はじめに
こんにちは、トビです。
今回紹介する作品は、桜木蓮先生の「アネモネは熱を帯びる」6巻です。
表紙が今までと変わって宇田と凛理です。
この2人も好きなんですよね…。
ただ今回のメインは会長こと南条と凛理。
すべての恋が一方通行の現状がついに変化していく巻になりました。
…見ているだけでつらいんですが⁉
凛理の健気さに応援したくなりますし、南条の気持ちもわかるし、こういうのって正解がないんだろうなと思います。
それぞれの恋の行方がどうなっていくのか、怖いですが楽しみです。
一方主人公の凪紗と茉白はいつも通り安定のイチャイチャでしたね。
今回出番が多くなかったのに圧倒的存在感を残していきました。
これが絶対にブレない2人の強さか…。
周りがだんだん苦しい展開の中、この2人の安心感が凄まじいのでどんどん出していってほしいです。
個人的オススメポイント
- 南条と凛理の思いとすれ違い
- 先生の圧倒的包容力
- 安定の凪紗と茉白
作品名 | アネモネは熱を帯びる 6 |
作者 | 桜木蓮 |
発行 | 2023年12月12日 |
定価 | 759円(税込) |
発行 | 株式会社芳文社(まんがタイムきららフォワード) |
あらすじ
生徒会長・南条水希に恋をする乙女・九折凛理。
しかし、南条は養護教諭・早山朱里のことが好きだった。
そんな南条の気持ちを知っていながらも、自分の思いをぶつけていく凛理。
凛理の気持ちを知りながらも、断れずに現状に甘える南条。
そしてそんな凛理のことが好きな凪紗と茉白のクラスメイト・宇田愛明。
それぞれの秘めた思いが絡まっていく百合物語、第6巻。
感想
南条先輩と凛理の思いとすれ違い
今巻は凛理と南条の出会い、凛理が生徒会入りするところから始まります。
南条に一目惚れする凛理がかわいすぎる。
初登場時のツンツンしたキャラはどこにいったの…?
まあすぐに凪紗の前でボロ出していましたけど。
そしてみつめすぎたことで、逆に南条に好きな人がわかるというのは辛かったですね。
そんな中で南条に告白する凛理の心が強すぎる。
まだ南条に告白しても聞いてもらえないことをわかっていながら、自分を見てほしいという理由で告白する凛理の本気度が伝わりました。
そんなことがあった上で、表面上はいつも通りに接している南条もすごいなと思いました。
今早山先生に告白したら先生との関係が終わってしまうから言えず、でも自分を好きでいてくれる凛理との関係も壊したくない。
そんな状態で今までこれたのはすごいなと思います。
そんな時間が続いてきた中で近づいてきた南条の卒業。
南条が卒業したら早山に告白することを知っている凛理は、「好き」を前面に出すようになっていきました。
積極的に行動していく凛理と、断らないといけないのに壊したくなくてズルズルと続けている南条にすれ違いが生まれてきます。
だれも悪い行動していないのが更に辛いですね。
誰かにとっての最善は、誰かにとっての最悪ってこういうことなんだろうなと思いました。
恋愛の漫画でちょっと過剰表現かもしれませんけど、彼女たちにとってはそれくらいのことなんじゃないかなと思います。
そしてお互いの思いが出てくる後半は見ていてしんどかったです。
この百合漫画心苦しくなり過ぎでは…・
そしてあのラスト。
すでに次巻が待ち遠しいです。
先生の圧倒的包容力
凛理と南条の関係が変化していく中で、南条と養護教諭の早山先生の関係性についても今巻で掘り下げられています。
その出会いはなんと南条がまだ中学生の時にまで遡ります。
そこから約3年間おそらく早山先生一筋…。
思ったよりも感情重ためで驚きました。
それだけ重ければ先生も流石に気づいていると思います。(そういう描写があった気がする…)
そんな中でこちらも関係を壊さないように表面上は変わらず接しているのすごいです。
そして今回先生の立ち回りもとても良かったです。
凛理と南条の関係性について気づいていて、このままだと破綻することがわかっているからアドバイスを送っています。
そしてやはりラストの南条に対するフォローの仕方が最高に大人の先生でした。
「わがままになったって 結果傷つけてしまったって…
自分の人生だ
自分を最優先にしていい」
『アネモネは熱を帯びる 6』より引用
この言葉本当にいいなと思いました。
特に大人だからこそ響く言葉なんじゃないかなと思います。
最後のここにつながるからいいんでしょうけど、一方通行の2つの矢印の話を1巻でまとめてくるのはこう…人の心というか…。
辛さと尊さが同時にくる巻だったなと思います。
安定の凪紗と茉白
周りがこんな感じでドロドロしてきていますが、一方主人公カップルの凪紗と茉白は安定してイチャイチャしています。
上の三角関係がドロドロしすぎて、この2人見ているだけで安心しますね。
これが数巻かけて積み重ねてきた実績か…。
この中だと一番付き合い的には短いんですけどね。
だからこそ傷が浅くてすんだんでしょうか。(本人たちにとってはだいぶきついことでしたけど)
学校でも離れててもお互いのことを思い続けていて、お互いに依存しているレベルでしたね。
今回の茉白も少し会えないだけで少し病んでいましたし…。
付き合っているカップルってみんなそんな感じ何でしょうか…?
ここまで共依存状態だと違う意味で心配になってきます。
まあ、この2人は大丈夫かなと思いますけどね。
というか見開きからキスをしていて、ホント四六時中いちゃついてんなと思いました。
周りがドロドロの中強すぎない…。
これから完結までもうこんな感じなんだろうなと感じました。
おわりに
ということで「アネモネは熱を帯びる」6巻の紹介・感想でした。
主人公周りのドロドロ感がすごかったですね。
周りの話が一気に動き始めた感じがしました。
次の巻が色んな意味で怒涛の展開になりそうでこれから楽しみです。
凪紗と茉白はもうずっとそのままでいてほしいですね。
あとがき
主線の話とは別にふらっと新しいカップルが出てきたことに驚きました。
この学校の百合濃度高すぎない…。
さすが圧倒的百合物語。
このさらっと出てきた2人についてももっと知りたいなと思いました。
さて、今回の好きなイラストはepisode32の表紙画です。
「まっすぐ南条を見る凛理と照れている南条」です。
自分の思いをまっすぐぶつけていく凛理とそのまっすぐさに照れている南条の表情がとてもいいです。
話の内容も凛理が攻め攻めの回でした。
まあ、あれだけまっすぐアタックされたら、想い人がいる南条も照れるだろうなと思います。
ある意味この距離感のままのほうが救われたのか…。
いやどっちにしても凛理が救われないですね…。
あとは宇田になんとかしてもらうしかない。
頑張ってくれ宇田…。
またいろんな関係性が動き出しそうな次巻が楽しみです。
それではまた次の作品で。
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