルの条件としてひまりをローレライのマネージャーとなる話が上がっていましたが、今巻冒頭ですでにマネージャーになっています。
ひまりも、先輩達に仲直りしてほしいという気持ちである意味敵方のローレライのマネージャーになることを決断します。
前回の試食会の時もそうでしたが、「皆に仲良くなってもらいたい」という気持ちは本気なのでいい子なんですけど、一人で考えて突っ走っちゃうところもあるんですよね。
これがひまりのいいところでもあり、悪いところでもあります。
そんな流れでローレライのマネージャーになったひまり。特別音楽の知識がないので、スタジオの予約やスタジオ連の撮影などをしていました。
その練習の過程で、練習の様子を動画に上げることを提案します。
言われたことだけじゃなく、自分からどうすれば役に立てるか考えていて、ローレライがプロになるための手伝いを本気でしたいと考えていることが伝わりました。
このあたりの交流だったりファミレスでの会話も、本気でやっていながらもピリピリしていない感じが良いんですよね。
ひまりのことも志帆以外の百々花と始も自然と受け入れていて仲の良さが伝わってきます。
ローレライマネージャールートもいいのではないでしょうかね…依に怒られる。
そんな中、バンドの結成理由について尋ねるひまり。というか、みんな会って1年ぐらいしか経っていなかったことに驚きました。
志帆達はその場では回答せず、とある日に予定を入れてそこで改めて話すとなり、一旦この話は終わります。
ローレライ結成の理由…すごく気になります。全容が語られるときに期待ですね。
依の嫉妬
ひまりはマネージャーとなっても基本今まで通りでしたが、一方依の気持ちが不安定です。
定期的にメンタルがブレブレになっている気がしなくもないですが。
ひまりがマネージャーになったことについて、「気にしてない」と言いながらも本心ではすごく嫌がっていました。
「ひまりが他の人の歌を聞いて過ごすなんて嫌」というところに嫉妬やら独占欲やらがすごく伝わってきました。それだけひまりのことが好きということなんですけれども。
異性だったら嫌だと言うことを強く言えたけど同性だから口出しできない、というのは私もそういう見方もあるかと思いました。
自分たちが同性カップルだからこそ、ひまりが志帆に惹かれていくかもしれない。でも、同性同士の関係だから強く言えないというのは確かにもやもやするなと思いました。
こういう葛藤があるということを考えていなかったので、依の考えではありますが、そんな考えもあるんだと個人的に勉強になった気分でした。
ここで依も勝負に負けられない理由が出来たということを感じる事ができました。
ちょっと依は後から入ったということもあって、若干勝負のノリから外れているようにも感じていたので、志帆に負けたくない理由を感じることが出来ました。
この辺はバンドとしての依のかっこよさも垣間見えて、とても良かったです。
デート!デート!デート!
5巻がバンド中心の話でしたので、今回は依とひまりのデートも見どころです。(依は若干メンタルが不安定ですが)
最初の買物デートでは、おそろいのアクセサリーを買いに行っています。
理由はひまりが夏休みの時一緒にいなくても思い出してもらえるようにするため。可愛いかよ。字面だけだとひまりもだいぶ好きの感情が重い気がします。
依はそれに対して次の一言。
『別になくても考えてるけどね 木野さんのこと』
『ささやくように恋を唄う 6』より引用
愛の重いバカップルですね。大好きです。見守ってたい。
次のデートはカラオケです。歌を通して好きになった人の歌をずっと聞けるなんてひまりすごく贅沢ですね。依もまんざらではありませんが。
この時のひまりは真横に座ると言う距離の詰め方をしています。相変わらず無自覚攻めが強い。
ファミレスで志帆の横に座ったときよりも距離が近いように感じます。これが恋人とそれ以外の違いか…。
依は依で半分くらいキスのこと考えています。半分はひまり可愛い(いつも通り)。
SSGIRLSのメンバーと話があった後とはいえかなり意識していました。
ちなみに個人的好きな場面はパスタを注文した時に、依がパスタに勝てているか意識しているところです。それは好きのベクトルが違うような気がするから大丈夫だと思うぞ。
あと今回依にも耳がつく場面が多かったような気がします。依のイメージ猫なんですね。可愛いことには変わりませんが。
カラオケデートではついにキスまで行くかと思われましたが、とあるきっかけがあったことから依が拒否をします。
というのも、直前にひまりがローレライの話をしていて、依のメンタルがぐらついていたからです。
今回はデート中に他の女の話をしたひまりが悪かったですね…。
そんなこともありお互い気持ちが沈んでいましたが、ちょうど目についた夏祭りでデートすることを約束します。
2人の浴衣姿、どっちも美しいです。一緒に着替えていたアキとミキも可愛い。
いつも通りの雰囲気で祭りを楽しんでいた2人。
しかし、たまたまローレライのメンバーと会ったことで、また依のメンタルが不安定になります。
そこからお互いの気持を伝えていく流れがとても良かったです。
依が不安になるならローレライのマネージャーをやめるとはっきり言えるひまり。こっちはこっちで相変わらず行動力がすごい。
何度も言っている気がしますが、この2人(特にひまり)は自分の気持ちを素直に伝えているのがいいですね。
このままずっと幸せでいてほしいです。
おわりに
ということで「ささこい」6巻の感想でした。
改めて依とひまりの思いの強さを感じることが出来ました。
でも個人的には志帆とひまりの関係性も好きなんですよね。恋愛的にではないと思いますが、気兼ねなく話せる友だちといった感じがして好きです。
この2人はひまりを挟んでちょいちょいやり合っている方がちょうどいいんじゃないかと思うこの頃です。
それはそれでひまりのメンタルがやられそうでしょうか。その前に依がダメですね。
今回の個人的推しポイントですが
- マネージャーひまり
- ひまりが大好きなせいで病みかける依
- 浴衣デート
です。依の愛の深さ(と独占欲の強さ)は重たいですが好きですね。
7巻は流れで依の家に行くことになったひまり。
一つ屋根の下、なにかが起こるのかすごく気になる状態から始まるのですごく楽しみです。
それではまた次の作品で。
あとがき
夏休みということもあり、制服以外の服装が一気に増えました。
色んな姿のキャラが見られて眼福です。
恒例になるように意識した推しイラストですが、今回は第28話のタイトルが書いてあるイラストです。
水(汗?)の滴るカッコいい依。依の嫉妬や独占欲といったくらい部分も垣間見えるイラストだと思いました。
基本がカッコいいでシャツ姿がかなり似合います。
バックに書かれているのは『ささやくように恋を唄う』の英語訳。
『Whispering you a love song』
改めて英語訳タイトル読むとめちゃくちゃカッコいいですね。こっちの名称も流行らせて行きたくなります。
こういうセンス私にはないので羨ましいです。この作品読んでいったらセンスが身につくでしょうか…
どうにかセンスをつけていきたいです。
戯言多めですみません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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